yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/29

アメリカの小型機専門の航空会社で、地方路線を主に担当している、裕坊といいます。こんにちは。

先週の土曜日に5日間勤務のフライトに出勤して、火曜日は4日目になりました。

 

4日目の今日は、宿泊滞在先で動くことなく1日お休み。泊まっているのはケンタッキー州ルイビルデルタ航空の管轄内でエンデバー航空が担当するのは、ミネアポリスからの1便のみ……

ミネアポリスを夜8時ごろに出発して深夜11時ごろに到着し、飛行機は翌朝8時に折り返します。連邦航空法で定められた最低限の宿泊滞在時間は10時間……ルイビル発着便ではどう頑張っても10時間の休息が取れないので、そんな時は到着先で丸一日滞在して、2日後の始発便で出発することも……

 

 

今回はそのパターンで、丸一日ルイビルでの宿泊滞在となりました……

 

 

見どころが多いルイビル

 

私たち日本人に馴染みが深いのは、まずはこちら。

ケンタッキー・フライドチキン。

 

1998年に南半球の島国、ニュージーランドで飛行訓練を始めていた裕坊。当時住んでいたモトエカという信号機すらない小さな町にあったファーストフードといえば、KFCくらいでしたので…

それはそれは、足繁くよく通っておりました。

 

お馴染みカーネル・サンダースさんが、世界恐慌時の1930年代に、安価で販売できる食事として、売り始めたのがきっかけとなったKFC。

こちらはモノマネさん……よう似とるなぁ……

 

ノースコービンというケンタッキー州の田舎町で、ガソリンスタンドで販売されたのが、現在のKFCの主力商品となるフライドチキンの販売の始まりだったらしいです。

その後ケンタッキー州に根を下ろして、ケンタッキー・フライドチキンとなりました。

 

ということで本社もケンタッキー州。本社がルイビルにあります。

元々は当時、南部の代表的な料理の1つだったフライドチキン。南部の料理とは一線を画す、という意味も「ケンタッキー・フライドチキン」という社名には込められていたそうです。

 

「ケンタッキー」といえば、競馬好きの方なら、絶対にこれが思い浮かんでくるはず……

アメリカンクラシック三冠の初戦となる、ケンタッキー・ダービー。

 

開催会場となる「チャーチルダウンズ競馬場」は、実は空港のすぐ西にあり、空港からですと3キロと離れておりません。

その気になれば、空港からですと歩いてでも行けてしまいます…

 

日本からも3頭の競争馬が、ケンタッキーダービーに出走。

2016年には、ラニというアメリカからの逆輸入馬が出走し、武豊騎乗で、結果は9着でした。(この年は、ラニアメリカンクラシック三冠の最終戦となるベルモントステークスに於いて、3着の入賞を果たしています)

 

ちなみに通常は5月第1週の開催となるケンタッキー・ダービー。

特別な年となった2020年は9月に延長になった上で、無観客での開催でした。

 

お酒好きの方には、こちら。

バーボンウィスキー。アメリカに根を下ろす、とうもろこしが主原料となるウィスキーの一種。

 

バーボンとは元々はフランスの「ブルボン朝」に由来するそうなのですが、アメリカ風に発音するうちに、いつの間にか「バーボン」になってしまいました。

ケンタッキー州には、至るところにバーボンウィスキーの蒸留所があり、ルイビルダウンタウン内にもいくつか点在……

 

大きな蒸留所にもなると、蒸留の過程を見学することもできます。

これは裕坊が昨年6月に、ルイビルから東へ車で行くことおよそ1時間半ほどのところにあるレキシントンという町で滞在した時に訪れた、蒸留所内の光景。

 

試飲も可能だったのですが、裕坊は全くお酒が飲めない人なので、チビっとやっただけでオシマイ……

 

アメリカには「バーボンウィスキー」に対する大きな誇りを持っており、アメリカで製造されたもの、さらには主原料となるとうもろこしが51%以上含まれているものだけを、「バーボンウィスキー」と定義しているらしいです。

 

様々な銘柄があり、それぞれに味のこだわりがあるバーボンウィスキーも、ケンタッキー州のウリの1つ。

 

ルイビルと聞いて、アメリカの航空会社に勤めるアメリカ人パイロットの頭に真っ先に思い浮かんでくるのは、この会社。

貨物大手会社のUPS(United Parcel Service)。航空部門となるUPS航空の本社が、ルイビルにあります(親会社となる、貨物運送会社としての本社は、ジョージア州アトランタ近郊にあるサンディースプリングス)。

 

現在では貨物機が主体となったジャンボジェット機こと、ボーイング747型機。ジャンボ機の最終生産型となるB-747-8Fを、2020年12月現在20機保有していて、発注残がまだ8機あります。

 

ちなみにケンタッキーダービー開催時には、同じルイビルに根を下ろすUPS航空が自社機を使ってフライバイ・イベントが行われるのですが、昨年度はUPSのシンボル機ともなるボーイング747型機を使って、チャーチルダウン競馬場の上空を通過しました。

 

アメリカンクラシック三冠初戦となる競馬に、彩りを添えることになったそうです。

 

貨物航空会社ですので、飛行機の稼働は深夜が中心。

昨夜も裕坊のミネアポリスからの担当便到着の時間帯に、次々にルイビルにはUPS航空機がやってきておりました。

 

ちなみにルイビル空港の駐機場は、その大半をUPSが占めています(黄色く囲んだところが、UPSの駐機場)。

 

 

そんなルイビルですので、どこか観光にお出かけしたい……

 

 

川沿いに聳える町の夜景は、まさに絶景そのもの。

 

オールドダウンタウンには趣がある建物がいくつも立ち並び、

 

見所は満載のルイビル……

 

しかし年明け早々には、裕坊は3日間に渡るオンラインによる年次座学研修……3日目にはテスト……

ホテルで朝食をいただいたあとは……

 

 

 

 

 

勉強に励んでおります………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月30日(水)担当予定便

デルタ4792便(EDV 4792)ルイビル(SDF)−  ミネアポリス(MSP)

デルタ4635便(EDV 4635)ミネアポリス(MSP)−  フィラデルフィア(PHL)

デルタ5171便(EDV 5171)フィラデルフィア(PHL)−  デトロイト(DTW)