yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/7

米国小型機専門旅客航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

コロナウィルスが航空業界に甚大に影響して、旅客航空会社は旅客数が激減、それに対応するように旅客便も軒並み欠航……これまでは1ヶ月平均で月当たりほぼ20日勤務を続けていたのが、ここ1ヶ月半ほど勤務日数が減り、勤務している間の担当便数もかなり減っています。

 

その航空会社の惨憺たる状況を見て、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏ですら、航空会社株を全株売却……

裕坊が勤める会社は、デルタ航空の完全子会社。76名仕様のリージョナルジェット機を使って、地方都市と基幹空港を結ぶのが主な役割なのですが、地方都市では移動客数は極端に減って、現在では1日一桁台の移動に限られる日があることもザラ…… デルタ航空全体でも、乗客数、収益は前年同期比でほぼ95%減……

 

ここ最近の裕坊が担当する便で、乗客が2名だけだったなんてこともありました……

航空業界が昨年並の乗客数まで回復するのには、おそらく最低でも数年はかかるだろうと見込みを変えた、ということでしょう。バフェット氏は経営する投資会社バークシャー・ハサウェイ社が保有していた航空会社の株40億ドル相当の株を、全て放出しています。実をいうと、2月にはデルタ航空の株を一旦買い増ししていたのですが、それが一転の売却劇……損失は5兆円相当にまで達したそうです……

 

バフェット氏によると、「航空ビジネスは大きく変わったと思う。将来が見えにくくなった。都市封鎖措置が長期間続くことで、アメリカ人の習慣がどう変わったのか、今後どう変わるのか、私には分からない」………

 

デルタ航空が先月末発表した第1四半期決算内容を見ていますと、2020年1月から3月までの純損失は5億3,400万ドル(日本円換算:590億円)

少しでも体力を維持しておくために、合計でおよそ54億ドル(日本円換算:5,900億円)分の現金確保に漕ぎ着けたようです。その一部を見てみると、30億ドル相当の銀行からの長期貸付だったり、12億ドルに相当するデルタ航空名義の航空機の、航空機リース会社への売却だったり……

 

さらには38億ドルの連邦政府からのコロナウィルス緊急助成金(CARES Act:Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act)、無担保貸し付けローンが16億ドル、などが入ることになり、合計でほぼ110億ドル(日本円でおよそ1兆2,000億円)分の現金が確保できる見通しになりました。

ちなみにデルタ航空では、現在の1日の赤字額がおよそ5,000万ドル(日本円でおよそ55億円)…… 単純にこの金額で積み上げ現金額を割ってみると、およそ220日分の余分な現金が確保されたことにはなります。ただその後どうなるのかは、神のみぞ知る………デルタ航空だけではなく、アメリカの旅客航空業界全体にも要注目です。

 

全米の多くの州で外出制限がまだ発令中の中、裕坊が住むミシガン州は徐々に外出制限解除の動きになってきました…今日5月7日になって、ミシガン州レッチェン・ウィトマー知事より発表があり、

一般の工場再開は、来週月曜日(5/11)から。

 

ビッグ3と呼ばれる大手自動車メーカーの工場は、その1週間後の5月18日(月)より稼働が可能になるらしいです。

ただ一般の外出制限は2週間延長されることになり、5月28日(木)まで延期されることになりました。6段階に分けて計画されている、ミシガン州の外出規制等の解除措置。今回はその第3段階に相当するということなのだとか……急な外出制限措置解除による感染拡大の第2波、を防ぐための、段階を踏みながらの解除なのだそうです。

 

ニューヨーク州でも同様に、新規感染者数の推移を見ながら、徐々に解除に向かうようです。

写真はニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事。データを元にコロナ対策を具体化して、テレビで毎日午前11時になると記者会見を行い、ニューヨーク州内の状況を詳しく説明するとともに、結果を伴う決断、人間味に溢れる言動で指導力を発揮し、ここ最近一躍注目を集めてきた方です。

 

そのクオモ知事が示している指針に目を通してみると、新規感染者数、死亡者数が14日連続で下がること、病院床の空き率を最低30%確保すること、実行再生産数(1人の感染者が非感染者にウィルスを感染させる数の平均値を指します)が、1.1を下回ること、などなどが外出制限解除の要素になるのだとか……

 

ミシガン州の具体的な目標値は、裕坊自身は確認していないのですが、要項はニューヨーク州のそれにほぼ準ずるものと想定しています。1日も早い終息の日が迎えられることを、心から祈るばかりです。

 

 

前回の5日間のフライトを終えた裕坊、お休みに入って2日目の今日木曜日は、食材のお買い物…

 

食肉工場でのコロナ感染拡大の影響で、今日訪れたスーパーでは鶏肉がやや品薄にはなっていたのですが……

 

牛肉や豚肉などでは、そこまで品薄になった印象はありませんでした。

 

今日は鮮魚コーナーも復活。

お魚類もそれなりに手に入るようになっています。

 

こちらは、お一人様あたり、購入は2点まででお願いします、の張り紙。

しばらく肉類は供給が不安定な時期が続くかも知れません…

 

供給がまだ安定しないといえば、紙製品。

それでもトイレットペーパーなども、徐々にではありますが、流通してきています。

 

 

そして我が家で先月からずっと育っている、アメリカンロビンくん兄弟。巣の中で3羽が孵ったのですが、

先月の28日に卵が孵ってから、今日で9日目。すっかりと大きくなって、巣の中が今では完全に手狭になってしまいました……

 

普段でも、頭がひょっこりと巣から飛び出すようになっているのですが、

親鳥が巣へ帰ってくると………

 

3羽とも、すごい食欲………

 

すっかり大人のロビンさんらしくなってしまっています……

もうちょっとで巣立っちゃうのか〜〜………….

 

 

最近では、すっかり野鳥の会の人になってしまってます。