アメリカで76名仕様の、リージョナル航空機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。
4日間続いたフライトを終えて先日月曜日に帰宅し、今週は金曜日まで4日間のお休みをいただいています。
昨日は我が社でも大幅な配置換えの発表があったばかり。全社で1,900名強在籍しているパイロットのうち、700名が所属し最大の拠点となっているニューヨークの大幅縮小が決定。需要が回復せず、増便を計画しては結局は撤回、の繰り返し。ケネディ空港もラガーディア空港も、リージョナルジェット機による運航が、毎日1桁台の往復に留まったままになっています…
そのため運航便数の回復が比較的進んでいるデトロイト空港、アトランタ空港に集中的に乗務員を配置することが決まりました。 エンデバー航空の、乗務員の拠点の縮小が決まったニューヨーク。そのニューヨークのラガーディア空港では、数年前から改装工事が始まっておりました。
建物の老朽化が激しく、全てのターミナルビルの建て替えが進んでいます。
内装も外装も、一目見ただけでも耐用年数を超えて運用していたのが分かる傷み具合……5年ほど前から、やっと本格的な建て替え工事が始まっていました。
運用中のターミナルビルの一部を閉鎖しながら、順次建て替えを進める計画だったのですが、利用客がかなり少なく、大部分を閉鎖しても空港運営への影響が少ないことから、急ピッチで改装工事が進んでいるらしいです。
閉鎖された部分を、壁で塞いで建物の取り壊しを進めながら、運航便数は一定数確保する、というのが当初の計画…
リージョナルジェット機を利用するフライトでは、一部の出発ゲートで、
飛行機備え付けの階段を使って、乗り降りする計画まで本格的に進んでおりました……
裕坊が乗務するCRJシリーズは、元々は社用機、あるいは少人数用のチャーター機として開発された機体ですので、乗降は階段を使うというのが前提。ボーディングブリッジがなくても、階段での乗り降りが可能なので、それを利用するというのが当初の目論見でした。
それがコロナウィルスの爆発的な感染で、需要は「蒸発」して9割以上の便が欠航する異常事態……
ニューヨークでは工事関係者にも感染が広がっていたらしく、工事作業員が確保できずに、一時は建て替え工事も完全に頓挫していたらしいです。その後はクオモ州知事の必死の努力の甲斐もあって、コロナ感染状況は大幅に改善。6月以降になって工事も本格的に再開し、かなり前倒しした上で急ピッチで進行中とのこと。 ただ裕坊自身は、3月以降一度もニューヨークに行っておりませんので、実際にどれくらい進んでいるのかは、全く分からないです。今まで長期休暇取得時以外で、ニューヨークに一度も行かなかった月は皆無でしたので、まさか半年もご無沙汰になるとは、想像もしませんでした……
普段は、高速道路も一般道路も大渋滞…
タクシー乗り場もいつも長蛇の列……
ニューヨークにて宿泊滞在が入った時には、宿泊先のホテルの送迎サービスが終了していて、
ウーバーなどの配車アプリを使って、ホテルへと急いだこともありました……
現在のラガーディア空港が、どんな状況になっているのかは、想像に任せるより方法がありませんが、
恐らくこんな状況になっていることでしょう……
ちなみに一部では、コロナ禍の前に既に建て替え工事が終わって、開業しているターミナルもあります。
こちらは昨年11月に新装オープンとなった、D90番台のゲート。空港の敷地の南東の隅に作られた建物で、小型機専用の出発ゲートになっています。
これは新装オープン時の画像。
従来のニューヨークの空港のターミナルの待合スペースからすると、ゆったりとしている、というのが当時の印象でした。
出発便の案内をする掲示板も、液晶式でとても見やすくなっています。
レストランや売店なども、数が多くないゲートのターミナルの割には、充実しているという印象でした。
ちなみに、D90番台のゲートへと入る入口には、デルタ航空の大きなロゴがお出迎えしてくれます。
建て替え工事は、出発ゲートC15からC28があったCターミナル南側で、本格的に進行中。
この地図でいうと、ちょうど赤で囲んだ付近になります。
この図ですと、ほぼ中央、左から2番目の建物に当たる部分。
ここが完全に閉鎖されて、CコンコースとDコンコースの間を歩いては通れなくなりましたので、 またもこちらのシャトルバスが、活躍の場を得ることになりました。
Cコンコースの北の端になるC42番ゲートを出発して、まずはDコンコースの北側にあるD5を経由。そしてお隣D98ゲートを通って、再びC42ゲートへと戻るルートになるそうです。ちなみに、逆回りのバスはなく、このパターンのみになるらしいです。
一周してC42へと戻ってきた時に、消毒作業も行われるとのことでした。
発着便過多の状況が続いて、ボーディングブリッジ付きの発着ゲートが使えない時に、よく飛行機備え付けの階段でお客様をお迎えしていたのですが、
そんな時に活躍をしていたのが、このシャトルバス。 段差のない低床バスで、しかもこう見えて収容人員50名というスグレモノ。
建て替え工事が完了するまでの間、まだまだ活躍する場面が見られそうです。ちなみに裕坊には、今月もニューヨークへのフライトは、1便たりとも入っておりません。ニューヨークの建て替え工事の進捗状況を自らの目で確かめられるのは、しばらく先のことになりそうです。
もう2日、お休みをいただいています。