yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 8/21

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

先月の終わりから今月中旬にかけて、2週間連続の有給休暇を取得。先週からフライトをまた始めて、今週が2週目。今日水曜日からまた次の4日間のフライトへと出発しました。まだまだ世間巷は夏休みモード……まだ家でゆっくりしていたい……

 

ただ新学期に向けた動きも、徐々に本格的になってきました…

 

6月から夏休みに入るアメリカの学校が始まるのは、大抵9月の初めか8月の終わりごろ……日本人の子供たちが多く通う幼稚園に勤める愛妻ちゃんも、来週から始まる幼稚園の準備に、明日からお出かけ。息子くんの高校は、9月が始業ですが、そのオリエンテーションがあるため、明日木曜日と金曜日にかけて、息子くんは2日とも登校。学校の様子を見学したりするようです。

 

スーパーに行くと、Back to Schoolのセールが目白押し。

こちらでは、学校内で共有する文房具などを各生徒が購入してそれを共有したり、指定の色とサイズのノートを授業で使ったりするので、来週辺りはそのお買い物にも出かけないといけません…

 

この時期はリスト表を手に抱えて、必要な文房具を買い揃える親子をかなり多く見かけます…

ウチもはよ行かんと、スーパーから在庫が消えてしまう…………

 

今日はお昼過ぎに我が家を出発して、3便を担当。

こちらは、コックピットからの映像。デトロイト・メトロポリタン空港では、空港の南側にあるマクナマラターミナルは、ほぼ例外なくデルタ航空とその下請けの会社ばかりですので、各ボーディングブリッジに、デルタのロゴがかけられています。

 

最終目的地になったのは、テネシー州のチャタヌーガ。

 

ターミナルの規模が小さく、同じボーディングブリッジを、複数の航空会社が使用するので、ボーディングブリッジには航空会社のロゴはなく、その代わり掲げらているのは、チャタヌーガ空港の3桁コード、CHA。

かつてのノースウエスト航空デルタ航空が合併するまでの間は、ノースウエスト・エアリンクとして飛んでいたピナクル航空。その当時はデトロイトからも、かなりの頻度で直行便を担当しておりました。デトロイトからチャタヌーガへと直行便を担当するのは、なんとログブックを調べてみると、11年ぶり…

 

町全体としては、人口20万人にも満たない、小さな都市なのですが、ここはアメリカでも南部の有数の観光地の一つ。チャタヌーガとは、元々アメリカ先住民のクリーク族の言葉で、『岩の迫り来る場所』という意味があるらしく、それを象徴する『ルックアウトマウンテン』が、代表的な観光名所。

 

チャタヌーガダウンタウンから、すぐ西に行くと、インクライン・レールウェイというケーブルカーがありますから、まずはそちらに乗車して……

ルックアウト・マウンテン頂上を目指します。

 

なんとその最大傾角度、 72度……

下を見ただけで、その岩の迫力が堪能できます…

 

山頂につくと、そこがルックアウト・マウンテンからの展望台。

ロックシティーガーデンという名前が付いています。

 

今晩の滞在先のホテルにチェックインした際、行くならいつの時期がオススメなのかを聞いてみると、即答で10月から11月にかけて、とのことでした。

色とりどりに変化する紅葉の景色を上から見る景色は、言葉を失うほどの迫力なんだそうです。

 

もう一つの、ここ「ロックシティーガーデン」のウリは、一つの展望台から、なんと7つの州がいっぺんに拝めてしまうこと。

アラバマ州ジョージア州ケンタッキー州ノースカロライナ州サウスカロライナ州テネシー州バージニア州、を一度に見渡すことができるんだそうです。

 

地上へと降りると、ここではもう一つの名所があります。鍾乳洞の中に、滝が流れているという、ルビー・フォールズがそちら…

地底およそ400メートルにまで降りたところに、洞窟があり、その鍾乳洞を流れる滝の落差は、なんと45メートル……

 

元々はレオ・ランバートという探検家によって発見されたこちらの鍾乳洞、ルビー・フォールズ…

そのルビーは、実は彼の最愛の妻の名前が由来しているそうです。ライトアップまでされるという、ルビーフォールズ。幻想的な体験が出来るこちらの滝も、外せません…

 

ダウンタウンにまで戻ってきたときに、こちらも押さえておきたい名所が1つ。ウォルナットストリートブリッジ。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、40年もの歳月をかけて建設された、テネシー川をチャタヌーガダウンタウンからノースショアへと結ぶ橋だったのですが、1978年に老朽化を理由に、新しい橋の開通と共に閉鎖。その後はダウンタウンの衰退とともに、かなり経年劣化が起こっていたそうです。

 

取り壊しが一時決まっていたというウォルナットストリートブリッジ。その後、市民活動によって再生用の募金活動などがなされ、大幅改修が施されて、1993年に歩行者専用の橋として、再オープンにたどり着きました。

歩行者専用の橋としては、世界最長なのだそうです。

 

その後はチャタヌーガ周辺に、多くの美術館や博物館がオープンし、さらにはウォルナットストリートブリッジ自体もライトアップがされるようになり、

こちらもチャタヌーガでは、外せない観光名所の一つになりました。

 

 

南部のアメリカを直に体験できる、テネシー州ジョージア州の境にある南部都市、チャタヌーガ。裕坊も、時間があるとき、ぜひ数日かけて訪れてみたいです。