yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 3/15

米国リージョナル航空会社、操縦担当の裕坊と申します。こんにちは。

WHOからパンデミック宣言がなされ、アメリカにおいても国家非常事態宣言が出され、ニューヨーク州カリフォルニア州ワシントン州など、各自治体でも非常事態宣言が出される中、裕坊の自宅があるミシガン州でもとうとう非常事態宣言が発令されました。

それに伴い、ミシガン州内の小中高の各学校は、4月5日までの3週間、全校閉鎖。私立幼稚園に勤める愛妻ちゃんも、休校の事例に合わせることになり、同じく3週間のお休み……

 

そんな中、先週木曜日までのフライトをこなして、2日間のお休みをいただき、明日から再び出勤の予定の裕坊。しかも4日間のフライトに続いて、2日間のフライトと、6日連続。旅客需要はかなり減っているようですが、今のところ、少なくとも今月の裕坊が担当する旅客便の欠航や予定変更などは発表されておらず、当面は予定通りの運航となるようです。ただ本来今日14日に入札が締め切りとなり、4日後の18日(水)に発表になる予定だった、来月のスケジュールの発表はしばらく延期。最大1週間近くの延期になるようです。

 

航空業界全体で見ると、最近まで急拡大傾向でいたのが、それまでの蓄えに対する反動を見せるかのような反転ぶり。裕坊が勤める航空会社の親会社のデルタ航空でも、太平洋線において65%の旅客人員の削減をすることを決断したようです。国内線も最大15%の削減。採用凍結も決まったようで、急拡大傾向にあった設備投資もストップ。今までの動向を見ても航空業界は景気の影響を真っ先に受けますので、こればっかりは仕方ありません。

 

幸い各研究所や製薬会社では、コロナウィルスの分離に成功して、ワクチン開発への取り組みは始まっていますし、早ければこの夏にも臨床試験なども始められるようですので、そちらに大いに期待しましょう。資金調達がままならず、ワクチンが完成する頃には、流行が既に終わっていたりで資金回収ができないなど、決して安泰とは言えないワクチン開発。もし流行が収まった場合でも、今後の再発への対策として、なんとかワクチンの完成にこぎつけていただきたいです。

 

 

コロナウィルスでは、普段はあまり気づかなかったところが、かなり脚光を浴びていますね。大相撲なんかもその例の1つになったのではないでしょうか。無観客のまま開催されている大阪場所を通じて、多勢の観客が入る中では、なかなか感じることができない伝統的な一面を教えてくれました。

神や仏が信じられていた日本では、水害などの災害は、悪霊によるものだと信じられていて、その悪霊を鎮めるための方法の1つとして、土俵の中で頑丈な人が四股を踏み、地面を固めて悪霊が再び現れないようにしていたのだそうですね。また俵で囲んだ土俵も神聖な場所とされ、豊作を祈って力の強い男が、力強い四股を踏んでいたのそうです。そういった相撲本来の、神事的な一面をたくさん教わる機会になりました。

 

観客が全くいない中での八角理事長の挨拶でも、その部分がかなり強調されていたのが、とても印象に残っています。

感染者が1人でも出ると、場所は即時中止なのだそうですね。なんとかこのまま感染者なしで、千秋楽まで無事に終えていただきたいです。

 

 

アメリカでは、健康保険をめぐる医療システムの負の一面が明るみに曝される結果になっていますね。あまり日本では報じられることがないのですが、未だに国民の8%が、無保険であるアメリカ。保険は民間の保険会社による加入がほとんどで、医療代も極端に高く、実をいうと個人破産の半分以上を、医療費の請求が占めるというのは、医療業界ではよく知られた話。裕坊は昨年、腹痛からCTスキャンを受けることになったのですが、その検査費用、もし保険が適用されない場合、なんと日本円で60万円越え。保険が適用になっても20万円を超える請求がやってきます。(ちなみに日本ですと、3万5千円)。

日本の政府が示したようなコロナウィルスへの対処の指針に従うまでもなく、少々の病気になっても病院へは決して行かないのがアメリカ流。症状が深刻になっても医療代の請求を恐れて、病院へは行かないまま過ごしてしまう人も多いので、コロナウィルスに限らず、インフルエンザなどのような流行病でも、病院へと行かずそのまま放置してしまう例は、後を断ちません…… 実際、2017年から2018年にかけては、過去最悪級のインフルエンザが猛威を振るい、6万人を超える方が命を落としてしまいました。

 

幸いコロナウィルスの場合病毒性が弱く、健常者の場合ですと自覚症状もなく治癒してしまう方がほとんどだそうですので、感染しても命を落とすようなケースは少ないのかも知れませんが、感染していても本人が気付きにくいですから、さらなる感染が続くことは避けられないでしょう。

 

日本では「国民皆保険」であると同時に、「診療報酬制度」が採用されていますから、同じ診察内容ですと同じ請求金額。それがアメリカでは診療代も、「各医療機関の裁量での自由価格設定」………到底気軽に医療機関を訪れられるシステムとは言い難い、アメリカの医療システム。今回のコロナウィルスをきっかけに、問題を抱えたこの医療制度が取り上げられて、少しでも診療を受けやすくなる環境が整えられることを、心から願うばかりです。

 

 

事態の急展開を受け、巷でも買い付けがハッキリと認識できるようになってきました。スーパーに行くと紙類は品切れ状態……

 

水もスーパーのあちこちに積み上げられるようになっています……

 

先日コストコにて、1パックを何とか確保できたトイレットペーパー。普段山積みされているコーナーには、何もなし………

 

ついでにコストコでは、パンも完全に品切れ状態になっておりました……

 

レジへの列も、今まで見たことがないくらいの行列。従業員の方が、汗を流しながら「交通整理」をやっていらっしゃいました……

 

こちらは一部の商品の需要が、かなり逼迫していることを示すお詫びの張り紙。

こんな状態の中、裕坊一家はといいますと、こんなところを走り回っておりました……

 

こちらはアメリカではお馴染みのホームセンター……

 

別のブランドの、ホームセンター……

 

さらには、先月息子くんのノートパソコンを購入した電器屋さんまで…………

ひょっとして裏をかいて、トイレットペーパー類があるところを見つけたのか………………

 

 

 

というと、実はそういったことではなく………………

 

 

 

冷蔵庫が故障していたのです………

 

以前にも冷蔵庫が作動しなくなった時があり、その時は霜を除去することによってなんとか再稼働したのですが…。

今回は、冷蔵庫の中の温度が上がっても、再稼働することなく………

 

あちこち何軒もお店を回った挙句、こちらを何とかゲット……

急場凌ぎの、ミニ冷蔵庫……コストコの長蛇の列に並んで、精算を済ませて購入……

 

2万円ほどと、かなりのお買い得……

一部だけではありましたが、早速冷凍庫のものをこちらに移し替えることができて、やれやれ……

 

お休み2日目は、冷蔵庫探しをしておりました……

我が家の冷蔵庫は、購入してまだ10年経っておりませんでしたので、修理も可能だったのですが、修理の依頼が多いメーカーだったと聞いて、結局買い換えることに……

 

予期せず3週間のお休みも入りましたので……

息子くんには、我が家のプロジェクトもちょっと頑張ってもらおうかな、と考えております……

 

 

明日からの6日間、取りあえず今のところは予定通り。お昼前の出勤の予定です。