yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/5

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

上の写真、今日の裕坊の昼食でございます。シンシナティ空港、Bコンコースのフードコートにはチリホットドッグが買えるお店があります。チリソース付きのホットドッグ3つに飲み物がついて7ドル。安月給のリージョナル航空会社の特に副操縦士の間で大人気。裕坊も入社当時からかなりお世話になっています。

スパゲティーもメニューにあり、そのスパゲティーの上に玉ねぎ、チリソース、あとはチーズをたっぷりどうぞのカップ。どう見ても健康的な食事とは言えません………………この仕事始めてからというもの、明らかに体重が増えました。入社時の体重はおよそ65キロ、で今はななじゅうと…………………………それ以上はとても書けへん……………………

本来なら野菜をもっと取ったり食べる量を減らすなり努力をするべきなのですが、煩悩の欲求は本当に強い……もとい、今日は実は多めのカロリーが必要な事情がありまして………………

実はこの時間とっくのとうにテキサス州オースティンへ向けて飛び立っているはずだったのですが、いろいろと事情が重なって結局はお昼下がりのボストン行きを担当することに。アメリカの首都ワシントンを早朝6時に出発してオハイオ州シンシナティまで来たはいいのですが、そこでなんと6時間待機をする羽目になりました…………夜中過ぎから目が覚めていたので、持久戦…………………………さすがにちょっと堪えます……………

写真をよく見ていただくとお分りいただけますが、飛行機の右側エンジンに故障が発生して、整備員が必死の作業。リージョナルジェット機は平均飛行時間が短く、離着陸の頻度も増えて機体への負担も増えますから、どうしても故障が発生する確率も高くなります。主要部品に故障が発生するとその機体は当然使えなくなりますから、残っている飛行機でスケジュールをやりくり。今日の裕坊のように本来2時間待ちのはずが結果として6時間待ちになるなんてことも…………………………

本来なら69人乗りのCRJ−700型機で行く予定にしていたのが機材変更で76人乗りの900型機になり、ところがその飛行機には既に故障が発生していて、どの機材を使うかが二転三転………………そうこうしているうちに、オースティン行きの出発時刻が遅れに遅れて……………結局オースティン行きは別のクルーが担当することに。地上で待機している間はパイロットは基本的にすることがなにもなく、シンシナティのような空港にもなると、ゆっくり休める場所もなし…………………

夜中過ぎから目が覚めていて、ホテルに着いたら夕方のうちから睡眠を取って、という目論見は脆くも崩れ去ることになりました。でもおかげで、こちらの時間にいよいよ体も戻りそうな気配………………やっぱり体は実際の現地の時間に合わせておかないとツラいです………………えー教訓やな……………………

実は”昼食”代わりに(とは言っても実際に食べたの8時過ぎだったのですが)パニーニサンドイッチを食べていて、しかもコーヒーまでいただいていましたので、お腹はパンパン。でもオースティンから戻ってくるの夕方すぎるし、レストランなど立ち寄ってるヒマねーよなー、とスパゲティーを買ったところで乗務員配置係からの電話。もっと早く知ってればボストンのシーフードのお店で、クラムチャウダーとか買えたのに…………………………

東海岸のお天気がよくなっているのが救いです。まだ3時間もある…………………………………これから向かうは学問の町、ボストンです。まだ3時間もある…………………………………………

 

裕坊