アメリカの地方路線を中心とする、地域航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは
昨日火曜日は日帰りの1往復のみを担当して、今日水曜日からは到着先での宿泊滞在が入る4日間のフライト。大抵日帰りのフライトの翌日に出勤する時は、遅い時間の出勤で担当するフライトも1便のみ、ということも多いです。
そんなわけで、出勤前には、我が家で「おやつ」なども食べることができました。今日いただいたのは、
栗……
ちなみに、ミシガン州には栗農園があり、栗拾いなんかもできてしまいます。見た目も味も、日本のと全く変わらない「普通の栗」……3年前には、裕坊自身も栗拾いに参加して、たくさん栗を拾ってきたのですが、今年はどうしても都合がつかず、行けずじまいだったのがちょっと残念…愛妻ちゃんが取ってきたものや友人から頂いていたものを、今年はいただきました。
一般のアメリカ人には、栗というものにあまり馴染みがないせいか、栗農園に行くのはほとんどが日本人……栗拾いに行くと、周りが日本語だらけになるので、日本で普通に栗拾いしているような錯覚にすら陥ってしまいます。
そういえば昔話の中に「三枚のお札」という物語があり、栗拾いに行った小坊主が山で栗拾いに夢中になっていて、辺りがすっかり暗くなってしまい、通りかかったお婆さんの家に招かれ、茹でてもらった栗をたらふく食べてそのまま横になってしまうというシーンがあります。
「やまんば」が出た時のためにと、和尚さんから3枚のお札をもらっていた小坊主。招かれていたのは、実は「やまんば」の家だと気づいた小坊主……そこで考えた「知恵」とは…… トイレに行きたいふりをして、トイレの柱に1枚のお札を結び、お札に身代わりをしてもらい(やまんばの「まだだか」の問いかけに対して、お札が「もうちょっとだよ〜」と身代わりになって返事をしてもらうというもの)、その隙に小坊主は裏の窓からスタコラサッサ……
小坊主の奴、なかなかの知恵の持ち主です…
ではもし、裕坊が同じ場面に出くわしたとしたら………
ケチャップはかけんやろうけど、栗食べるのに夢中になって、こうなってるかも知れん……
今年になって、特にコロナ禍以降は、裕坊も家で過ごすことが多くなっていて、ブログを書く時なんかこうなることも多く……
ヤバい……
これでは、お札はきっと何枚あっても足りません…… ちなみに、3枚のお札を持った小坊主は、追いかけてくるやまんばを追い払うのに、大きな川を出したり火の海を出すなどして、やまんばを何とかして追い払おうとしていたのですが、
そんなことを裕坊がやろうものなら、裕坊は大きな川に「飲み込まれる」か、火の海に沈んで「焼け焦げとる」やろな……
もう若くはありませんので、マジメに体のことを真剣に考えます……
今日水曜日は、夕方6時になっての出勤。担当は噴水の町として知られる、ミズーリ州カンザスシティー行き1便のみ……
町の至る所に噴水があることで知られ、
クリスマスカードや、バースデーカードなどの会社として知られる「ホールマーク(Hallmark)」の本社も、
実はこちらカンザスシティー。
現在のショッピングモールの先駆け的存在として知られる、カントリー・クラブ・プラザがあったりと、
観光地としての目玉も目白押し。ダウンダウン散策も楽しみにしていたのですが、諸事情により本日滞在のホテルが、ダウンタウン内から空港近くへと変更になり… この度の宿泊滞在では、カンザスシティー・ダウンタウン観光はちょっと諦めることに決めました……
またコロナウィルスなどが落ち着いてから、改めていずれトライしてみます………
今日はデトロイト空港の、A51ゲートからの出発。
既に気温は中西部全体で、最高気温がやっとの10度の状態……
それでも季節外れの積乱雲などが一部、通常の航路上に出ていたので、若干北へと回避するルートになりました。
普段なら1時間40分ほどで到着するところ、今日水曜日は合計でほぼ2時間近くがかかることに…
そしてカンザスシティー到着時は、やや霧が張りかけているところでした……
1キロ先は見渡せそうなほどの視程があったので、着陸には差し支えはなく、ほぼ定刻の到着。
霧が深くなったり雲底が低くなったりすると、当然人間の目には滑走路などは全く見えないので、航法装置に援護射撃をしてもらいながら滑走路へと入ります。
巡航中の航空機の位置確認には、最近では車のナビでも良く使われるようになったGPSが主流になってきました。
GPSを使うと、従来式の地上からの電波を頼りにする航法装置に比べると、直線状で目的地に最短で到達することも可能になりますし…
空域の効率化も図ることができるようになるので……
航空管制官の立場で見ても、とても便利。
ただ現在でも、滑走路への進入経路では、地上から発されている電波を使う方式が主流で使われています。
計器着陸方式、ILS(Instrument Landing System)と呼ばれ、縦方向、横方向それぞれに、誘導経路となる電波が航空機に向かって発信されます。
アメリカ国内のほとんどの主要となる空港では、こちらが今でも滑走路進入時の、経路誘導方式の主流。
普段であれば、こんな風に遠くからでも滑走路が視認できるので、
ILSのような誘導設備がなくても、十分に目視での着陸も可能ですが… 霧が出ている時は、こんな風に見えることもありますし……
さらに深くなると、こんな風に見えることも……
霧が深い時は、機長と副操縦士の間で、マニュアルに記載された役割分担をした上で着陸することも。着陸寸前になると、2人とも操縦桿に手をかけていたりします……カテゴリー2による進入方式と呼ばれ、今日はそのやり方を使っての着陸でした…
ホテルによる送迎シャトルに乗り込んで…
ホテル到着…
明日も夕方遅い出勤です。