yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/8

米国小型機旅客航空会社の操縦士、裕坊と申します。こんにちは。

コロナウィルスによる甚大な影響を受けた航空業界。各会社とも一部の乗務員は、給与なしの一時帰休に入っていますが、大半は現在でも勤務可能状態を保っています。ただお仕事はかなり減っていて、ほとんど実質、自宅待機状態。裕坊は前回の5日間のフライトを火曜日に終えて、今日が3日目の休暇になりました。

 

不要不急の外出を制限する州条例が出ているミシガン州。昨日5月7日(木)に、一部の工場などで操業の再開の許可が出ることが発表にはなったものの、外出規制そのものは5月28日まで延長が決定。

写真は、グレッチェン・ウィトマー、ミシガン州知事。昨日木曜日に会見をして、外出規制の延長などを発表しています。

 

各種手続きができるお役所も、まだ休業中……

運転免許証の取得や更新、車のライセンスプレートの取得や更新なども、この看板があるお役所でできるのですが、

 

今日ちょっとした用事のついでに車を回してみると……

 

お休み………

駐車場もガラガラ……

 

同じ敷地内にあるお店の中でも、開いていたのは酒屋さんだけ……

3月中旬に発令された外出禁止令から、おそらくお役所も閉まっているのでしょう。

 

51回目の誕生日を今月に迎える裕坊、今月中に車のライセンスプレートの登録証を更新するのですが、

こちらがミシガン州の標準的なライセンスプレート。1年ごとの更新で、期限は所有者、もしくは使用者(車のローンを組んでいる場合など)の誕生日。1枚のライセンスプレートは10年間使えるのですが、毎年登録証は更新しないといけません。

 

更新すると、登録証とともに、こんなシールが一緒についてきて、

ライセンスプレートの四隅のどこかに貼ります(大抵は右上)。所有者の翌年の誕生日まで有効……

 

窓口にわざわざ並ばなくとも、

 

こんな機械でも更新できるのですが、

 

おそらく登録証発行用の用紙が切れてしまっていたのでしょう……

 

今年は機械での更新は諦めて、インターネットで更新することにしました……

これはミシガン州で選べる、模様つきのライセンスプレートのうちの1つ。

 

もう1つこのデザインのプレートも選べます。

ただ他州に比べると、選べるデザイン自体は少ないです。

 

また、今は役所がお休みなので、運転免許証は更新はできません……特別措置として、運転免許証も車両登録証も2020年2月1日から5月31日に期限を迎えるものは、特別に6月30日まで期限を延長するそうです。

 

 

航空業界にも、同様に様々な特別措置が敷かれています。至る所でコロナウィルス感染者が出ていますので、現在裕坊が勤める航空会社は、訓練施設はすべて閉鎖中……

 

座学は中止になっていて、

 

飛行訓練ができるシミュレーター訓練施設も、建物への立ち入り自体ができない状態……

 

シミュレーターは、中に入ると……

 

コックピットをそのまま再現して、飛行教官がその後ろに座り、様々な故障や想定外の出来事が発生するのを機械で設定して、

緊急事態に対処できるよう訓練するのですが……

 

スペース自体が狭いので、まさに「三密」状態になってしまいます……

我が社の場合は、3月中旬からシミュレーター施設が閉鎖になっていて、今のところ再開は6月の予定……

 

旅客航空会社のパイロットには、1年に1度の訓練が義務付けられ、期限以内の訓練ができないと免許が失効する仕組みになっているのですが、2020年3月から5月に期限を迎えるパイロットは、期限が6月末まで延長になりました。

 

他にもパイロットに定期的に義務付けられているものといえば、定期健康診断。

 

40歳に達していないのであれば、1年に1度の更新。

40歳を達すると、6ヶ月ごとの更新になります。

 

1回あたりにかかる時間といえば、アメリカ国外ですと数時間、国によってはほぼ1日がかりになるのですが、 アメリカでは健康であればあっという間……

 

まずは尿を取って、そのあとに視力検査…

こんな機械の中を覗いて、遠視力、近視力などを測り、

 

色盲検査や屈折率なども、上の機械で測ります。

 

血圧、脈拍などを測って、

 

もし40歳を過ぎているのであれば、1年に1度心電図の検査。

 

それで異常がなければ、聴診器を数回当ててオシマイ……

 

こちらが、航空身体検査証。

3ランクあるうちの1番上のランク、ファーストクラスの航空身体検査証を手にして、クリニックを後にします。普通は10分ほどで終わってしまいます……かかっても、せいぜい15分ほど……

 

ちなみに航空身体検査受診費用は、少なくとも我が社では自己負担……

 

ただ航空身体検査をするには、専用のクリニックでの受診が必要になり、受けられる施設も多くはありません……既に高齢の医師が多いこともあって、休業中のクリニックも点在。受診したくでも受診できないケースがあり、こちらも特別措置で期限が6月末まで延長になっています。

写真は、普段から裕坊がお世話になっている、航空身体検査クリニック。我が家から車で5分ほどなので、本当に助かっています。今日金曜日に、航空身体検査を受診しました。

 

ただ今日は裕坊と同じ時間帯に来ていた人はなく、駐車場もガラガラ……

受付の方たちも、かなり暇そうでした……

 

 

我が家でスクスクと育ったロビンくんたち。

 

いよいよ毛繕いまで始めて、ひょっとしていよいよ明日にも早ければ巣立ち?

ここ最近すっかり寝るのが遅くなってしまっていましたが、明日は頑張って早起きします。