アメリカの国内線、中短距離路線を小型機で担当する、裕坊といいます。こんにちは。
合計で5日間に渡るフライトへ出勤中で、金曜日は4日目になっています。
最近の航空ニュースといえば、どうしても暗いものばかり……またここにきていくつかニュースが入ってきていますが、その中でも残念だったものといえば……
三菱製のスペースジェット機(旧名:三菱リージョナルジェット(MRJ))の開発が正式にしばらく凍結になってしまったことでしょうか……コロナウィルスの影響で、各航空会社とも出てくるニュースといえば、保有機材の退役や人員削減などがほとんどで、航空機製造メーカーのニュースを見ていても、新規の発注などはありませんから、致し方ないかも知れません…
既に試作機も4機製造されて、試験飛行なども繰り返してはいましたので、
景気が戻ってきて、航空機の需要が戻ってくるタイミングで、新たな煮詰めなどが行われるものと期待しています。
実をいいますと、裕坊が乗務しているこのCRJシリーズ。正式名称はカナダエア・リージョナル・ジェット(Canadair Regional Jet)で、元々開発を手掛けたのはボンバルディエ社。
ボンバルディエ社といえば、モントリオールに本社を置くスノーモービルの製造で始まった会社で、その後は鉄道車両、ビジネスジェット機、さらにはその派生型であるリージョナルジェット機、CRJシリーズを製造販売していたのですが、
リージョナルジェット機シリーズの製造販売権は、三菱重工への移管が昨年終了していて、
裕坊が乗務するCRJシリーズは、『日本の製造業社』の機体ということになっています。
各フライトを詳しく検索すると、機体はミツビシ・CRJ−900型機といった具合で表示されるなど、三菱の名前も上がってくるようになりました。
ですから、既に『三菱航空機』社は、航空機製造の受託をする製造業社…
新しいリージョナルジェット機の開発に関していうと、スペースジェット機の開発に携わっていた従業員の多くは、他部門へと回っているようですが、現在のリージョナルジェット機もいずれは機齢を重ねて、どこかのタイミングで置き換えは必要にはなってくるでしょうから、そのタイミングを見図りながら、開発の再出発をするということなんだろうと想像しています。
多くの航空会社がいまだに注目している機体ですし、是非日本の将来のためにも、いずれは米連邦航空局の『型式証明』取得に何とか漕ぎ着けていただきたいです。
ちなみにボンバルディエ社は、120名仕様の旅客機Cシリーズ型旅客機の製造にも携わっていましたが、
そのCシリーズは、エアバス220型機として機種名も変わって、エアバス社の旅客機に仲間入り。2020年2月にエアバス社への製造販売権の移管も全て完了しています。この時点でボンバルディエ社は、旅客機の開発製造から、完全に撤退することになりました。スケールメリットがボーイング社やエアバス社に比べると少なく、利益が少なかったという事なのかも知れません…
3日目は前日から泊まっていたカンザスシティを出発…
なかなかのお天気で、外の気温は…
29度…
おそらく今年最後になるであろう夏日の中を出発して、ポカポカ陽気の中を、空港まで……
ホテルの送迎シャトルの車窓からは、
新しいターミナルビルの輪郭が、はっきりと出来上がってきているのが見えておりました…
完成予定は2023年なのだそうです。
こちらは現在運用中のターミナル。デルタ航空管轄のフライトは、全てBターミナルの発着。
こちらが保安検査場へと通じる通路。
窓越しに出発ゲートが見えるくらい、空港ターミナルの玄関口と出発ゲートが近いので、
手荷物の預け入れがないのであれば、 お見送りの車を降りて、飛行機に乗るまで5分、なんてことも可能。
飛行機を降りてお迎えの車に乗るまでの時間になると、荷物の受け取りが必要なければ、飛行機を降りて……
およそ1分………特急電車を降りたら、目の前にタクシー乗り場、という感覚と変わらないです。
ターミナルの中がかなり狭いので、もしカンザスシティーで乗り換えして次のフライトまで数時間の出発待ちとなるとキツいかも知れませんが、カンザスシティーから出発したり到着したりするのであれば、すごく便利。このコンセプト、裕坊はけっこうお気に入り。特にカンザスシティーで夜間の宿泊滞在が短い時などは、すごく助かります……
ただ建設から40年以上が経ち(運用開始は、1972年)、かなり老朽化が目立っているので、
新しい建物が必要なのも事実。建て替えは仕方ないです……
3日目と4日目は全てミネアポリスを行ったり来たり。
ちなみに、3日目にミネアポリスに立ち寄った際の気温………
1度……700キロを移動して、真夏の世界から一気に真冬の世界へと飛び込んでおりました……
3日目の最終目的地としてやってきたのは鉄鋼の町、ペンシルベニア州ピッツバーグ。
既に深夜11時を回っていたとあって、ターミナルの中はガラガラ…
ここはかつてUSエアウェイズ(現在のアメリカン航空)の拠点空港だったこともあって、空港内の施設はとても充実しています。
ピッツバーグは、裕坊が訪れてみたいと思っている都市の1つ。
カンザスシティーが噴水の町なら、ピッツバーグは鉄鋼の町であるとともに、「橋の町」。
その橋の数、2006年の調査で……
446…
きっと橋作りが好きな人が住んでいるに違いない……
その昔、「大工と鬼六」というお話があり、 流れが早く人間の手には負えない川に「鬼六」という名の鬼が橋をかけて、大工さんを驚かせたというお話がありましたが(その大工さんは、鬼六の名前がすぐに思いつかず、「鬼六」に目ん玉を取られそうになりました)、
その「鬼六」といえども、ピッツバーグには橋をかけたがらんやろな……
なんせ、かけるところが残っとらんのやから……
まぁ、町のどこからでも、川の反対側には行けるので便利です……
ピッツバーグ空港では、一旦到着すると電車に乗って、
『地下の橋』をくぐり抜け、
到着口へ…
3日目の夜も遅い深夜の到着になって、
4日目も既に終えました……
土曜日は5日目で最終日で、帰宅の日です。
10月22日(木)担当便
デルタ4686便(EDV 4686)カンザスシティー(MCI)−ミネアポリス(MSP)
デルタ5073便(EDV 5073)ミネアポリス(MSP)−ピッツバーグ(PIT)
10月23日(金)担当便
デルタ5135便(EDV 5135)ピッツバーグ(PIT)−ミネアポリス(MSP)
デルタ5175便(EDV 5175)ミネアポリス(MSP)−ダルース(DLH)
デルタ5175便(EDV 5175)ダルース(DLH)−ミネアポリス(MSP)