yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/30

アメリカのリージョナルジェット機専門航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

今週火曜日に出発して、4日間のフライトへと出かけています。水曜日に2日目を終えて、2週連続でやってきたのが、バーモント州バーリントン。2018年から2019年にかけての冬では、全米で1番積雪量が多かったバーモント州ですが、今年の冬はお天道様もややスローペース。

 

普段であれば、冬の間はずっと雪で覆われている町も、舗装部分は、ほぼ剥き出しの状態……

先週に続いて、航空機の運用の関係から木曜日は1日フライトが入らず、バーリントンにてそのまま宿泊滞在……

 

滞在明けには怒濤の超早起き……………………

空港ショーアップが朝の5時…………

シャトルのお迎えは4時30分………

 

そこから2時間引いた時間が、大抵裕坊の目覚ましの時間…………

 

 

考えないことにしよう…………………………………

 

 

運用の関係といっても、バーリントン空港を発着する定期便が、決して早朝深夜に限られるわけではなく。需要が極端に減る週末を除いては、昼間でも発着はあるのですが……………昼間の発着は、ファーストクラスがない50人乗りのリージョナルジェット機のみ……

上の写真が、50人乗りの200型。全長が短く、主翼の上にある非常口は1箇所だけ。こちらの機体には、8年ほど乗務しておりました。客室がかなり狭く不人気の代表ともいえる機体ですが、実を言うと、油圧計の故障はたまに発生するものの、エンジン故障歴が過去にほとんどなく、エンジン信頼性に非常に優れている機体なのです。

 

こちらが裕坊が現在乗務する、76人乗りの900型。

全長がやや長くなって、主翼上の非常口は2箇所。ファーストクラスが12席でエコノミーが64席。

 

ただ操作系統に、ほとんど違いはなく、コックピットの作りは基本は同じ。

 

スイッチも自動化が進んだ900型の方が少ないといえば少ないですが、これも基本的には同じ………

ただこの2機種には、ちょっと大きな違いがあって………

 

実は主翼据え付けの補助翼が、全くの別物………

旅客機に限らず、ほとんどの固定翼式の飛行機は、離着陸時の低速での安全な飛行が可能になるように、主翼に補助翼が据え付けられていて………

 

このように後端から大きく補助翼がせり出す仕組みになっているのですが、

 

ちなみにセスナのような小型機でも、この補助翼はほとんど例外がないといっていいくらいに、取り付けられています。

 

ところが大きな違いというのが、主翼の先端側……

通常の旅客機であれば、ここにも補助翼が据え付けられるのですが、200型機にはこれがないのです……

 

こちらは先端の補助翼を持つ900型機。通常の旅客機で見るように、やや機首が上がった状態で滑走路へと降りてきますが……

200型機には後端にしか補助翼がないので、飛行特性が若干違っていて……………

 

滑走路へと入るときは、着陸寸前まで機首がやや下がった状態……

この違いがあるので、我が社ではそれぞれ機首を分別して社内のパイロットを振り分けていて…………(アメリカ国内では、会社によっては200型機、900型機とを同時に運航できる航空会社もあります) 昼間の900型機の運航がないバーリントンのような地方空港にやってくる時などは、運用の関係から1日丸々滞在になったりすることがあるのです。

 

実を言いますと、来週も同じパターンでのフライトが入っていて、こちらバーリントンに滞在することになりました………

 

1日目火曜日、2日目水曜日と4本ずつの担当便をこなしていたとあって、やや息切れしていた裕坊……お昼過ぎまで、ベッドの上でゴロゴロ…………

ただせっかく晴れているので、このまま1日を部屋の中で過ごすには、あまりにも勿体無い………

 

ということで、意を決してお昼過ぎにお部屋を出て、ダウンタウン周辺をしばらくお散歩……

冬の真っ只中にあって、気温はマイナス4度。バーリントンにしては、例年にない暖かさ……今日も日が当たっているところでは、手袋や帽子なしでも過ごせる陽気でした……

 

前回来たときは、2回ともどんより曇り空……

 

お天気がいいと、古い歴史のあるレンガや石造りの建物は、本当に映えます。

 

今日はお天気がとてもよかったので、ちょっと足を伸ばしてみることに……

 

バーモント州の州都バーリントンは、ダウンタウン近くに学校がとてもたくさん並んでいて……

 

こちらの立派な建物……恐らく私立なのでしょうが、中学校なのだそうな…………

小学校も奥に併設されていて、同じように立派な建物を使用しておりました……

 

バーリントンの中心となる教育機関といえば、バーモント大学。

創立は1791年と、ニューイングランド地方では、5番目に歴史が長い大学なんだそうです。

 

校舎の数もいっぱいありますので、案内も至る方向に矢印……

 

厳かな煉瓦造りの建物も、たくさん軒を連ねておりました……

 

学部の数は全部で7つ。専攻の数は100以上、博士課程でも22の専攻があるんだそうです。

 

ダウンタウンから1番離れた大学の奥側には、メディカルセンター。

日本でいうところの、大学病院に相当する施設。

 

敷地面積がとても広く、開放感溢れるキャンパス内。

大学キャンパス間を結ぶ無料シャトルバスまでが運行されているのは、アメリカの大学ならでは………

 

敷地からは坂を見下ろすように湖も見えるロケーション。

優雅な気分に浸りながら、勉強に励むにはとてもいい環境だと感じました……

 

1時間ほどキャンパスをウロウロして、またしても戻ってきたチャーチストリート。

 

お目当ては、またしてもこちら、「学ラーメン」……

今日のお題はこちら……

 

味噌ラーメン………

お味の方は、というと……………

 

味噌ラーメンに、ニンニク入れるところって、日本であったかな???………

相性が今一つ裕坊的には納得いかない感じでした……

味噌ラーメンは、普通に味噌ラーメンで食べてみたい………

 

醤油、豚骨、味噌の3つの選択肢で選ぶなら、ここでは醤油ラーメンが日本人的には間違いがないです。

 

 

明日はまたも2時起き…………

 

時計は8時を指しとる…………

寝ます………………