yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/27

米国小型旅客機専門の航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

先週土曜日に3日間のフライトを終え(担当したのは、3日間で2便だけでしたが…)再び自宅待機へと入っています。コロナウィルスでお亡くなりになっている方が世界で最多と、甚大な影響を受けているアメリカ(4月27日現在で56,000名を超えています)。航空業界も大きな影響を受けて、乗客数は各社軒並み前年同期比で95%減。企業努力でなんとかなるという規模の減収ではありませんので、大幅な減便措置を各社とも実施中。そのため、航空会社の乗務員も一時帰休を取得したり、フライトのスケジュールが大幅に減ったりなどで、出勤日数も激減……

 

ほとんどの乗務員は、実質自宅待機でのスタンバイ状態…

そんな中で、来週の金曜日から5日間のフライトが入ることになりました。

 

5日間での担当予定便は合計で8。裕坊が勤める小型旅客機の会社ですと、通常は1日あたりの担当便数は平均で3ですので、5日間飛び続けると15本前後の担当便が入るのですが、来週のスケジュールはその半分ほど……その8便で乗客の方の合計は、恐らく100名に届くかどうかといったところでしょうが、移動が必要な方がいらっしゃるのもまた事実。最大限の注意を払った上で出発したいと思います。

 

今日月曜日は快晴のお天気。家で過ごしていると、食べる時間も量も増えてしまい、「コロナ太り」になってしまうので、お天気がいい日くらいは、少しでも体を動かさんと……

外出規制が出ている中にあっても、近所の散歩やジョギングは規制の対象外にもなっていますので、今日はお散歩に出かけました。

 

我が家を後にして、ちょっと東へ歩いて行くと……

 

息子くんが本来であれば通うはずだった小学校が見えてきます。

実際には息子くんは、日本語と英語のバイリンガル教育が受けられる小学校へと、6年間通っておりましたので、こちらの小学校には一度も通うことはありませんでした。

 

こちらの学校の創立は、この付近の住宅街が出来上がった時だったらしく、既に40年ほどの歴史があり、建物は平屋建て…

 

土地に余裕がある頃に整備されていたそうで、敷地面積は広く、建物の裏側には遊具なども充実しています。

 

サッカーの試合用のグラウンドが、4面は取れてしまうほどの広さ……

 

その横には遊歩道が設けらていていますので、地域に住む人たちも気兼ねなしにグラウンドの横を歩くことができます。

 

1番奥まで歩くと、小さな橋も架けられていて、

 

水量の少ない、小さなせせらぎの川の上を越えていきます。

 

橋を渡ると、今度は住宅街の家の所有者たちが集まって運営する公園が広がります。

 

憩いの場として使われていて、だだっ広い芝生が延々と広がっています。

 

小さな蕾をつけたリンゴの木も、とても絵になっておりました。

 

こちらの公演も、周りには遊歩道がありベンチもいくつか設置されて、休憩を取ることもできます。

 

松の木。松ぼっくりが既にたくさん落ちておりました…

 

住宅街のマイホーム所有者が集まる集会所と、その事務所…

事務所の裏側には、プールもあって、夏休みの時期にオープン。この近辺にお住まいでない方でも、一定の金額を払えばプールは利用可能。

 

プールの横にはテニスコートもあるのですが……

 

こちらはコロナウィルスの影響で、未だに閉鎖中……

ただミシガン州でも、ゴルフが解禁になるなど、野外活動は徐々にではありますができるようになってきました。これからの季節で期待したいのは、紫外線による消毒効果。

 

紫外線が特定種の病原体の消毒に効果があることは、最近の研究で分かってきています。紫外線には波長によって、大まかに3種類に分けられ、日焼けや肌の老化の原因となる紫外線A波(UVA)、肌焼け、皮膚がんの原因となる紫外線B波(UVB)、最も危険であるとされる紫外線C波(UVC)に分けられます。

 

ただし紫外線C波は、オゾン層にほとんどが吸収されてしまうので、地表面まで届くことはありません…

また3種類の紫外線のうち、比較的毒性が弱いとされるA波。新型コロナウィルスと遺伝子学的に近いとされるSARS重症急性呼吸器症候群)のウィルスを調べた2004年の研究で、照射時間の長短にかかわらず、SARSウィルスの活性に全く影響がないことが分かったそうです。

 

期待ができるのは、紫外線B波。

メリーランド州にある国立生物兵器分析対策センター(NBACC:National Biodefense Analysys and Countermeasures Center)での研究で、ステンレス製品などに付着したウィルスの半減期は、気温21度〜24度、湿度20度の暗室で1時間だったのが、太陽光が当たると半減期は2分にまで減少したそうです。もし新型コロナウィルスが、紫外線耐性で同じ性質を持っていたとすると、紫外線B波が効いているということでしょう。

 

まだこのデータには裏付けが確立していないのが難点ですが、もしこのデータ通り行くと6月頃から感染の大幅縮小は期待できそうですね。

 

ちなみにちょっと豆知識を披露しておくと、紫外線は建物や車の塗装の劣化、あるいは車のヘッドライトの黄ばみの原因にもなることが知られています。古い車のヘッドライトの表面が黄ばんでくるのは、紫外線が主な原因。

こんな時は研磨剤が活躍。

 

実は大抵の歯磨き粉には、歯に付着したシミを落とすために研磨剤が含まれているのですが、これを使うと……

大抵の場合、ヘッドライトの黄ばみをかなり落とすことができるそうですので、お試しアレ。

 

こちらは住宅街内の公園やプール、テニスコートなどを管理する事務所…

毎年、こちらに各家庭とも300ドル近くの共益費を支払っております。

 

そして住宅地を別方向へと進んで……

 

近くにある小規模のモールまでやってきて……

 

ここにはアイスクリーム屋さんもあります。

 

現在では、時間限定での営業もやっているようです。 40分ほどのお散歩を終えて、

 

帰ってきてから、子育て準備中のロビンさんにご挨拶……

ここ最近のロビンさん、雛が孵るのも近いのか、

 

巣でじっとしております。 今日はその後お買い物へとちょっとお出かけ……

 

店内に入る時は、最近発令になったミシガン州の条例により、マスク着用が義務付けられましたので…

裕坊もこんな風に余った生地を折って、お買い物……

 

 

しっかりと食料を買い込んで、まだ3日ほど自宅での待機が続きます。