yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 11/30

アメリカの地域航空会社で、小型ジェット旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

先週の金曜日にフライトが終わって、3連休をいただいていますが、いよいよ明日からは師走……とうとうこの季節がやってきました……

 

デトロイト地域は、月曜日の午後から雪が降り始め、

うっすらと雪化粧…

 

元々は注意報なども出ていたのですが、そちらは解除になり、思ったほどには積もらないようで、やれやれ…

ただせっかくの機会ですので、ほんのちょっとだけ冬支度。

 

外に繋がっている水道栓の元を閉めて、外の水道管を空の状態にしておきました…

ちなみに我が家の水道の配管は、外部から引き入れられると地下を通り、キッチンやトイレ、浴室などへと繋がっています。

 

ミシガン州の一戸建ての家は、多くのところで地下があり、水道管だけでなく、湯沸かし器、集中暖房器、電気のブレーカーが詰まったパネルなど、家の心臓部ともいえる設備が揃えられているのが特徴。洗濯機や乾燥機を地下に置いている家庭も、少なくないです。

中西部だとケンタッキー州から北部にかけて、地下付きの一戸建てが多くなるのがアメリカの文化の一つ。南部は湿地帯が多いせいか、特にテキサス州フロリダ州などともなると地下がないところがほとんど……地下水がかなり沸き出てくるので、地下室を作るのは到底不可能なのだとか…

 

以前はこじんまりとしていたアメリカの一戸建て。元々はワインなどの貯蔵が目的で作られていたそうです。地下室のサイズも、その当時はこじんまり……

それがいつの間にか、どんどんと大きくなって地下室はミシガン州などでは当たり前の存在になり、

 

最近では憩いの場として、ゆっくりと寛げるスペースへと作り変える家庭も増えてきました。

ミニカフェやレストランみたいなスペースを作る人もいますし、

 

ミニ映画館を作る人もいますし、

 

パーティーができるほどのスペースを確保してしまう人も…

 

ちなみに我が家は、地下には全く手をつけておりません。

コンクリートの壁が剥き出しになったままの、物置状態……

 

 

 

でも、これが本来の地下室の目的だったよなぁ〜……

 

 

 

ただ北部の家といえども、地下水はどうしても出てきてしまうので、対策は必須。外で激しく雨が降っている時などは、水道栓をほぼ全開にしたような勢いで地下水が出てくるので、何も対策をしないと、あっという間に地下は水浸しになってしまいます…

そのためほとんどの家庭では、地下水の隅に深く掘った穴の中に地下水を集めて、ポンプで汲み上げる仕組みを採用。

 

新築の時点で、ほとんど地下水対策は施されています。

英語でサンプ・ピット(Sump Pit)と呼ばれる穴の中に、地下水が集中して流れてきて、

 

それが一定量溜まってきたら、ポンプで吸い上げる仕組み…

こちらでは、サンプ・ポンプ(Sump Pump)という呼び方をしてます。

 

これをPCVパイプと呼ばれる、下水管の配管などに使われるパイプを使って、下水と一緒に排水。

 

こちらが据え付けた時の様子。

ほとんどのポンプは半分ほど水に埋まっても故障しないように作られてはいるのですが、

 

長年使っていると、硬水の中に含まれている石灰が付着して、周りがかなり錆びてくるので、

数年おきの交換は必須です。我が家では4年前に交換しているので、再来年あたりに交換が必要かも……

 

ポンプの動力源は、ほとんどが電気式。停電したり、ポンプそのものが故障したりなどの時は、もちろん水は汲み上げてくれません。その間にも地下水は止まらなく流れてきますので、

バックアップも必須事項。

 

我が家では、上水道を動力源とするバックアップのポンプをつけています。

旧式の車によく採用されていた燃料供給システム、キャブレターと原理や仕組みはほとんど同じ。上水道をポンプの中に流し込んで、それをベンチュリと呼ばれる管が細くなっているところを通ると、その部分の水圧が下がって(その分、流水速度が上がります)、下がっている水圧に向かって、サンプ・ピットに溜まっている水が汲み上げられる仕組み。

 

実はこの原理は、裕坊が乗務しているCRJシリーズの燃料ポンプでも採用されています。

停電している時でも、水道水の供給さえあれば水を汲み上げてくれるので、家をしばらく空ける時などは、これがあるおかげでかなり安心……ポンプが故障した時にも、地下を洪水から守ってくれたことがありました。

 

今だと、アマゾンで300ドルほどで買えますので、地下室付きの一戸建てをお持ちの方には、ぜひオススメです。

 

 

物置状態になっている地下室にしまっていた、クリスマスツリーセットを持って上がって、

 

今日はクリスマスツリーも立てかけました。

 

まずは土台を作って、

 

枝を次々に差し込み、

 

ツリーの形が出来上がり、

 

枝を広げたあとは、 電球の巻き付け作業…

 

最近ですと電球の線同士を、こんな簡易コネクターで繋げることができるようになって、

 

コンセントには1箇所差し込むだけでオーケー。

白色と3色のカラーが交互に入れ替わる仕組み……まずまずの出来栄えとなりました。

 

トナカイさんも満足してくれたやろか……

 

ちなみにこちらが、トナカイさん目線のクリスマスツリーです……

 

 

 

明日火曜日には、2日間のフライトに出勤です。