yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/23

アメリカの航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊と申します。こんにちは。

予期せず入った今回の4日間のフライト。ゲートの係員たちとお話をしていると、どの便も50名仕様から76名仕様への機材の変更だったり、急な増便によるフライトだったり……通常、国内線乗務員用に4日間や5日間に渡る予定表を組む時は、予め運航が決まっている定期便を、法律で定められた1日あたりの拘束時間やら1ヶ月間あたりの制限飛行時間あるいは宿泊滞在時間などを考慮した上で、コンピューターがランダムに組み合わせて作成するのが普通。 ところが機材の変更などで急にフライトが上がってきた場合は、本社の乗務員管理課が手動でそれを入力します。

 

今回の4日間では、その急遽上がってきたフライトをかき集めた予定が組まれて、裕坊は5便を担当することに。ここ最近、かなりのペースで我が社でも増便が続いています。

今日火曜日はまずはオハイオ州のコロンバスをお昼過ぎに出発して、

 

客席に座っての移動でした。

形こそ違うものの、客席の許容量は裕坊が乗務するリージョナルジェット機と同じ76席。客席が若干CRJシリーズに比べると広いので、現在の上限は50前後になっているそうです。

 

一旦デトロイトへと戻ってきて、本当に久しぶりに自然食材を使った惣菜屋さん、プラムマーケットへと立ち寄って、

家計簿見たら、前回ここで昼食を買ったのって3ヶ月以上も前………3月初めのことでした………

 

前年同期と比較すると、まだ乗客数は7割減ったままですので、並ぶ食材はかなり限られています。

裕坊のお気に入りは、トマトにモッツァレラチーズのスライスが乗り、ビネガーソースがたっぷりかかってイタリアンブレッドに挟まれたトマトカプリースサンドイッチなのですが、まだ店頭には並んでおらず……

 

真面目にサラダを選択……

 

今は乗務員しか入ることができない、地上階のゲート付近でお食事。

 

空港内には小鳥さんも住んでいて、

優雅にお散歩しておりました。

 

4時間ほど待機の時間を潰してやってきたのは、ニューヨーク州アルバニー。

 

宿泊先は、空港からほど近くにあるデスモンドホテル。

ちょっとハリーポッターの世界を想像させるような雰囲気が特徴……ロビーからちょっと奥に夜歩いて入ると、ダニエル・ラドクリフ氏が黒のマントを羽織って、杖を持って出てきそうにさえ思えてしまいます………そのラドクリフ氏も、もう既に30歳………あと1ヶ月もすると、31歳……

 

 

そら、裕坊も歳取るわなぁ〜〜〜…………………

 

 

ちなみに今日は1番奥の部屋へと通されて……

 

こちらが今晩のお部屋。

 

ホグワーツの寮でも意識したかのような、不思議な出窓までがついておりました……

 

今日はいくつか、嬉しいニュースが入ってきましたね。富士通理化学研究所が共同開発していたスーパーコンピューター『富岳」が、世界最速になりました。

TOP500(演算速度)、HPCG(シミュレーション計算)、HPL−AI(AIの学習速度)、Graph500ビッグデータの処理性能)の4部門で首位を獲得したのだとか……一般供用の開始は2021年を目指しているのだそうですが、既にコロナウィルスの拡散の仕組みなどを解析するため、実働は開始しているようです。 日本では「京」と呼ばれる同社製のコンピューターが最速の地位に昇り詰めたのが11年前。中国や米国のスーパーコンピューターの台頭で首位の座を譲ったあと長い苦節の時を経て、再び世界一の座に返り咲くことになりました。

 

これは恐らく軍用にも転用可能な技術が満載。先端技術の海外への流出防止に向けて、早速安倍政権も動いています。

大学等の研究室が、国からの補助を受けての研究開発費の援助を受ける場合、外国の企業や組織からの資金協力を受けているかの開示を義務付けるそうです。アメリカでも中国を意識して経済的安全保障を強化、知的財産権の保護を目的とした法律は整備されつつあります。日本も今後の知的財産権の海外流出の防止のためにも、最善を尽くしていただきたいと思います。

 

さらに嬉しいニュースとしては、尖閣諸島の中国による領有権を、アメリカがキッパリと否定したことでしょう。

一時は尖閣諸島の領有権争いについては、中立を保つ立場を貫いてきたアメリカでしたが、東シナ海南シナ海での中国による軍事的膨張を日本だけでなく、アメリカを含む各国とも目の当たりにするにつけ、中国における軍事的脅威をこれ以上看過するわけにはいかなくなったようです。アメリカ共和党下院議員13名による政策提言報告書の中で、中国の脅威がはっきりと強調されることになりました。

 

既に昨年5月には、ミット・ロムニー氏(共和党)をはじめとして、ティム・ケイン氏(民主党)なども加わって超党派での14議員による、「南シナ海東シナ海制裁法案」が上院に提出されています。

 

同様に下院においても、昨年6月にマイク・ギャラガー(共和党)ジミー・バネッタ(民主党)両氏による同じ法案が下院本会議に提出。

それを裏付けるかのように、既に西太平洋には米国の原子力空母3隻(セオドア・ルーズベルトニミッツロナルド・レーガンの3隻)が集結しているそうです。西太平洋を管轄するアメリ第7艦隊の作戦区域へ配置されることになりました。南シナ海における中国人民解放軍への圧力を高めることを、明らかに意識した動きと見て間違いないでしょう。

 

イージスアショアの導入断念が最近になって発表されることになりましたが、電磁波技術では現在日本は世界最高峰を誇り、今後の日米軍事同盟強化の重要な分野の一部にも含められています。既にミサイルの数では数千を超える数を保有する中国ですから、飽和攻撃をされたときはイージスアショアを以ってしてもミサイルから日本を防衛することは不可能。実践的な技術開発に投資先を集中させて、中国からの脅威に全力で対応していただきたいです。