yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/15

アメリカの小型旅客機に乗る、裕坊と申します。こんにちは。

先月から2ヶ月連続で、乗務員が欠員が出た場合の補充要員や、急なフライトの担当をこなす、『リザーブ』と業界で呼ばれるスケジュールを選択しています。先月は「リザーブ」でありながら、月の前半には全くフライトが入らず、先月の後半からは一転してずっとフライトが入りっぱなし。

 

今日はいきなり夜中のちょうど12時にフライトが入り、急遽出勤。夜になってドタバタの準備をして、お昼過ぎの出勤となりました……

聞くと、2週連続で病欠を申し出た乗務員が1人いたらしいです………しかも裕坊が副操縦士時代に何度も一緒に飛んだ、気心の知れた仲…………その○○坊が元々担当するはずだったフライトを、裕坊が2週連続で代行して担当することになりました………これが『リザーブ』と呼ばれる者の役目。

 

 

まさか、セーリングとかに行っとらんやろな………

もとい、早く病気を治してね………

 

今度デトロイト上空を通過する時、奴の家にちゃんとセーリングボートが止まっているかどうか、確認せんといかん…………

もとい、早く奴には良くなって欲しい……………

 

 

裕坊が乗務するリージョナルジェット機は76名仕様。既にアメリカン航空ユナイテッド航空では、全座席の開放を始めていますが、裕坊が担当するのはデルタ航空管轄。小型旅客機の上限を42名に抑えた上での運航をここ数ヶ月続けていますが、ちょうど今の需要に見合うのでしょう。

最盛期に比べて、運航便数で平常時のほぼ6割程度まで、運航数も回復してきています。もちろん、夏の間の一時的なものではあるでしょうが……

 

平常時に比べると、乗客の数は全体の3割ほど。乗客の数が少しずつ増え始めてはいるものの、まだちょっと静かなターミナル内…

 

衛生状態を良好に保つための啓蒙活動は至る所で施されていて、

空港の中を歩いていても、速乾式の消毒液があちこちに置かれています。

 

デトロイト空港内の電車は運休中のまま……

 

電車乗り場へと繋がるエスカレーターも止まったまま……

 

Aコンコース中央の噴水も、まだ稼働しておりません……

 

最近では他人との距離確保のため、待合用の座席には印までが貼られ、

一定の間隔を保つよう、こういった啓蒙活動も始まるようになりました。

 

ちなみに従業員駐車場から、空港ターミナルへ向かう専用のシャトルバス内でも、

 

最近は一定の距離を保てるように、 まず運転台と従業員の乗るスペースが区切られ、

 

荷物台にも、6フィート(およそ1.8メートル)の距離を確保するように、

札が貼られるようになっています。 本来であればバス乗車の際は、マスクを全員着用しないといけなくなったのですが、今日乗ってきた従業員、裕坊を含めて7名。そのうちマスクをしていたのは、2人だけでした……規則があっても、まだマスク着用が徹底できていないのが現状……

 

既に着席しての飲食が可能になっている、ミシガン州のレストラン。定員を大幅に下げた上での営業を続けています。

デトロイト空港ターミナル内にある、日本食レストラン。

 

長らくお持ち帰りだけの営業が続いていたのですが、 先月になって解禁。

この景色を見るのも、本当に久しぶりでした。

 

ただまだ陶器のお皿を使っての、料理の提供はできないそうで、

お持ち帰り用のプラスチック容器に入れての提供でした。その分今は1ドルほど、各品目とも割引になっているようです。

 

今日の担当は、ミシシッピ川沿いに高さ192メートルの「ゲートウェイ・アーチ」で有名なセントルイスまでを往復し、

上空からでも、西に向かって着陸する際、あるいは東に向かって離陸する場合は、南側に見えます。

 

既にこちらもレストランは、ほぼ通常通りの営業となっておりました。

 

1時間ほどで折り返して、

 

現在1日あたり4便の運航となっている、さくらんぼで有名なトラバースシティまで。

 

出発地のデトロイト付近はお天気も安定し、大きな雨雲などもなく、

順調に離陸して、北に向かいます。

 

北に向かうにつれて、お天気は徐々に怪しくなり……


最後は、ほとんど千鳥足状態………お天気に状況が目まぐるしく変わり、入道雲を避けるように左へと右へと忙しく飛び回り、滑走路へと入る方角を変えたりして、

結局到着したのは、定刻から30分ほど遅れた、夜の11時前……

 

疲れました…

乗っていた男の子が1人、降りる直前になって、吐いてしまうことに……

 

 

ごめんね〜〜………

 

 

定刻は10時15分到着だったのですが、結局着陸のやり直しまでやる羽目になって、到着したのは10時42分……タクシーの運転手さんにも、30分ほど待ってもらうことになりました……

待ってくれていた運転手さんは、典型的な中西部の白人男性……マスクはせず、堂々と普通に闊歩しておりました。

 

そして当然のようにコロナの話題になって、

 

 

『コロナの件数は、有名な医者によると、あれは全部ウソらしいから』 だそうです……

 

 

裕坊も、本音はそうであって欲しい……

 

人口密度が低い分、3密になる確率も低いので、大きな集会とかさえなければ、比較的安心ではある中西部の地方都市。ミシガン州の北部でも、大きなクラスターが発生しにくいのは間違いないでしょうから、危機感が低いのは分からないではないです。ですが、これが中西部の地方都市の方たちの典型例…… 地方都市だけなら安心かも知れませんが、これが大きな都市でも同じ考えの人がたくさんいるとなると……

 

 

まだまだコロナ禍が下火になるのは、少なくともアメリカでは時間がかかりそうです……