yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/27

皆さんこんにちは、「飛ぶパイロット」になることを決意した、裕坊です。

来月は取りあえず最低1ヶ月間、「飛ぶパイロット」を目指すことを決意した裕坊。今月入っていたスケジュールを全てこなし終えて、本来なら10日間のお休みへと入るはずだったのですが、この時期は愛妻ちゃんも息子くんも、幼稚園に学校にと忙しく、お休みはありませんから、裕坊も父親として、ちっとは頑張る姿を見せんといかん。

 

というわけで、一昨日からアトランタへとやってきて、その日は自費にてホテルへ宿泊。どんよりの曇り空の中、空港へと向かいます。

 

アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港。旅客数が2015年に1億超えを果たして、現在でも堂々の世界一。2018年は1億700万人の利用があったらしく、世界一の旅客数の座はこれで21年連続。

但し離発着数は、シカゴ・オヘア空港に僅差ではあったそうなのですが、1位の座を譲ったらしいです。

 

まー、それでも忙しいことには変わりはありませんが…………

 

こちらは新装の到着口。工事が進んでいますが、

 

ここはいつ来ても、本当に車も人の往来も激しいです……

 

 

お迎えの人たちが寛げる、フードコートも充実……

 

国内線側からチェックインして、セキュリティーを通ると、地下へと降りて、各ターミナルへと向かうのですが、そのターミナル間を結ぶ地下鉄までが走っていたり……

 

裕坊が担当する便は、Dターミナルからの出発だったのですが、昨日の朝はちょっと時間に余裕がありましたので、こちらへと立ち寄って、

 

こんなものをいただいておりました…

デトロイトにあるレストランと違い、メニューはお寿司ものに限られてしまうのですが、ネタはけっこう揃っています。

 

今日の担当便は、合計で3便。

 

今日は普段乗っている76人乗りのCRJ 900型機ではなく、

主翼上の非常口が一つしかないCRJ 700型機。

 

こんな風に外から見ると、主翼上に非常口が一つしかないので、簡単に900型機との判別ができます。

では機内では、何が一番違うかを申し上げますと…………

 

900型機であれば、搭乗口を入ってすぐに、お手洗いがあるのですが………

 

700型機には、それがない……………………

どうしてもお手洗いに行きたければ…………

 

ファーストクラスにご搭乗の方といえども、この細長い通路を一番後ろまで歩いていただくことになります…………

1人の方がお手洗いの中で居座ってしまうと、お手洗いが使えなくなりますので、CRJ 700型機にご搭乗の際は、お手洗いは搭乗前に済ませてしまうことを、強くオススメします………

 

今日は飛行機に乗り込んでみると、いきなりこんな風景を目にして………

 

エンジン据え付けの発電機が、一個故障したままのフライトになりました。

地上電源にも使用する、第3エンジンがちゃんと稼働しておりましたので、フライトには影響はありませんでしたが…………

 

アトランタから出発する我がリージョナル航空会社の路線は、大抵デルタ航空本体の機体ですと大きすぎる小さな都市ばかりを結びます。

最初にやってきたのが、ミネソタ州のローチェスター。ミネアポリスから車で1時間半ほどの距離。とってものどかな町だというのが、空港ターミナルを見ても分かるくらい、小さな旅客ターミナル……

 

またアトランタへと戻ってきて……

 

夜になってやってきたのがこちら。ミズーリ州スプリングフィールド

 

裕坊がこの仕事を始めた頃は、ここの空港は整備工場の横に申し訳程度に旅客ターミナルを建てたような、とても古い空港だったのですが……

数年前に旅客ターミナルは、真新しく刷新。

 

そして出口へと歩いて行くと、こんなものまで飾られています。

古き良きアメリカを感じさせるクラシックカー

 

ここミズーリ州スプリングフィールド。なんでも『旧国道66号線(Route 66)』の発祥の地なんだそうです。

 

市内にある「旧国道66号線」を案内する、ビジターセンター。

 

その「国道66号線」とは、イリノイ州のシカゴから、カリフォルニア州のサンタモニカまでの、全長およそ3,750キロを結ぶ、アメリカ西部の発展に寄与する、当時の重要な国道だったらしいです。

 

元々ミズーリ州セントルイスからスプリングフィールドには、原住民の「オセージ・インディアン・トレイル」と呼ばれる古い道があったらしく、

1800年代初頭に、この道に電報線が敷かれ、「ワイヤー・ロード(Wire Road)」と呼ばれる道になり、そしてこの道がミズーリ州の主要都市を結ぶ、幹線道路14号線になりました。

 

そしてアメリカ西部の発展に寄与する国道システムが整備されるようになり、1926年には連邦最初の国道の一つになったのが、「国道66号線」。東はシカゴ、西はカリフォルニア州を結ぶ、当時の大動脈になったんだそうです。

州間を結ぶ高速道路(Interstate Highway)が発達してからは、この旧国道は大動脈としての役割を終え、ここ「国道66号線」も1985年には、正式に廃線が決定したそうですが、古き良きアメリカを残す観光道路として、あちこちでその当時のアメリカの雰囲気を感じることができるようになりました。

 

こちらはガソリンスタンドを兼ねた、小さな売店

 

当時は恐らく、こんな車がたくさん走っていたに違いありません。

 

鉄橋なども、そのままの形で残っています。

 

古き良きアメリカの面影を残す、ここ『旧国道66号線』

 

アメリカの主要な観光地からも便利なところが多く、一度ゆっくり時間をかけて走ってみたいです。

 

昨日は少し遅れて到着していた、ミズーリ州スプリングフィールド

 

比較的豪華なホテルに、昨夜から宿泊…

 

無料の朝食が提供されて……

 

今朝は栄養もたっぷり……

 

今日もアトランタを基点に、2本のフライトを担当です。