yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/26

定年まで15年を切り、引退までの貯金に余念がない操縦士の、裕坊といいます。こんにちは。

3日間の連休をいただいて、今日水曜日はお休み3日目。デトロイト地方は、夜中から雪………

 

午前中の積雪自体は、それほどでもなかったのですが、交通事情を考慮して昨日のうちからほぼ全域に渡って、学校は休校が発表になっていて……

愛妻ちゃんも息子くんも、今日は1日ずっとお休み…… 息子くんは声がガラガラの状態。ちょうどいい休養になったかも……

愛妻ちゃんも、次の週末は予定が詰まっているとあって、ちょうどいい休養になりました。

 

裕坊も明日木曜日からは、怒濤の7日連続するフライトへとお出かけ………そのうち、後半の4日間は裕坊自身が休日を返上して入れたものではあるのですが………

連続する168時間のうち、どこかで30時間連続の休養が必要となる規定がある、アメリカの航空法の網目を縫うようなスケジュール。定年まで裕坊は、残り14年と3ヶ月。まだまだ引退資金は到底十分とは言えませんので、体が動くうちは頑張ります…………

 

7日間続くフライトのうちの6日目は、メイン州ポートランドにて、担当便が1便も入らない丸々1日の宿泊滞在………

歴史ある煉瓦建ての建物が、海の近くに立ち並び、

 

ロブスターなどの海鮮物が美味しいことでも知られる、メイン州ポートランド………

実はエンデバー航空の前身であるピナクル航空時代から、ポートランドにはもう何度も何度も宿泊滞在で訪れているのですが……………

 

ダウンタウンを訪れたことが、まだ一度たりともございません……………

木曜日当日の、ポートランドの最高気温、8度の予報………

コートを着て、身を固めていれば、外を歩けない気温ではない……

ただ、その翌日のフライトが、超早朝というのが気になる………………

 

7日目のショーアップ…………

 

 

午前4時31分………………………

 

 

デトロイト行き出発定時時刻………午前5時16分………………

それでいて、そんなフライトに限って満席だったり……………

 

余力があれば…………

散策してみたいと思います………………

 

 

ところで、昨日裕坊が更新したブログの中で、トランスステイツ航空という名の、アメリカのリージョナル航空会社のことを、取り上げました。エンブラエル145型機という、50人乗り仕様のリージョナルジェット機を使用する航空会社。契約先はユナイテッド航空

ここ最近パイロット不足が顕著で、残念ながら今年いっぱいで運航停止が決まりました………

 

そのトランスステイツ航空の親会社であるトランスステイツ・ホールディングスは、3社のリージョナル航空会社を抱えていて、契約先だったユナイテッド航空との協議の結果、トランスステイツ航空部門の閉鎖を決定。同じくユナイテッド航空との契約がある、トランスステーツ・ホールディングス傘下のゴージェット航空に、ユナイテッド航空との契約を集約することになったようです。

 

そのゴージェット航空の現在の主力は、CRJシリーズのCRJ−550型機。

これ、実はCRJシリーズの700型機(69名仕様)の改造型。

 

こちらが、CRJ−700型機。76名仕様の900型機とは、主翼上の非常口の数が違うのですぐ見分けがつきます。

700型機は1つなのに対し、

 

900型機は2つ。

ではゴージェット航空用に、CRJ−700型機をどのように改造したのか、

 

というと…………

座席の配置、内装を少し変えることによって、50名仕様にしてしまいました……

 

ファーストクラスが10席で、残り40席がエコノミークラス。

700型機は、50名仕様のCRJ−200型機に比べて天井が高く、開放感があるのが特徴(それでも大型国際線機材に比べれば、狭いことには変わりませんが……)

 

550型機では、その700型機から座席を20席ほど取り外して、 ファーストクラス利用の乗客専用のミニラウンジを設けたり、新しい荷物置き場などを新設することによって、

さらに開放感ある機内を実現したらしいです。

 

元々需要が限られる小都市へのフライトを中心に就航している50人乗り仕様のCRJ−200型機は、全席エコノミークラス。それが同じ50人乗り仕様でファーストクラスのサービスが受けられるようになり、ビジネス客を中心に、まずまず好評なのだとか……

機体は、全く別の航空会社の保有で、リースによる借り受けになるのだそうですが、まずまず好評だということで、

 

機体がさらに20機増やすことが決まったそうです。

市場競争が激しくなっている現在のリージョナル航空界にあって、かなり埋没した感があったトランスステイツ・ホールディングスの各社でしたが、活路が見出せて本当によかったです。

 

 

新しいリージョナルジェット機といえば、日本人であれば気になってしまうのは、三菱が開発に努力と投資を惜しまないスペースジェット機(旧三菱リージョナルジェットMRJ)。

プラット・アンド・ホイットニー社が開発する、スペースジェット向け次世代エンジンを搭載して、型式証明取得用に製造された機体に取り付けられ、初飛行に成功したそうです。

 

日本の将来にも恐らく大きな影響を与えるであろう、この新しい旅客機開発プログラム。

立ち上げから10年以上の歳月がかかってしまいましたが、是非とも型式証明取得まで、何とか粘り強く続けていただきたいです。

 

 

夕方になっても、シンシンと降り続いた、デトロイト地方の雪……

思った以上の積雪で、15センチほど積もっておりました。

 

息子くんは、毎朝暗いうちには出かけていきますので、

雪かきをするなら、夜のうち。お父さん、頑張りました……………

 

 

明日から怒濤の、7日連続のフライトです。