皆さんこんにちは、「苦手な早朝パターンのフライトを頑張ってこなしている」パイロット、裕坊です。
今週の4日間のフライトは、初日から5時起きで、2日目、3日目は3時台起き……
早朝に頑張って起きて、東方面へのフライトが入ると、朝日が昇るのが見えますし、
キレイな海の景色を拝めるなどのご褒美もありますので……
それはそれでいいのですが……
早朝に起きて、このパターンは、ちょっと勘弁してほしい……
今日で3日連続…………もうこれ以上のエクササイズは、いらないっす…………
本来であれば、乗り換えなしで同じ飛行機でそのまま行けるはずだったのに、機体が急遽乗り換えになり、結局バスでボーディングブリッジのない駐機スポットへと移動して…………
またしても次の運動…………
実を言いますと、今朝金曜日はモントリオールからの出発だったのですが、そこでもボーディングブリッジがなく、荷物を階段を使って持って入っていて……
今回の4日間のフライトだけで、階段を都合6回登り降りしました……
そら、お腹周りも痩せるわな〜〜…………
そして今日金曜日は、ニューヨークからひとっ飛び、テネシー州メンフィスまで。
裕坊が勤めるリージョナル航空会社のかつての本社があった、裕坊にとってのルーツの場所でもある、メンフィス。
ホテルへと行く道のりで、フェデックス航空の貨物専用機がたくさん停まっているのが、壁越しに見えます…
帰ってきた…………
入社時の研修から、機長昇格の研修に至るまで、全て主要な研修をここメンフィスで受けてきていて、未だにメンフィスへの思い入れが強い裕坊。今晩は20時間の宿泊滞在が入り、ダウンタウン周辺のホテルでの宿泊となりました。
iPhoneを充電して、早速町の散策へとお出かけ。外は気温34度と、ほぼ猛暑日となっておりましたので、日焼け止めを塗りたくってのお出かけ… 宿泊のホテルが、ちょうど目抜き通りとなるメインストリート沿いだったこともあり、
ホテルを出るなり、色とりどりのカラフルなトロリー電車に遭遇します。
煉瓦や石畳を基調としたメインストリートを走るトロリー電車。運賃は1ドル。
カメラを向けると、本当にどう写真を撮っても絵になります。
こちらがそのトロリー電車乗り場。夏場はかなり暑くなるので、
屋根の下で涼むことができるようになっていて、
しかもバリアフリーで乗車できる、持ち上げ式のリフト付き…
メンフィスはそもそも、19世紀に、その当時の流通の大動脈だったミシシッピ川沿いに、通運の要衝都市として栄えた町。
町自体がミシシッピ川に面していますので、ダウンタウンからちょっと西へと歩いて行くと、ミシシッピ川沿いのリバーウォークやリバーパークなども充実しています。
トロリー電車は、川沿いを走る道路沿いにも路線があり、
それを渡ると、
こちらはリバーパーク。
川下りの船なども出ています。
町中には、マイナーリーグ野球の球場なども存在。
こちらオートゾーンパークは、セントルイス・カージナルスの3A傘下、メンフィス・レッドバーズの本拠地。
マイナーリーグの試合は、大抵8月末にはシーズンを終了するので、今日は試合は組まれていませんでした……
メンフィスを代表するホテルといえば、なんといってもこちら、ピーボディー・ホテル。
既に開業100年近くを誇る、メンフィスを代表するクラシックホテルは、ロビーの装飾も豪華。
しかしピーボディーを代表するものといえば、「そこのけそこのけ、アヒルが通る」で有名な、アヒルさんのお散歩。
毎朝11時に「アヒルの家」を出発して、エレベーターを使って天井まで「ご出勤」。そして5時になると、仕事を終えて「家路へと着く」のだそうです。
既に80年にも渡って続いている、ここピーボディーホテルの伝統なのだとか。厳かな装飾のロビーを見学するのもさることながら、アヒルさんのお散歩を見学に来るだけでも、価値があります。
メンフィスを訪れるなら、外せないのがこちら…
ビール・ストリート。英語では飲むビールは「ビヤ」と発音しますが、こちらは正真正銘の「ビール」。Bealeと綴ります。
通りを歩くと、昼間から大きなボリュームで、ブルースが響き渡ります。両側を挟んで、ライブミュージック演奏のレストランやバーが立ち並び、週末になるとあちこちで、ブルースが生演奏で披露されます。
メンフィス、ビールストリートと検索してみると、ほぼ確実にヒットするのが、こちらの看板。
実際にはこちらはブルースを中心とした音楽の、CDやらお土産などを販売するお店。
裕坊も、今の会社に入社して以来、ブルースのファンになったことは言うまでもありません。
メンフィスといえば、ポークリブ・バーベキュー。ダウンタウンで便利なお店といえば、こちら
小泉元首相が、現役時代に訪れたこともある、ダウンタウンの中にある、ランデブー。
セカンドストリートとモンロー・アベニューの交差点を東へ入り、一つ目の路地を北へ上がると、すぐこちらの看板が目に入ります。
昔ながらのお店の雰囲気を、今も頑なに守っている、メンフィスを代表するポークバーベキューのレストラン。
ドアを開けて中に入ると、地下へと入って行くのが、こちらのお店の特徴…
いかにもクラシックな雰囲気が、漂っています。
オススメは、当然ながら、こちら、メンフィス風のドライバーベキュー。
バーベキューといえば通常であればバーベキューソースをつけますが、ソースを使わず、スパイスをかけて炭火で焼くのが、メンフィス流。一度ソースをかけずに味わっていただきたいです。
車でのアクセスがあるのであれば、裕坊的には、メンフィス市のほぼ東端、ポプラー通りにあるコーキーズ(Corky’s)がオススメ。地元の方に言わせると、セントラル・バーベキューもなかなかオススメだそうです。
ただ、今日はほぼ7年ぶりに訪れたメンフィスのダウンタウンを散策して、現実の厳しさを思い知らされる日でもありました……
こちらが、2011年から2012年初頭にかけて、裕坊が機長昇格の座学訓練を受けるのに、ほぼ2ヶ月間通っていた、メンフィスのダウンタウン内にある、エンデバー航空の前身、ピナクル航空の元本社。
このビルの6階から14階を、ピナクル航空が専用で使っておりました。
その当時は、このビル周辺は活気にあふれ、常に人の出入りがあったのですが、 今日改めて訪れてみると、玄関付近は人影もまばらでひっそり……
それだけでなく、メインストリートも実を言いますと、人の数がとても少なく……
7万前のあの颯爽とした雰囲気が幻だったかのように、完全に活気が失われていたメンフィス……
人は一体、どこへ姿を消してしまったんだろう…………
既に閉店になって、以前の面影すら失ってしまったレストラン……
7年前の活気があったメンフィスを知っているだけに、
見ていて、とても辛かったです……
カメラを向ければ、どこもかもがとても絵になる、テネシー州・メンフィス…
いつの日か、その当時の活気を取り戻して欲しいです……