yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/11

米国航空会社のリージョナルジェット機運転手の、裕坊といいます。こんにちは。

先日月曜日に、体調がやや優れないながらも5日間のフライトへと出かけて、2日目でリタイアしてデトロイトへと帰ってきていた裕坊。昨年末から微熱があり、胸の辺りに少し熱を持ったような感覚がしばらく続いて、これ以上続けるのは無理、と判断して病欠を使うことを決断…昨年6月以来の病欠となりました……

 

火曜日に元々2便入っていた担当予定便のうちの1便だけは担当。ニューヨーク・ラガーディア空港に到着して、

ちなみに、デルタ航空とその系列航空会社が使用しているターミナルは、次々と建て替え工事が進行中。C15からC24のゲートがあるCコンコースの南端は、レストランが既に閉店し、しかも軽食が買えていた売店も既に閉まっていますので、軽食か飲み物を調達したい方は、Dコンコースへと向かうか、C28ゲートの先にあるフードコートでお買い物をしていた方がいいです(2020年1月現在)。

 

デトロイトまでは、乗客の皆さんに混じって、客席に座ってのフライト……

 

翌朝は、裕坊の体の状態でも示すかのように、急な雪が降っておりました……

 

ただし金曜日には、急激に気温も上がって、しかもシトシト雨……

それに合わせるかのように、裕坊の体の状態も、徐々に上向きつつあります。

 

来週の木曜日には2日間だけのフライト、しかも両日とも担当便は1便だけ……そこからの復帰を目指しております……

 

ちなみにアメリカの航空会社の乗務員の給与体系といえば、意外に思われるかも知れませんが、実は時給制。1時間当たりの給与金額は、会社との契約で、機長、副操縦士、担当機種、会社所属の経歴年数などによってそれぞれ決まっていて、我がエンデバー航空の場合は、基本は75時間分が支給。

そこに休日を返上してフライトを入れたりすると、それが加算給となって75時間の最低保証給に上乗せされる仕組み……基本的に、大手航空会社の下請けの役割をこなす、裕坊所属のエンデバー航空などの場合、1時間当たりのレートは、大手と比べると半分以下……ですので、この加算給が命綱となるのですが、それも健康であってこそ………

 

では、病欠をした場合には……………

当然病欠をした部分に相当する時間数が、保証給から減額される仕組み………

 

ただ我が社も含めて、ほとんどの会社では病欠時の保証給というのがあり、毎月数時間ずつ加算される仕組みになっていて、病欠を申し出た時の穴埋め用に利用されます。ある程度それが溜まっていると、病欠で半月ほど飛べなくなったときなどでも、最低保証給は支給されるのが普通。

4日間のフライト合計20時間分が担当できなくなった場合、その20時間分を病欠保証給で充てがわれて穴埋めされるので、大抵1ヶ月当たりの最低保証給は、確保できるのです………

 

今回もお陰で助かりました………

 

やれやれ……

 

 

では病欠用の保証給を使い切っていた場合などは………

 

 

当然のことながら、穴埋めできる保証給はありません……

健康には、普段から注意しておかないといけないですね……………

 

 

ただ、胸の辺りには違和感を覚えながらも、予定のことなど気にすることなく過ごす時間もできましたので、普段はなかなか見る機会がない動画なども、ゆっくりと堪能する時間に恵まれました……

 

今回ハマっていたのが、デンマーク生まれのピアノを使ったコメディで知られた『ビクター・ボーガ(Victor Borge)』(故人)。コメディの面白さもさることながら、ピアノの実力も相当なもの。

指使いを見ているだけで、素人でもピアノの実力が一目で分かってしまう凄さの持ち主でしたが、コメディもハンパない面白さ。YouTubeでVictor Borgeと入力すると、無数に彼の生前のコメディが上がってきます。

 

圧巻だったのが、こちらも音楽界ではバイオリンの巨匠と呼ばれるバイオリニストの1人、ハンガリー出身のアントン・コントラとの共演で披露した「チャルダッシュ」。

実は、ビクター・ボーガはそれまでチャルダッシュを弾いたことが、人生一度たりとてなかったにもかかわらず、コントラ氏の提案を受けて、コントラ氏のリードの元で見事弾き通してしまいました……YouTubeで「Borge & Kontra」と検索すると簡単にヒットしますので、是非オススメ………

 

最近動画などを通して、音楽のこともほんの少し知るようになった裕坊ですが、小学校の頃やっていたことといえば、サッカーに習字くらい。あとは水泳をほんのちょっと。まぁおかげで平泳ぎだけは、普通の人よりほんのちょっとだけ速く泳げるのですが……既に小学校3年生の頃から、塾に通い始めて、特にその当時は時代背景もありましたが、ひたすら塾、塾、塾……普段は乗りたくても乗れない電車やバスに乗れるのがモチベーションにはなっておりましたので、苦にはなりませんでしたが………

 

 

できれば音楽もやってみたかったなぁ〜〜………

 

 

ピアノやバイオリンなどの動画を見るたびに、楽器ができる人が、心底羨ましい今日この頃です……

 

 

 

何とか体を完治させて、木曜日からの復帰を目指します。