yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/23

米系航空会社、小型機担当の裕坊といいます。こんにちは。

アメリカ合衆国を初めとする、キリスト教国家の最大の祝日といえば、クリスマス。元々多神教神道が深く根ざし、仏教こそ根付いたものの、キリスト教が根付かなかった日本人にとって(これは当然のことながら、戦国時代から江戸時代にかけての戦国武将の施策による影響が大きいといえば大きいですが、日本人の精神的支柱とは相反する宗教であるが故に根付かなかったと書かれた書籍も多く発行されています)、普段は週末、休日であっても閉店しないスーパーまでもが、クリスマスに閉店してしまう、というのは文化の違いを感じてしまいます。

 

但し面白いもので、そのクリスマスも年末年始の時期に重なり、日本の企業もアメリカの企業も、これからしばらくはお休みモード……もしイエスキリストの生誕の日が、5月末とかだったら、その時期が最大のホリデーになっとったんやろか、と考えるのはゲスの勘繰りというもの…………

 

ここ数年の裕坊の年末年始はスケジュールにも恵まれて、クリスマス、お正月ともどもお休みを頂いていたのですが、昨年などはクリスマスの時期のハワイを満喫してしまいましたが、今年は我が社の12月度のスケジュールが変則式になって、半分以上の乗務員がクリスマス前後出勤………裕坊も今年は『黒子』に徹します。

 

航空業界のみならず、鉄道会社、バス会社、タクシー会社、船舶会社などなど、運輸業といえば、ビジネス移動のお手伝いをしたり、旅行や観光などでの移動をお手伝いをする、縁の下の力持ち。この時期はお休みの間の観光や旅行などの移動が増えますから、特に運送旅客業にとっては大いなる掻き入れ時。昨年ハワイまで移動できたのも、同業仲間の協力があってこそ。今年はその恩返しを、しっかりとしたいと思います。

 

ただ機材の運用の関係で、クリスマス当日は、ニューヨーク州のある都市に1日滞在。『東のグランドキャニオン』とも呼ばれる「レッチワース州立公園」が近くにあり、

 

そして世界を代表するカメラの会社「コダック」社の本社もある

ニューヨーク州、ローチェスターで、クリスマスを過ごす予定。クリスマス当日12月25日は、アメリカ人の多くは家族とともにゆっくりとした時間を過ごすため、移動する人の数も極端に減り、航空便数もほぼ半減。ローチェスター到着が夜遅くになる便の担当とあって、裕坊自身はそこでクリスマス当日を、ローチェスターにて1日過ごすスケジュールとなりました。

 

ただそんな時でも、航空機は運用を見計らって、常に準備をしておかないといけませんので、整備点検を担当する整備員はフル稼働。大型機でも2機は入る大きな整備庫に、小さなリージョナルジェット機を5機ほど詰め込み、

 

運用がなくなる夜間に、徹底して点検整備を進めて、翌日朝から始まる運用へと整備が続きます。

クリスマス当日を除いては、航空機の稼働も最大になるので、整備課もそれに合わせるようにほぼフル稼働体制……

 

ちなみに、各旅客航空会社では、整備課こそ主要基幹空港に配置しているものの、空港によっては運用可能敷地面積の関係から、主要空港によっては整備庫が持てないところもあり、ニューヨークのラガーディア空港などがその一例。その代わりに、人口が少なく、空港の敷地面積を多いに活用できる小規模空港に、大きな整備庫を配置する例もたくさんあります。我が社の場合、アイオワ州のデモイン空港、テネシー州のノックスビルなどが、その例の1つ。

 

旅客機を運航には、客室乗務員の乗務は絶対欠かすことはできませんし………

ちなみに旅客機では、実際の搭乗のお客様の数にかかわらず、旅客便運航に当たっては、客席50席あたり最低1名の客室乗務員を搭乗させることが義務付けられています。

 

他にも、各便の飛行計画から燃料計画、運航路や出発地、目的地などの天候を調査したり、航空機と離陸滑走路、着陸滑走路あるいは巡航路などとの性能対比を一括して請け負ってくれる、運航課担当者も、旅客便の運航には必要になります。

こちらは1人当たり、通常15便前後が随時割り当てられているそうです。

 

他にも地上担当者であったり、

 

ゲート係員などなど………

 

航空機の離着陸を管理する業務を一手に請け負う、航空管制官の協力も欠かせません……

 

実は航空管制業務は、各主要空港のタワーだけでなく、

実は上の写真のように、航空巡航路を管轄する、巡航路管轄センターの業務も重要。巡航中の各航空機の軌跡を追い、衝突の可能性がある場合は、航空機の針路を変えさせたり、高度を変えさせたりして、未然に事故を防ぐ、とても大事な任務を請け負ってくれています。

 

航空機1機を運航するだけでも、かなりの人たちの協力が必要。皆家族との時間を犠牲にして、家族の元へと帰る乗客の皆様の移動のお手伝い。「黒子」は裕坊だけではありません………

 

運送業に関わる者の、ある意味宿命………

 

 

裕坊は、月曜日から5日間のフライトです。