yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/11

リージョナル航空会社で、操縦担当をしている裕坊です。こんにちは。

一昨日月曜日に4日間のフライトへ出発して、今日水曜日が3日目のフライト。国内線を主に担当するリージョナル航空会社の乗務員は、一旦フライトへと出発すると、大抵4日間、5日間連続してのフライトで、一旦帰宅すると2連休、3連休をいただくのが通常のパターン。主な役割といえば、地方の小さな都市から乗り換え便もたくさん出ているアトランタやニューヨークなどの主要基幹空港へとお客様をお届けすることですから、時間帯も極端になることはザラ……昨日火曜日の晩も、最終目的地であるケンタッキー州レキシントン到着は、深夜過ぎ12時10分………

 

昨日は夕方5時発、アーカンソー州の北西部にある田舎町を出発してニューヨーク・ラガーディア空港までが担当の1便目。前日から宿泊していたホテルは、空港に近いこともありましたが、英語で言うところの「In the middle of nowhere(周りに何にもねぇ〜じゃん)」という表現がピッタリの超ど田舎……………

子供を連れて、野球やサッカーなどをするのなら、とても快適な環境ではあります。思う存分遊べること、間違いナシ……

 

昨日は雲一つない、快晴のお天気の中を出発。

 

こちらが空港の看板….…周りには麦藁で作られた束が、いくつも転がっておりました……

 

空港の近くだというのに、牛さんが佇んでいる光景も拝むことができます。

しかし実は何を隠そう、ここアーカンソー州には大きなビジネスの拠点がいくつか控えていて、

 

その中でも代表する企業といえば……

世界最大の小売業、ウォルマートの本家本元なのであります。

 

売り上げだけで見ると、単体企業としては世界最大。低賃金で劣悪な労働条件で知られ、今も従業員とのいざこざが絶えず、新入社員の70%が1年以内に退社してしまうというウォルマート。 ただ銃撃事件が起こるたびに、共和党の有力議員の脅しにも屈することなく、徹底した銃器類の販売抑制を実施して米国をリードする世界最大の小売業。何かと話題を提供してくれるので、本当に話題に事欠きません……

 

ウォルマートの発祥のお店でもある、アーカンソー州のベントンビルにあるウォルトンストア。

今では博物館として公開されているらしく、当時の姿を観察することができるそうです。

 

そのアーカンソー州フェイエッテビルを夕方に出発。こちらが実際に裕坊の乗った機体。CRJ−700型機。

主翼の上にある非常用口の窓が1つしかありませんので、2つある900型機とはすぐに見分けが付きます。76人乗りの900型機と比べると、エンジンはほとんど同じ推力を備えている上で、機重が明らかに軽く、ブレーキの効きがかなりいいので、パイロットの視点からすると、とても扱いやすいのが大きな特徴。

 

ただ操縦席備え付けのコンピューターが1つしかなく、副操縦士はそのコンピューターを使うために、機長側に体を乗り出さないといけないので、副操縦士には不人気のジェット機。あと69人乗れる機体にも関わらず、トイレが1つしか備わっていませんので、2時間を超える中距離のフライトの時には、搭乗前にトイレは絶対に済ませておくことをオススメします。

 

 

昨日は大の野球ファンである裕坊注目の、野球のニュースがまたしても1つ。アリゾナダイヤモンドバックスからフリーエージェントになっていた、アダム・ジョーンズ選手が、正式にオリックス・バファローズと2年契約。アダム・ジョーンズ選手といえば、オリオールズの顔をして長年活躍を続けてきた、バリバリのメジャーリーガー。

2019年のシーズンこそ、打率が2割6分にとどまったものの、137試合に出場し、本塁打も16本を記録。十分チームの要としての活躍ができる能力を保ったままの日本球界入り。彼こそ本物のメジャーリーガー。

 

恐らくシーズン初めこそ、日本の投手の変化球攻めに苦労するでしょうが、真摯に日本の野球に取り組みさえすれば、十分に中軸を任せられる活躍をしてくれるものと、期待してしまいます。

アダム・ジョーンズ選手といえば、2019年シーズンからパドレス入りしたマニー・マチャド選手とともに、長年ボルチモア・オリオールズの顔として、活躍してきた選手。打撃もさることながら、注目すべきは守備。

 

強肩ぶりはハンパなく、YouTubeなどで大リーグ選手強肩、外野手守備などと入力して検索すると、大抵ジョーンズ選手の守備が上がってきます。

 

ダイビングキャッチなどももちろん……

 

ホームラン性の打球を、フェンスを乗り越えて、キャッチした姿は、枚挙に暇がなし。

是非本物の大リーグのプレーを、存分に披露してもらいたいです。

 

 

3日目の水曜日、今日も夕方遅くの出発。アメリカ人家庭が夕食を取る頃の出発。到着は今日も深夜近くです。