yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/18

アメリカの小型旅客機の操縦をしている、裕坊といいます。こんにちは。

昨日土曜日に5日連続のフライトを終えて帰宅。今日日曜日と月曜日の2日間、お休みをいただいています。長いフライトを終えての、しばしのお休み……

 

休日に家ですることといえば…… 洗濯機を回しながら……

 

まずは飛行記録の更新……

こちらは、裕坊が実際につけている飛行記録で…

 

写真は1番最新のページです。1998年10月6日に、ニュージーランドの南島のネルソンから程近いモトエカ空港で、セスナ152型機で初飛行して以来、あれからもう22年……

ログブックは5冊目が終わりかけ、総飛行時間は1万2千時間を超えました……最新のページでは、10月15日(木)から3日間の11便分を記入しています。

 

ちなみに、裕坊が乗務するCRJシリーズは、正式な航空機型式名はCL−65。エアバス機やボーイング製の機体ですと、B737だったりA320などの記入になるのですが、CRJシリーズだとCL−65……

これはCRJシリーズの機体が、元々はボンバルディア社製ビジネスジェット機のチャレンジャーが原型になっていることに由来しています。

 

上の写真がビジネスジェット機のチャレンジャーで、 こちらが裕坊の乗っているCRJシリーズの旅客機。

実際、よう似とる……

 

実は裕坊は、一冊だけなのですが日本のログブックも持っています。最初の1冊目は全て日本のログブックで記入しました。1番の大きな違いといえば、飛行時間の記入方法。アメリカのログブックでは、3.5とか、3.7といった小数点式で記入。それに対し、日本のログブックは、

出発時刻と到着時刻を正確に記入して、分単位で記入します。押印があるのも、大きな違い……ただハンコについては、河野太郎行政改革相が進める脱ハンコへの取り組みで、今後は変わってくるでしょう……

 

日本のログブックは、厚みがアメリカのに比べると薄く、ページ数も半分ほどですが、

カバーの見た目自体には、あまり大きな差はないです。

 

ただログブックは、カバンに入れるとかなりのスペースを取るので、普段は持ち歩かず、フライト中はこんな小さめのポケットサイズのログブックを持ち歩いて、フライトを終える度に箇条書き…

 

ほとんどメモみたいなもので、家に帰ってきてから、これを正式な飛行日誌へと書き写します。

 

最近では、スマホに入れられるログブックアプリなども出るようになり、最近の若いパイロットたちは、けっこう多く利用しています。

これなら紙のログブックをなくしても安心。またスマホが壊れても、アカウントにアクセスして簡単に飛行記録が全部取り出せちゃいます。

 

裕坊は無料版をバックアップ用に愛用。これを使うと、過去3ヶ月でどれくらい飛んでいたかなど、一目で確認できるので、とても便利。

ログブックの合計時間との対比をして、計算が間違っていないかも確認できるので、とても重宝しています。前回の5日間のフライトでは、合計18便を担当し、18便をログブックに一つ一つ記入しました。

 

 

そしてログブックの更新が終わって、次にやることといえば………

 

 

ひたすら寝る………

今回の5日間は、さすがにちょっと体力を消耗しました………

 

では体力が余っている時には、休日には何をしているのか、というと……

やっぱり寝てることが多いです………

 

 

いかんいかん、やらないかんことは、いっぱいあるのに………

 

 

11月度のスケジュールがそろそろ入る時期になります。実を言いますと、通常の年では愛妻ちゃんや息子くんに合わせて、夏休みに有給休暇を取っていたのですが、今年は夏休み中はどこにも行けなくなるとあって、取得していた有休を11月以降にずらして再取得……2週間のお休みが入ることになり、裕坊のスケジュールは、今のところの予定ではスカスカ……

 

 

何かできるかな〜〜……家の修繕みたいなこと、やってみようかな〜〜…

 

 

アメリカでは、家の修理、改装、改築、自分でやっちゃう人がけっこう多くてビックリです…

こちらはアメリカを代表するホームセンター。こちらのホームセンターに来ると、家に関する物なら大抵なんでも売ってます。家一軒平気で建つくらい、なんでも揃います。コロナ禍で家で過ごす人が多くなり、家の改装などをする人も多いらしく、ホームセンターは前年同期比で3割以上も売上が伸びているらしいです。在宅勤務に見合うような改装をしている人も多く、壁用の素材なども今年は売れ行きがいいのだとか……

 

キッチンの流し台や、浴室用のバスタブなんかも揃っていますし、

 

水道線に蛇口類……

 

それに必要となる、水道の配管なんかまで…

 

トイレの便器なんかも、普通に置いてあります。

 

もちろんバーベキュー用のグリルなんかもありますし、

 

芝刈り機なんかも、大きな裏庭用に乗れるタイプなんかも売ってます。

 

そしてこちらの人は、自ら壁を剥がして、

 

バスタブを取り払い……

 

新しいバスタブ用の骨組みを作り上げて…

 

壁を塗り直した上で、

 

こんなのを、全部1人でやっちゃったりします…

 

 

ありえん………

 

 

最近はコロナ禍の影響で、アメリカでも在宅勤務をする人が増え、通勤に費やしていた時間を利用して、家の修繕や改装などをする人が増えているらしいです。本当は裕坊もできるものならやりたいんやけどな〜〜……

 

今住んでいる家を買った時などは、家に関する本をいっぱい購入。写真に写っているような修繕の手解きの本を、10冊以上は買いました。

実際本棚には、10冊以上入ってました。

 

 

でも10ページも読んでないです…

 

 

宝の持ち腐れ……

猫に小判……

馬の耳に念仏……

豚に真珠……

箪笥の肥やし……

犬に論語……

 

 

ただ、今の一軒家を購入して、いくつかのプロジェクトは自らの手でこなしました。裕坊にとっての1番のプロジェクトだったのは、ガレージドアの開閉機の据え付け…

電気の配線から、レールの取り付けまで全てマニュアル通り指示に沿って、 1日がかりで完成……

 

なぜか大晦日の日にやっておりました……

なぜ大晦日にやったのかは、今も謎……

 

出来上がった頃には、既に年が明けておりました……

 

あと家を購入してすぐ、壁紙を剥がして、ペンキを塗ってみたり……

 

これは友人の手解きで一つ一つ教えてもらいながら、こなしていきました。

 

手順は今でも覚えているのですが……

いかんせん体力がない……

 

そんなことを考えているうちに、火曜日にはまたフライトへ出勤……家の修繕はまだ先の話やな〜〜……

月曜日は、また準備を始めます……

 

 

ただここ最近のアメリカの、特に中西部におけるコロナウィルスの新規感染が急激に増えているのは、気になっています。裕坊が住むミシガン州でも、4月3日以来の最高記録を更新する事態になっています。医療施設、特に集中治療室の占有率が上がるようだと、また都市封鎖、経済封鎖などが行われるかも知れません…

 

理化学研究所では、スーパーコンピューター「富岳」を使って飲食店での会話における飛沫の拡散に関する研究結果を発表しました。

それによると、飲食店での会食中、正面の人に話した飛沫が届く飛沫数は5%程。それが隣の人に話すと5倍の25%。しかも飲食中はマスクを大抵外していますから、無症状の感染者が隣に座っていると仮定すると、その飛沫数は飛躍的に大きくなることに。

 

ミシガン州におけるレストランでの店内飲食の制限は、ひょっとすると遠い将来のことではないかも知れないです。

 

 

 

火曜日から、次のフライトへ出勤の予定です。