皆さんこんにちは、リージョナルジェット機運転士、裕坊です。
病欠から復帰して2週間目、お陰さまで体の調子もまずまず。体重も少しばかり、ほんの少しではあるのですが………………
落ちて……
ほんの少しですが…………
有給まで残すところ、あと1日。2日目から4日目まではいずれも2便ずつ。
めちゃ楽勝………………………………
のはず……………………………………
今日はニューヨークのラガーディア空港を経由。1939年に旅客サービスが開始され、今年で80周年を迎えるラガーディア空港。ただターミナルビルの老朽化は見た目にも著しく、
数ある大都市の空港の中でも、評判は残念ながら最悪でしたが、そのターミナルビルは建て替え工事が現在進行中。
全てが完成すると、こんなイメージ。
ターミナル内では、完成予想図の模型などもあちこちで見られます。
既に一部では供用も始まっていて、
天井が高くて、光がたくさん入ってくる、現在流行りのモダンなターミナルビルになるようです。
デルタ航空とその系列の会社の供用は、まだ残念ながら始まっておりません。
こちらは、昨年の7月の骨組みが組まれたばかりの頃の写真。
既にビルの輪郭はかなり姿をはっきりと見せていて、
早ければ、この秋にも一部が開業予定…………
ラガーディア空港で、こんなことが体験できるのも、もう僅か……
そのラガーディア空港へとやってくる今日の飛行経路、米空軍訓練の為に一部の空域を空けなければならず、裕坊が担当する便は、大幅な回り道を余儀なくされることに……
出発地は、テネシー州ノックスビル。普段であれば、北東へ向かってとほぼ直線上に飛ぶところを、今日はオハイオ州のデイトンまで飛んで、東へと向きを変える、普段よりも20分ほど余分に時間がかかるルート。ニューヨークなどの主要都市へのフライトの時には、不測の事態に備えて、30分相当の余分の燃料を積んでおくのですが、既にこの大回りで、そのほとんどを使い切っていました……
ところが………………
ニューヨーク航空管制:「エンデバー3290便、これから上空待機が入るから、その準備をしておいてくれ」……………………
ウソやろ〜〜〜〜………………………………
あと残りの燃料、あと1時間分ギリギリあるかないかなのに………………
この時は運航課と激しく操縦席備え付けのコンピューター(ACARSと呼ばれます)でやり取り……
疑心暗鬼ながらも、上空待機を開始……
30分の上空待機を言い渡されたのですが、残り1時間分ほどしか燃料残ってないのに、そんなに長い時間上空待機などできるはずもなく………………
到着経路の直下にあった、ペンシルベニア州のアランタウン空港への給油の為の着陸許可を、運航課に交渉…………
その間にも、燃料計は刻々と下がっていきます……
はよしてくれや〜〜〜…………
もう自らの判断で、アランタウン空港へと向かおうとしたその瞬間でした……
ニューヨーク航空管制:「エンデバー航空3290便、ラガーディア空港への続行、やっと今許可が取れたで」…………
さすがに胸をなでおろしました……
ラガーディア空港、実は滑走路が直角に2本交差している構造になっていて、
通常は1本を離陸専用に、1本を着陸専用にして、おびただしい数の離発着を捌いているのですが、その2本のうちの1本の滑走路が、何らかの事情で閉鎖されることになり…………
道路でいうところの、こんな現象がどうやら起きていたらしいです。
2車線使えるはずの道路が1車線になると、大渋滞するような感じ……
結果的に、かなり不規則な弧を描くように、なんとかラガーディア空港へと到着……
ほぼ1時間遅れの到着……
普段であれば、到着後の燃料は、大抵5,000ポンドほどなのですが、本日は……………
右下の緑色の4桁の数字が、燃料搭載量。それに目をやると…………
2750ポンド…………
普段のほぼ半分………………
CRJ−900型機に乗り始めて、ほぼ5年になるのですが、ここまで燃料が少ない状態で到着したのは、さすがに記憶にありません…………
ただでさえ、ニューヨークは出発便も到着便も、その数がハンパでないので、滑走路が1つでも使えなくなると、その影響はやっぱりかなり大きいです。お天気がよくても、ニューヨークに来る時には、いつも何かが起こります……
皆さんもニューヨークにお立ち寄りの際は、時間にかなり余裕を持った上で、ご計画をされることをオススメします……
明日土曜日は、有給前最後のフライトです。