yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/5

米国航空会社で、小型機に乗っている、裕坊と申します。こんにちは。

今日火曜日、先週から始まっていた5日間のフライトをこなし終えて帰宅しました。昨年に比べて、利用者数も収益も90%減ですので、航空会社のみならず、空港施設などでも経費節減モードに入っています。

 

チェックインカウンターにも乗客の姿はほとんど見えず……

当然のことながら、保安検査場を通過する乗客もまばら……

 

利用者が少ないですから、電気代を節約するのに、空港内を走る電車なども各空港とも運休中……

 

エスカレーターなども、2本あるようなところだと、そのうちの1本は大抵停止していて…

 

ムービングウォークなども、発着便数を絞っているターミナルになると停止中…

 

ちなみにこちらは、ミネアポリス空港のAターミナル。

保安検査場を通過後は、現在電車もムービングウォークも止まっておりますので、出発ゲートがAコンコースですと、到着まで時間もかなりかかります……

 

週末はミネアポリス発着の便を担当しましたが、Aターミナルへの発着でしたので、かなり長い距離を歩くことになりました……

ホテルの送迎シャトル乗り場からですと、たっぷり2キロ……徒歩でおよそ30分の道のりでした。

 

ちなみに利用客が少なく、エスカレーターを停止できるこの期間を狙って、エスカレーターの整備点検を進める空港も…

 

昼食、夕食を買える売店やフードコートなども、一部を除いて軒並み閉店……こちらはシカゴ・ミッドウェイ空港ターミナルの中央のフードコート…

 

ミネアポリス空港Gコンコース…

 

シンシナティ空港、保安検査場入口手前のスターバックス

 

デトロイト空港、Bコンコース…

 

デトロイト空港、こちらはAコンコース…

 

そんな中マクドナルドだけは、どの空港に行っても、ほとんどのお店が今も営業を通常通り続けています。

こちらはシンシナティ

 

ミネアポリス

 

そしてデトロイト

いずれまた、必ずお世話になります。

 

ちなみにデトロイト空港のAコンコースにある日本食屋さんの「空」レストランでは、毎日11時から8時まで、お持ち帰り専用でお寿司類が買えます。

 

臨時の営業時間…

 

巻物を中心に、ポケ丼なども買えます。

 

今回の5日間は、ほとんど自宅から食材を持参して過ごしておりましたが、

フライトの途中で、自分へささやかなご褒美……

 

 

そんな中、今週に入って1つ嬉しいニュースも入ってきました。抗インフルエンザ薬である「アビガン」が、正式に抗コロナウィルス薬として今月中の薬事承認を目指すのだそうですね。既に症状改善の報告があちこちから上がっていて、医療の現場からも要請がすごく上がってきていますし、タイムリーな決断なのではないか、と思います。

 

先月末には、アメリカのギリアド社がエボラ出血熱の治療薬として開発していた「レムデシビル」が、「アビガン」に先立って今月上旬の薬事承認を目指すと発表になり、各地で批判や疑問の声が上がっておりましたが、裕坊はこれは政治的な意味合いが強いものと思っていました。

 

コロナ渦の状況下において、防衛戦略上アメリカ海軍の協力への快諾を得るために、トランプ大統領に花を持たせかったという、安倍首相の思惑が読み取れます。 コロナ渦の最中のドサクサに紛れて、南シナ海南沙諸島の軍事基地化を進め、さらには尖閣諸島を初めとする東シナ海への展開を積極的に進める中国海軍からの防衛のためには、アメリカ海軍による協力は欠かせません。

 

本来なら西太平洋からペルシャ湾にかけての警戒任務につくのに重要な役割を果たしている、第11空母航空団。

旗艦空母であるセオドア・ルーズベルト号内で、乗組員の間で大規模感染があったのは、世界的に報道されたばかり……先月末にグアム基地に寄港して乗組員3,000人が下船することになり、現在西太平洋には米海軍空母打撃群のうちの旗艦が一隻抜けることになり、中国海軍の思うがままの、守護神なしの状態。将棋でいうなら、飛車角が落ちてしまうほどのインパクト……

 

それと入れ替わるようにして、同型空母であるニミッツが、先月27日にワシントン州ブレトーマンのキトサップ海軍基地を出航しました。

発表上は訓練のため。機密情報ですので、詳細は明らかにはなりませんが、実際にはセオドア・ルーズベルト号に変わって、西太平洋に既に展開している第11空母航空団に合流するものと、裕坊は睨んでいます。27日間の自主隔離とウィルス検査を義務付け、感染者が皆無であることを確認した上での出航だそうです。西太平洋の防衛の核になることを、期待しています。

 

新しい抗コロナウィルス薬となる「レムデシビル」が、医療現場の視点でどれほど期待ができるのかは、現段階では未知数。データを見ていても必ずしも良好とは言えないかも知れないのが現実。ただトランプ大統領の面子を立て、西太平洋へと展開する米海軍の協力が得られると、東シナ海における中国海軍への圧力は相当なものになります。安倍首相の狙いはここにあったのではないか、と裕坊は見ています。

 

 

明日から裕坊、1週間の休日となりました。しばらく骨休めをします。