皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。
3日間に渡る座学が終わって、昨日帰宅した裕坊。今日からはまたひたすらリザーブと呼ばれる電話待ちの日々が続きます。リザーブとは欠員が出た時の穴埋め役のスタンバイ…
実は先日の座学の時にもハッキリと人材が現在はちょっとダブつきであることを告げられ……
今日もひたすら電話番………
今月は自らリザーブのスケジュールを選択し、いつでも通常のスケジュールに復帰できる位置にいる裕坊なのですが、5年前は我がリージョナル航空会社が破産法下にあり、裕坊にはスケジュールの選択の余地はなし………
州外から通うフライトクルーが間借りする、業界で通称『クラッシュパッド』と呼ばれる間借りスペースで、家族と離れたニューヨークで、ひたすら電話がかかるのを待つ日が1年半ほど続いたこともありました………
急な飛行機の回送や移動などが必要になった時も、リザーブクルーが充てがわれます。普段は自らの操縦で訪れることがない空港へと飛んでいくことがよくあるのも、リザーブクルーの使命……
ピナクル航空時代、ちょうど会社が破産法下にある時には、140機を超える50人乗りのCRJを抱えていた会社が、76人乗りのやや大きめのCRJ900型機への置き換えが進んでいた時期でもありました。ケネディ空港への強制移動が発令になる直前。リザーブクルーの中でも一番優先権が下だった裕坊に、こんなフライトが入ったことも……
それはフリートから外される飛行機の砂漠の駐機場への移動………行き先はアリゾナ州キングマン……
アリゾナ州はグランドキャニオンなどの観光地があることでも知られる砂漠の地。
役目を終えた飛行機を仮置きして次のオーナーが現れるのを待つロケーションとしては、最適なのだそうです。湿気が多いところだと経年劣化が激しく、数年放置しておくとほとんど使い物にならなくなるのに比べ、乾燥地帯であれば、数年放置しておいてもレストア作業を施せばまたフライトが可能な状態に戻しやすいのだとか………
ツーソンなどにも同じような空港があるらしいのですが、
当時の裕坊が向かうように指示されたのは、そのツーソンからアリゾナ州の州都があるフェニックスを挟んで反対側のキングマン。フェニックスから北西へ、ラスベガスに向かう途中にある小さなのどかな町です。
ミネアポリスからほぼ普段は満タンにはすることがない燃料タンクに、ほぼ満タンの燃料を積み込み………
リージョナルジェット機に備え付けの階段を自ら登って出発します。
3時間を超える長いフライトでやってきた砂漠の地……他にも既に同じように砂漠へと送られた飛行機が停泊していました……
他にも北欧の航空会社で既に役目を終えた飛行機が佇んでいたり……
他のリージョナルジェット機も、同じように役割を終えて羽を休めています……
その当日は飛行機を駐機後、砂漠の中をタクシーでラスベガスまで……
既に拘束時間が一定の規定を超えていたので、その日はラスベガスで一泊……
寂しい気持ちになりながらも、リージョナル航空会社のフライトクルーにはなかなかないひと時を楽しんだ1日でもありました。
現在の裕坊の社内での優先順位でいくと、リザーブのスケジュールを選択すると、自らが希望する休日をほぼ確実に取得できるのは強み……
1月もお正月を家族と過ごし……
2月もボランティアへの参加を画策中……
息子くんが土曜日に稽古に励んでいる剣道のボランティアに参加すべく、今日は勉強会などにも出席して……
少々帰りが遅くなったので、今日は先日座学研修中に立ち寄ったレストランと同じ系列のレストランへと赴き、
やはりここのステーキ、美味しかったです。
明日フライトが入らなければ、月曜日はそのままお休みになることを告げられた裕坊……明日のスケジュールを見た限り、デトロイトのリザーブクルーのうち飛んでいるのは1人だけ……
明日も電話番です……
裕坊