yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/7

米国内の、地域航空会社に勤める操縦士、裕坊といいます。こんにちは。

先週の金曜日にコマ切れのフライトのスケジュールをこなし終えて、3日間のお休みをいただいています。

 

木曜日には1時間あたり15センチ近く積もるという、豪雪の中の離陸…

勤続15年目にして初めてとなる離陸手順で、やっとのことで目的地に到着していました…

 

翌日はお昼頃に、ニューヨーク州サラキュースを出発。

 

ちょこちょこと雪が降って、地面に少しばかり雪が残っているアメリカ東部地方…

ただ当日のお天気はまずまずで、何事もなく3時前にはデトロイトへと戻っておりました。

 

コロナ禍の前はいつも立ち寄っていた、サラキュース空港内にあるスムージー屋さん…

こちらは休業して、ほぼ1年になっています。

 

そして久しぶりとなる、週末のお休み…

貴重な週末の朝は、寝起き早々コーヒーカップを片手に(5時起き……)

 

家族を乗せて、ハンドルを握っておりました(我が家を出たのは、6時半……)

 

やってきていたのは、とある高校(我が家から、車で約40分……)

実をいいますと昨日土曜日は、『ACTテスト』の開催日。ACTとは、元々はAmerican College Testingの略だったらしいです(現在はこの試験を管轄する非営利団体の名前になりました)

 

この「ACTテスト」とは、大学入学の選考基準の大きな指標のうちの1つ。一年のうちに何度か実施されて、成績が一番良かったものを大学に提出することができるという仕組みになっているらしいです。教科は4科目で、英語(日本での現代国語に相当)、数学、社会科、自然科学。

一発勝負の日本の大学受験とは、大きく異なるアメリカらしい仕組み…

 

他にもSAT(発足当時の正式名称は、Scholastic Aptitude Test)も実施されて、これも大学側の選考基準の1つになっていたり…

これらのテストをいくつか受けながら自らの大学を選択して、その中から自らの可能性を探るという選択肢を息子くんはとっているようです。

 

ちなみに裕坊は日本の高校に通い、どの大学であれ行き先は薬学部進学へと、高校に入学する頃には進路を絞っておりました。その理由は、理系の学部の中で、圧倒的に女子が多いから。

 

 

 

もとい………………

 

 

 

父親方の親戚が、薬剤師を始めとする医療関係者ばっかりだったから…(なのに父親だけは、なぜか電器メーカーで、のんきにテレビなんぞを作っておりましたが……)

ただ中学、高校を通じて、6年間男子校に通っておりましたので、女の子がたくさんいるところへの憧れがあったことは否定いたしません………

 

 

やや脱線してしまいましたが、話を元に戻して……

アメリカにも日本ほど数こそ多くはないものの、予備校や塾に相当するところはいくつかあって、

 

たまたまコロナ禍に重なったことから、息子くんは全てリモート式でつい最近まで受講を続けておりました。

 

ちなみに、ここ最近急速に普及しつつあるオンライン学習。学生によって、向き不向きがかなりあるようですが、

幸いなことに、息子の性には合っていたようです。コロナウィルスの感染拡大がやや鈍化し、ミシガン州内の学校でも多くが対面式に戻しつつあるようですが、息子は今年度いっぱい(6月末まで)オンラインによる受講を選択。来年度以降も、できればオンラインの選択肢を第一に考えつつあるようです。

 

そのオンライン学習、パイロットの世界にもかなり入り込んできています。

我がエンデバー航空では、パイロット全員に年に一度課される座学研修について、今後『オンライン式』で継続することが連邦航空局から許可されたんだそうです。一昨年までは座学は本社研修室での受講だったのですが、コロナ禍を受けて昨年6月から全てリモート式による授業になり、しばらくはこのままリモート式を継続するそうです。

 

他にもコロナ禍以前から、LMS(Learning Management System)と呼ばれる、オンライン式の自主学習のアプリは導入になっていて、

飛行機の仕組みや法律についてなどの学習用スライドが、定期的に配信され、 空いた時間に自らのペースで受講する仕組みは構築されておりました。

 

我が社では3ヶ月に一度の割合で配信、全項目を2ヶ月以内に完了させることが全員に義務付けられています。

年次座学研修の短縮(かつては5日間の座学を受講していましたが、現在は実質2日間にまで短縮)にも、このアプリは大きく寄与しています。

 

そんな訳で、エアラインパイロットにおける世界にまで大きく入り込んできている『リモート』の世界なのですが…

連邦航空局としても、頑として首を縦に振ることができなかったものが1つあり、

 

それは何かというと…

非常設備、非常用機器類の取扱訓練……

 

酸素マスクや消火器、搭乗口の開閉から非常口などは、直接の取り扱いでなければ連邦航空局としても受講完了とは認められなかったらしく……

1日日帰りにてのスケジュールが、全員に組まれることに……3日間の座学はリモート式で受講して、非常用設備の訓練のために、日帰りで本社研修施設まで……

 

このスケジュールだと、費用対効果のメリットが大きく下がってしまいますので、教育課も今後の対策を検討するらしいです。

 

 

さて三たび話を息子くんに戻して……

 

勉強だけでは、飽き足らない息子くん……試験が終わって、夕方は室内練習の再開初日となった剣道へと赴き…

 

それでもまだ飽き足らず……

今日日曜日は、ベースギターのレッスン………

 

走る〜走る〜♪♪ オレ〜た〜ち〜〜♫♫

息子を乗せて、東奔西走………父親、頑張りました……

 

 

たまにはご褒美しても、バチは当たらんやろ……

実は友人から、超豪華ステーキをいただいておりましたので、早速ご賞味……

 

いただいていたのは、超高級フィレ肉。

 

これが実際いただいていたお肉の姿…

ヤバイ………美味すぎる………

 

本当に激ヤバです。間違いなくクセになります。ステーキで有名なオマハの名前が、そのままショップの名前にまでなってしまったオマハ・ステークス(Omaha Steaks)。

デトロイト近郊にお住まいの方、ノースビルのかつてのトレイダージョーズ(現在のアージェントケア)があったクリニックの、すぐお隣にあります。マイヤー・ノースビル店からハガティー通りを挟んで真向かいです。

 

 

 

 

もう1日、お休みです。