yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/27

皆さんこんにちは、「苦手な早朝パターンのフライトを頑張ってこなしている」パイロット、裕坊です。

今週の4日間のフライトは、初日から5時起きで、2日目、3日目は3時台起き……

 

早朝に頑張って起きて、東方面へのフライトが入ると、朝日が昇るのが見えますし、

 

キレイな海の景色を拝めるなどのご褒美もありますので……

それはそれでいいのですが……

 

早朝に起きて、このパターンは、ちょっと勘弁してほしい……

今日で3日連続…………もうこれ以上のエクササイズは、いらないっす…………

 

本来であれば、乗り換えなしで同じ飛行機でそのまま行けるはずだったのに、機体が急遽乗り換えになり、結局バスでボーディングブリッジのない駐機スポットへと移動して…………

 

またしても次の運動…………

実を言いますと、今朝金曜日はモントリオールからの出発だったのですが、そこでもボーディングブリッジがなく、荷物を階段を使って持って入っていて……

 

今回の4日間のフライトだけで、階段を都合6回登り降りしました……

 

 

そら、お腹周りも痩せるわな〜〜…………

 

 

そして今日金曜日は、ニューヨークからひとっ飛び、テネシー州メンフィスまで。

 

裕坊が勤めるリージョナル航空会社のかつての本社があった、裕坊にとってのルーツの場所でもある、メンフィス。

 

ホテルへと行く道のりで、フェデックス航空の貨物専用機がたくさん停まっているのが、壁越しに見えます…

帰ってきた…………

 

入社時の研修から、機長昇格の研修に至るまで、全て主要な研修をここメンフィスで受けてきていて、未だにメンフィスへの思い入れが強い裕坊。今晩は20時間の宿泊滞在が入り、ダウンタウン周辺のホテルでの宿泊となりました。

 

iPhoneを充電して、早速町の散策へとお出かけ。外は気温34度と、ほぼ猛暑日となっておりましたので、日焼け止めを塗りたくってのお出かけ… 宿泊のホテルが、ちょうど目抜き通りとなるメインストリート沿いだったこともあり、

 

ホテルを出るなり、色とりどりのカラフルなトロリー電車に遭遇します。

 

煉瓦や石畳を基調としたメインストリートを走るトロリー電車。運賃は1ドル。

カメラを向けると、本当にどう写真を撮っても絵になります。

 

こちらがそのトロリー電車乗り場。夏場はかなり暑くなるので、

 

屋根の下で涼むことができるようになっていて、

しかもバリアフリーで乗車できる、持ち上げ式のリフト付き…

 

メンフィスはそもそも、19世紀に、その当時の流通の大動脈だったミシシッピ川沿いに、通運の要衝都市として栄えた町。

町自体がミシシッピ川に面していますので、ダウンタウンからちょっと西へと歩いて行くと、ミシシッピ川沿いのリバーウォークやリバーパークなども充実しています。

 

トロリー電車は、川沿いを走る道路沿いにも路線があり、

 

それを渡ると、

こちらはリバーパーク。

 

川下りの船なども出ています。

 

町中には、マイナーリーグ野球の球場なども存在。

こちらオートゾーンパークは、セントルイス・カージナルスの3A傘下、メンフィス・レッドバーズの本拠地。

 

マイナーリーグの試合は、大抵8月末にはシーズンを終了するので、今日は試合は組まれていませんでした……

 

メンフィスを代表するホテルといえば、なんといってもこちら、ピーボディー・ホテル。

 

既に開業100年近くを誇る、メンフィスを代表するクラシックホテルは、ロビーの装飾も豪華。

 

しかしピーボディーを代表するものといえば、「そこのけそこのけ、アヒルが通る」で有名な、アヒルさんのお散歩。

毎朝11時に「アヒルの家」を出発して、エレベーターを使って天井まで「ご出勤」。そして5時になると、仕事を終えて「家路へと着く」のだそうです。

 

既に80年にも渡って続いている、ここピーボディーホテルの伝統なのだとか。厳かな装飾のロビーを見学するのもさることながら、アヒルさんのお散歩を見学に来るだけでも、価値があります。

 

 

メンフィスを訪れるなら、外せないのがこちら…

ビール・ストリート。英語では飲むビールは「ビヤ」と発音しますが、こちらは正真正銘の「ビール」。Bealeと綴ります。

 

通りを歩くと、昼間から大きなボリュームで、ブルースが響き渡ります。両側を挟んで、ライブミュージック演奏のレストランやバーが立ち並び、週末になるとあちこちで、ブルースが生演奏で披露されます。

 

メンフィス、ビールストリートと検索してみると、ほぼ確実にヒットするのが、こちらの看板。

 

実際にはこちらはブルースを中心とした音楽の、CDやらお土産などを販売するお店。

裕坊も、今の会社に入社して以来、ブルースのファンになったことは言うまでもありません。

 

 

メンフィスといえば、ポークリブ・バーベキュー。ダウンタウンで便利なお店といえば、こちら

小泉元首相が、現役時代に訪れたこともある、ダウンタウンの中にある、ランデブー。

 

セカンドストリートとモンロー・アベニューの交差点を東へ入り、一つ目の路地を北へ上がると、すぐこちらの看板が目に入ります。

 

昔ながらのお店の雰囲気を、今も頑なに守っている、メンフィスを代表するポークバーベキューのレストラン。

 

ドアを開けて中に入ると、地下へと入って行くのが、こちらのお店の特徴…

 

いかにもクラシックな雰囲気が、漂っています。

 

オススメは、当然ながら、こちら、メンフィス風のドライバーベキュー。

バーベキューといえば通常であればバーベキューソースをつけますが、ソースを使わず、スパイスをかけて炭火で焼くのが、メンフィス流。一度ソースをかけずに味わっていただきたいです。

 

車でのアクセスがあるのであれば、裕坊的には、メンフィス市のほぼ東端、ポプラー通りにあるコーキーズ(Corky’s)がオススメ。地元の方に言わせると、セントラル・バーベキューもなかなかオススメだそうです。

 

 

ただ、今日はほぼ7年ぶりに訪れたメンフィスのダウンタウンを散策して、現実の厳しさを思い知らされる日でもありました……

 

こちらが、2011年から2012年初頭にかけて、裕坊が機長昇格の座学訓練を受けるのに、ほぼ2ヶ月間通っていた、メンフィスのダウンタウン内にある、エンデバー航空の前身、ピナクル航空の元本社。

このビルの6階から14階を、ピナクル航空が専用で使っておりました。

 

その当時は、このビル周辺は活気にあふれ、常に人の出入りがあったのですが、 今日改めて訪れてみると、玄関付近は人影もまばらでひっそり……

 

それだけでなく、メインストリートも実を言いますと、人の数がとても少なく……

 

7万前のあの颯爽とした雰囲気が幻だったかのように、完全に活気が失われていたメンフィス……

 

人は一体、どこへ姿を消してしまったんだろう…………

 

既に閉店になって、以前の面影すら失ってしまったレストラン……

 

7年前の活気があったメンフィスを知っているだけに、

見ていて、とても辛かったです……

 

カメラを向ければ、どこもかもがとても絵になる、テネシー州・メンフィス…

 

 

いつの日か、その当時の活気を取り戻して欲しいです……