yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 3/1

風に煽られやすい小型機を専門とする操縦士、裕坊と申します。こんにちは。

3日連続、4日連続と続く、合計7日連続のフライトに出ている裕坊。昨日土曜日に、まず前半の3日間のフライトを終えて帰宅しました。今回の3日間はCRJシリーズの700型機が中心。全部で7本あった担当便のうちの5便が、69人乗り仕様の700型機でした。

 

同じCRJシリーズなので、見た目はほとんど一緒。外見の違いといえば、全長が違うことを除くと、主翼上の非常口が違うことくらい。

900型機(76名仕様)は、2つあるのに対して……

 

700型機ですと、1つだけ……

ただビジネス等でご利用が多い方ですと、搭乗口を入った瞬間にその違いが分かります。

 

900型機ですと、前方のギャレーの横に化粧室がついているのに対し………

 

700型には、それがありませんので…………………

少々お手数ですが、化粧室ご利用の方には、機体最後方まで歩いていただくことになりますので、ご搭乗前におトイレは済ませておいた方がいいです……………

 

このCRJ−700型機、ここ最近デルタ航空との契約があるリージョナル航空会社の再編に伴い、他社から我がエンデバー航空への移管が次々に進んでいます…それに伴って、しばらくぶりに訪れることになった都市もあり、

今回の3日間では、ロードアイランド州プロビデンスであったり、

改装工事で内装が新しくなっている空港が多いアメリカにあって、ちょっと時代を感じさせるプロビデンス空港のターミナル内。

 

プロビデンスといえば、ハーバードなどの名門私立有名大学が名を連ねるアイビーリーグの1つ、ブラウン大学も存在します。

 

裕坊が住んでいるミシガン州の西側にある、カラマズーという町などを訪れました。

カラマズーの近くにはエア・ズー(お隣の町、バトルクリークにあります)と呼ばれる、航空博物館などもあり、

 

それを思わせるかのように、空港の入り口には水上機が展示されています。

 

たくさんのお店が並んでいる、カラマズーのダウンタウン。ただし、裕坊はまだ一度も訪れたことがありません……

 

自然が多く、ハイキングトレイルなども充実。

 

バンクストリートと呼ばれる通りで催される、ファーマーズ・マーケットは、全米でも有数の規模を誇るのだとか……

 

カラマズーは、クラフトビール醸造所があることでも、有名らしいです。

その代表格が、ベル醸造所で、カラマズー市を含めた郡内の都市で、12の醸造所があるのだとか。なんでも、その通りをクラフトビール・トレイルと呼ぶらしいです。

 

裕坊がカラマズーと聞いて、真っ先に思いつくのがこちらの企業。

皆さんにもよくお馴染みの、シリアルで知られるケロッグ社。正確にはカラマズーのお隣の町、バトルクリークという町に本社があるのですが……

 

日本でもお馴染みのシリアル、こちらの一般のスーパーで、ケロッグのシリアルを見ないお店は、まず見かけることがありません………

そして、今日の夕方には、次の4日間のフライトへと出発。本来であれば、1週間のうち、どこかで丸々1日の休息を取らないといけないのですが、結果的に3日目に滞在先であるメイン州ポートランドにてその休息を取ることになりました。煉瓦建ての建物が立ち並び、シーフードでも有名なポートランドなのですが、

 

その翌日の空港ショーアップ…………

 

 

4時31分………

 

 

「余力があれば」ダウンタウンを探索してみたいと思います……

 

 

気になるのが、最近世界中で話題の中心になっていまっている、新型コロナウイルス。日本政府の対応が遅いと言われて批判が集中する中、台湾の蔡英文総統が素早い対処が際立ってますね。昨年末に武漢市衛星委員会が27例の原因不明の肺炎が発生したという発表を受けて、早速国民に対して注意の喚起を行い、今年初めには武漢から乗り入れる旅客機に対して、検疫感が機内立ち入り検査まで行っていたそうです。1月2日には、伝染病治療予防諮問会まで立ち上げて、対策を討論していたのだとか……

 

戦後から中国の脅威に晒され続けて、常に危機感を抱いているというお国柄ももちろんあるでしょうが、安倍内閣にもこの危機管理対策を見習っていただきたいと、切に思います。ここに来て学校の2週間の閉鎖を要請したり、イベント、講演会の中止などの要請などを行なっているようですが、遅きに失したという批判は、仕方がありませんね。今からでも中国全体との交流制限、中国からの渡航制限、中国への渡航制限を行うことは、政治的にも問題はないはずです。それを決断できないというのは、何らかの政治的背景が影響しているとしか、考えられません…

 

ただ一般的には、ウィルスは高温多湿の条件ですと、活動が弱まる傾向にあります。さらに幸いなことに、新型コロナウイルスは病理学的には少なくとも健常者の間では、あまり脅威にはならないことが、これまでのデータでも明らかになってきていますし、抗インフルエンザ薬のアビガン(一般名:ファビピラビル、富山化学工業)が一定の効果を期待できるのではないか、とのデータも上がってきています。実際にアビガンは、2014年に西アフリカでエボラ熱が大流行した際に、効果が期待できる治療薬として、真っ先に注目を集めました。何らかの治療法が、一刻でも早く確立されることを、心から願って止みません。事態の沈静化を、心から祈るばかりです。