yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/3

アメリカ国内線を中心に担当する小型旅客機乗務員、裕坊といいます。こんにちは。

新年が過ぎて、3日目になりました。昨年は大晦日の前日に5日勤務のフライトを終えて帰宅。いつ以来か全く記憶にない、久々の3が日のお休みをいただきました。

 

コロナウィルスの影響を、間違いなく世界で1番大きく受けているアメリカ。それでも負けないのがアメリカのアメリカたる所以……

裕坊にとって昨年締めのフライトとなった12月30日(水)は、ケンタッキー州ルイビルからミネアポリスに向かう、午前8時発の便からでした。

 

早朝は休日にもかかわらず、スタバに行列までできる盛況ぶり。

 

拠点となる空港の国内線ターミナルでは、いつもの年末年始の活気を取り戻しておりました。

 

昨年の締めとなったフライトは、フィラデルフィアからデトロイトへと向かう夕方の便。

 

入念な消毒作業を済ませた上で、

 

1時間20分ほどのフライトで、デトロイト到着。

年末は国内線では、上限ギリギリまで乗客を乗せることも珍しくなくなっておりました。12月30日(水)に旅客ターミナルの保安検査場を通過した人の数は、全米で116万3千人。その3日前となる12月27日(日)には、コロナ禍以降では記録更新となる128万4千名が旅客機を利用。1日の数字としては、前年と比較しても5割超え。

 

それでも新年以降の予約は、かなり減っているのでしょう。新年明けとなる1月のフライトの勤務日数は、裕坊の場合9日で、予定担当便数は19…

飛行予定時間は合計で34時間……ちなみに昨年1月は病欠で6日欠勤しながらも、フライト時間合計が53時間だったので、昨年比でおよそ半分ほどに減っています。

 

ただすったもんだの末、トランプ大統領は第2弾となるコロナ対策助成金、2.3兆ドル(日本円でおよそ240兆円)の給付に署名。

上下両院で可決されながら、トランプ大統領が拒否権をちらつかせていましたが、ようやく年末になって署名に漕ぎ着けるという波乱の展開の末での署名でした。

 

そのうちのおよそ1,500億ドル(日本円:16兆円)が航空会社助成金として給付されることが決まり、一時期的に解雇措置になっていた航空会社の従業員、およそ32,000名の呼び戻しも決まったそうです。

 

アメリカの航空会社にとっては、しばらくひと息つけそうなニュースとなりました。

 

 

そして裕坊は、いよいよ明日から3日間に渡る年次研修授業。

今までですと3日分の着替えを詰めて、朝の出勤に備えていたのですが、今年はオンライン授業になりました。

 

3日目に課される試験に向けて、しっかりと準備を始めております……

 

 

 

もとい………………

 

 

 

勉強、勉強……

家にいると、「誘惑」というものがあまりにも身近に散らばっているので、それに勝る精神力が必要になるのが課題なのです……

 

通常の年ですと、1年に一度課される研修を受講するのに、本社ビル内にある研修室まで赴いておりました。

裕坊が勤めるエンデバー航空の本社は、ミネソタ州ミネアポリス。そこまでは通常の旅客便の客席に搭乗して向かいます。

 

ミネソタ州ミネアポリス空港にある、エンデバー航空本社ビル。空港の南西端の敷地内にあります。

世界最大のショッピングモール、モールオブアメリカから目と鼻の先。

 

こちらがロビー。

 

研修室は、ビルの5階。

 

現在は完全閉鎖ではなく、新人研修など一部ですが運用が既に始まっています。

ただ使用頻度は、昨年に比べれば当然のことながら激減…

 

スケジュールは初日が、中部時間で午後1時半から。裕坊が住んでいるデトロイト地方は東部時間で1時間先を行くので、我が家の時間だと2時半からになります。

授業が終わると、ホテルの送迎シャトルにお迎えに来てもらって、ホテルまで。

 

2日目は終日授業で、3日目はお昼過ぎまでになり、全ての予定をこなし終えると帰宅の便に搭乗。

これが平常時のスケジュール。

 

教官側のスケジュールに配慮した形になっているのでしょう。明日からの授業はオンラインながら、通常の講習時間を踏襲することになりました。参考書やマニュアルを手にしつつ講義を聞けるように、裕坊は我が家の勉強机などを設置。

会社から支給のiPadにはマニュアルやら参考書が満載。マニュアルなどが入ったアプリは、マルチタスクが使えない設定になっているので、もう1台のiPadを用意してオンラインミーティングの画面立ち上げ。裕坊もiPad2台を用意して、授業の準備が完了しました。

 

我が社の場合は、ズームに似たアプリを使用。

 

最近のアプリは画面共有なども可能ができるなど、とっても便利になりました。

 

機能はかなり限定されるそうですが、その気になればアップルウォッチなどからもアクセスができるらしいです。

 

当日は教官が出席を確認して、音声は全て教官が管理。

既に講義を受けた同僚に言わせると、家に居ながらにしての座学は移動の手間が省ける分、とてもラクだと話しておりました。

 

裕坊にとって初めてとなるオンライン授業…

やや緊張しています……

 

 

そしてお正月は、久しぶりに3日間丸々お休みをいただいて、鋭気を養いました。

 

お雑煮に、 お節なんかをいただき、

 

お節が切れた頃には、ピザ屋なんかにまで出かけて…

 

受け付けはお持ち帰りのみ……

 

レストラン内での飲食は、2021年1月現在はできなくなっています…

 

息抜きがわりに、ミシガン州の中部にあるドイツ人の移民が作った町、フランケンムースも散策してきました。

 

フランケンムースとは、かつてのバイエルン王国の地方都市「フランコニア」と、

 

ドイツ語で「勇気」を表すムート(Mut)が組み合わさってできた名前だそうです。

 

まだクリスマスのお飾りや、

 

ツリーがそのままになっている地下のお店をしばらく散策…

 

ドイツオリジナルのものもあれば、

 

ミシガン州オリジナルのものまで、お土産も様々…

 

勉強の間の、息抜きのひと時を有意義に過ごし…

 

栄養もしっかり摂って……

ちょっと摂りすぎやん……………

 

 

明日からまた日常が始まります。