yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/29

米国小型旅客機の航空会社の操縦士、裕坊と申します。こんにちは。

先週のフライト終了から、今日が4日目のお休み。次の出発は金曜日(一昨日上げたブログで、土曜日と間違って書いておりました……訂正しております)。5日間での担当便数は8。アメリカの各航空会社の収益、旅客人員数とも前年同期比で軒並み90%減ですので、それに呼応するかのように各社とも大幅減便。地方の各空港は、ほとんどが1日1便、もしくは2便体制……

 

ニューヨークには、マンハッタンから車で1時間以内で行ける範囲に、4つの空港があるのですが、そのうちの1つウェストチェスター空港(KHPN)では、今はデルタ航空コード下の旅客便は、全て運休中……

それでも便数こそ少ないものの、連邦政府からの助成金を受け取る際に一定の便数を確保するのが条件になっておりましたので、ほとんどの都市で運航は続けられています。

 

通常時の発着数が1日あたり優に100を超えるラガーディア空港も、現在の運航は1日6便だけ。

運航が継続されているのは、デルタ航空管轄下では、主要基幹空港を結ぶ路線のみ(アトランタ線3便、デトロイト線2便、ミネアポリス線1便)……地方都市路線だけでなく、普段であれば平日は毎時運航されるシャトル便、ボストン行き、ワシントン(ロナルドレーガン・ナショナル空港)行きですら全便運休中………ラガーディア空港からは、デルタ航空管轄下では4月29日現在リージョナルジェット機による運航はありません…… デルタ航空の発着ゲートもDターミナルとCターミナルの北端のみ……

 

ですので、しばらく裕坊は直接ラガーディア空港の様子を撮影する機会がないのですが、現在進んでいる建て替え工事が前倒しになっていることでしょう…

 

それとは対照的に、今忙しく運航しているのが、貨物路線。

 

特に地方空港における貨物便の搭載量増加が顕著のようで、前年同期比で軒並み25%前後の貨物量の増加だそうです。

便数も、都市によっては増えているところがあるのだとか……

 

貨物機はアメリカの場合国内線ですと、フェデックスUPSなどのような貨物専用航空会社の独壇場…

 

一部の昼行便で運航されている大都市を除くと、ほとんどの都市へと向かう機体には、夕方から夜にかけて各地から運ばれきた貨物が集められ、

 

普段でも半端ではない量の貨物が集まってきます……

 

それが行き先別に仕分けられて、

 

各便のコンテナへと振り分けられ、

 

出発時刻2時間ほど前から、搭載開始……

 

フェデックスを例に調べてみると、普段はニューヨーク・ケネディ空港行きですと4便(メンフィスから3便、インディアナポリスから1便)が運航されていたのが、

今は1日6便(メンフィスから5便、インディアナポリスから1便)の運航……需要増に合わせて増便されているのでしょう。

 

 

これは実は、旅客航空会社にとっても願ってもないビジネスチャンス……

 

 

普段旅客便への貨物搭載の際は、客室下の貨物室に積み込みます。あくまでも旅客の搭乗が優先で、貨物の搭載は積載が可能な限られた量になるのですが……

旅客航空会社としても、指を加えたまま、貨物需要の大幅増加のチャンスを逃したくはないのでしょう……

 

なんと大型機を使って、旅客座席に荷物を紐でくくりつけてまで、貨物受託をしているのだとか……

旅客航空会社も、生き残りに必死……

 

 

貨物はトラック業界でも流通量は増えているものと思われます。

カンザス州やミズーリ州などを例にとってみると、コロナウィルス関連の救援物資、または食品や紙製品などの生活必需品物資に限定されるとの但し書きが付くものの、通常積載量の10%増し(但し10万ポンド(およそ4万5千トン)が上限)の積載を特別に可能にして、生活必需品や医療用物資などを、少しでも多く運べるような措置を敷いているようです。

 

おかげで、一部のお店で鶏肉などの品切れこそあるものの、ほとんどの生活必需品は今でもスーパーに滞りなく届いています。

こちらは、普段からお世話になっている24時間営業のスーパー……

 

現在は定期的な消毒のために、朝は8時開店で夜は10時までの営業。

既往症のある方、年配の方のみのショッピングの時間も別途設定したりしているようです。

 

まだ紙製品類は、品薄が続いているのですが……

 

トイレットペーパーなどは、少しずつ流通するようにもなりました。

 

ティッシュなども、小さめの箱に入ったものは流通も始まっています。

 

レジに並ぶ時は、床にこんなシールが貼られていて…

 

他のお客さんから2メートル距離を保てるように、工夫されています。

 

そしてレジでの支払いの時は、

レジの係員さんの飛沫感染を防ぐために、透明のアクリルガラスが、ほとんどのお店に施されるようになりました…

 

4月29日現在、全員が1時間あたり2ドルの一時昇給をもらっていることで話題にもなった全米を代表するスーパー、クローガー(Kroger)。

 

ちなみに、裕坊一家の近くにあるクローガーでは、店内のスターバックスはお休み中………

 

こちらでは各通路が一方通行になっていて、

 

お客さん同士がすれ違わないような工夫までが、されていました。

 

ちなみに蛇足になりますが、日本人家族が多い地域のクローガーは、最近日本食が充実してきています。

カルピスウォーターに、おーいお茶の2リットルサイズ、さらにはポッキー類も各種豊富な品揃え。

 

キューピーマヨネーズも、我が近所のお店に新たに入荷。

 

ブルドックソースに焼肉のタレまでが入荷し、ふりかけもかなり豊富な品揃えになっておりました…

ちなみに、裕坊はクローガーの営業でも宣伝マンでもなんでもございませんので、悪しからず……

 

 

ところで、我が家の外壁に巣を作っていたロビンさん一家……

 

昨日見ていると、親鳥が巣の中を突いているので、ひょっとしてと覗いてみると………

 

雛が3羽、元気に孵っておりました。

 

まだちっちゃくて目も開かないまま、巣の中をコロコロ。

3羽寄り添うように、仲良くコロコロと過ごしています。

 

こちらが羽を休めている親鳥ロビンさん。

じっくり観察をしていると、2羽の親鳥が代わるがわる餌を運んできているようです。大きくなってくれよ〜〜…

 

 

もう1日お休みをいただいて、金曜日に出勤です。