yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/21

米国小型機専門の旅客航空会社に勤めている、裕坊と申します。こんにちは。

コロナウィルスの全世界的な影響で、各旅客航空会社は歴史的な減益を記録。各社とも手持ちの現金をこれ以上枯渇させるのを防ぐために、かつてないほどの減便措置を施していて、乗務員が担当をしている便数も当然のことながら大幅減少。

 

裕坊は、本来であれば明日からフライトが入るはずだったのですが、12便の予定が2便だけになり、しかもこのままだと明日は出勤なし……

親会社であるデルタ航空の財務状況は、予断を許しません。そんな中、デルタ航空会社が自社名義で所有していたジェット機を、2社の航空関連の投資会社(BBAM航空機リース管理社(BBAM Aircraft Leasing&Management)、アルトラブエア航空用会計社(Altravair Air Finance))に売却、その2社から航空機をリース契約することによって、およそ10億ドル(日本円でおよそ1,100億円)の現金の調達することができたそうです。

 

デルタ航空は過去5年間上げてきた合計170億ドルの純利益のうち、110億ドル分を自社株買い戻しに走って、先月に入りコロナウィルスの影響によって株価が暴落し(年明け後、ほぼ58%の下落)、資産価値は大幅に消失、手持ちの資金は枯渇しそうになって破綻がちらついていましたが、とりあえず9月までは何とか持ち堪えられそうな情勢になってきました……

 

 

裕坊が勤める子会社は、地方路線を中心とする需要が少ない地域、路線の担当。一時は全社の担当便の40%ほどを占めていたニューヨーク発着便は、ニューヨークがコロナウィルスの影響を全米の中でも最も受けていた地域とあって、早い段階から激減……ニューヨークの空港のうち、マンハッタンから距離が程近いラガーディア空港は、リージョナルジェット機による便は、現在全便運休しています。

 

デルタ航空本体による運航のみに限定されていて、その運航についてもDターミナルに集約されることに………

発着ゲートが多いCターミナルは、現在一時閉鎖………

 

ラガーディア空港は元々ターミナルビルの老朽化が激しく、建て替えがここのところ急ピッチで進んでいましたので、

Cターミナルを中心に、建て替え工事の進行速度が速くなっているかもしれません……

 

3月以降ニューヨークで大幅にコロナウィルスは感染拡大、3月中旬には非常事態宣言も発令され、利用客の数も激減していたニューヨーク……

 

先月には、その影響ははっきりと目に見えておりました……

タクシーに乗れば、マンハッタンまではおよそ20分ほどの距離に位置するラガーディア空港。中近距離路線での就航便数が3つあるニューヨークの空港の中でも最も多く、デトロイト行きは平常時であれば8往復が運航されるのですが、現在は2便だけ……しかも午前!9時40分以降(午後ではありません、午前9時40分発が、各日とも最終便になります)は、利用できる便すら運航されないという異常事態……

 

リージョナルジェット機によるニューヨークの発着便は、お隣ケネディ空港に限定……ただこちらも利用客はほとんどいない状態……そのため、こちらも老朽化が激しい第2ターミナルの供用は、一時中止になっています……

 

さらには第4ターミナルでも利用者減が顕著ですので、

 

通常リージョナルジェット機が発着する、第4ターミナルBコンコースの南側は閉鎖され……

 

北側に集約されています…

 

それでも利用客の減少は顕著……

 

渡航制限などが次々に発令され、一時はヨーロッパなどから緊急帰国する人で賑わったものの…

現在はこの通り………

 

Bコンコース北側の発着ゲートは、ボーディングブリッジが100名以上の座席数を持つ、中型機、大型機に据え付けられるように設計されているので、

CRJシリーズのリージョナルジェット機には、据え付けができず……

 

しばらく階段を使っての機体乗降になります……

ただリージョナルジェット機を使った就航路線は、現在かなり限定されていて、運航便数も数えるほど……ちなみに、ケネディ空港からのリージョナルジェット機による運航本数は、4月21日は5本でした(デトロイト行き2便、ボストン行き1便、トロント行き1便、バンゴー(メイン州)行き1便)……当面、この5便体制が続くことになるようです……

 

 

各空港とも発着便は激減していますから、裕坊自身5月は勤務予定日こそ決まっているものの、担当予定便は今も目まぐるしく変わっていて、その通知をずっと受け取る日々が続いています……

 

アメリカの航空会社では、早いうちからオンラインによる通知体制が浸透していて、タブレットへの移行が全米で1番遅かった我が社でも、2017年の5月には移行が完了……

 

以前ですと、各空港内にある航空会社のオペレーションセンターに赴いて、そこに設置されている電話機を取ったり、専用のコンピューターを使ってチェックインを済ませたりした上で、

スケジュールの確認をしたり、会社からの紙による文書を受け取ったりしていたのですが、現在は家に居ながらにして、全ての各個人宛のメッセージ、会社からの情報などを直接受け取れることができるようになりましたので、そこは助かるようになりました……会社支給のタブレットを各自保管して情報を管理します。

 

メッセージは全てOutlookアプリ経由、全く面識がなくメールアドレスすら知らない社内の乗務員とも連絡が簡単に取れてしまうスグレモノ……

会社の近況報告などを受け取り、個人間でのやり取り、また乗務員管理課へスケジュールの調整をお願いしたり、病欠の申請もこちらで行うことができるようになりました。欠航便が相次ぐ中で、なかなか乗務員管理課へは電話も繋がりにくい状態になっていますので、大変重宝しています。

 

スケジュールの管理は、こちらの我が社専用のアプリで閲覧することができます。本社の乗務員管理に使われているソフトに直接リンクしているので、スケジュールの変更があった場合は、強制通知が送られてくる仕組み……

勤務予定日前日にスケジュールの確認をして、当日の出勤時刻なども確認しておくのですが………

 

まだ5月のスケジュールは確定までにしばらくかかりそうですので、今月末にでも改めて確認……

 

本社における各乗務員のスケジュール調整は、ほぼ24時間態勢で今も続いています……

このままで行くと、本来であれば出勤予定日だった今日4月22日も、そのままお休み……

 

 

こんな状況の中、先日ダウンタウン松本人志さんが、自宅待機のことを指してこうツイートされたそうです。

「今日も1日家にいて何もしなかったー」「いえいえ、今日も自宅にいて、コロナを阻止しましたよ」

 

 

コロナ蔓延阻止のため、裕坊も自宅で時間を過ごします。