yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 11/16

アメリカのリージョナル航空会社で、ジェット機に『操られている』裕坊です。こんにちは。

ここ数ヶ月は、高校1年生になる(こちらでは、フレッシュマン(freshman)と呼ばれます)息子くんの、将来の大学の学費を捻出するのに、必死になって頑張っている裕坊。11月はアメリカでは最終週は感謝祭週間にもなりますので、たまには家族団欒の時間も作らんといかん……

 

ということで、月の前半は、法律が許す限りのフライトを目一杯詰め込み…… 5日間のフライトを終えた木曜日のの翌日金曜日も、日帰りのフライトを入れておりました…

 

フライトは、デトロイトを出発して、10,000フィートまですら上昇しない、飛行時間わずか25分という超短距離のオハイオ州クリーブランドまで。

 

そこから、ミネアポリスまでという2便だけの担当……

担当はここでオシマイ……

 

Cコンコースのゲートで任務を終えて……

 

蛇足ですが、ミネアポリス空港にはアップルストアもありますので、アップルウォッチやiPadなどのアップル製品も購入可能。

 

そしてやってきたのは、Fコンコースにある、とあるゲート。行き先はデトロイト………

金曜日の夕方とあって、残り2便あるデトロイト行きは、両便とも満席……

 

というよりも、オーバーブッキング…………

 

実は休日を返上してのフライトで、帰りの足は自ら確保……早い話、スタンバイ…………

立錐の余地もない、完全満席のフライトで、客席への搭乗は到底見込めそうもなく……… ひたすら待つのみ……

 

搭乗券をお持ちの乗客の方が、次々に搭乗ゲートを通過して、人はどんどん少なくなり………

今日は無理なのかなぁ〜〜、と半分諦めかけておりましたが…………

 

コックピット内にあるジャンプシートが、奇跡的に1つ空いておりました……

通常の機体ですと、ジャンプシートは1つだけ。ところがエアバス320型機は、中型機の中ではコックピットが割に広く、2つのジャンプシートを備えていることが多いのです。

 

助かった……

 

写真は、上昇中の写真。

とても気の優しい、プエルトリコ出身の機長さんでした。

 

デトロイトには、夜遅くの到着。

6日間連続でフライトに出ておりましたので、連邦航空法第117条の規定により、土曜日は丸一日お休み……

 

先週は雪が降って、道路は融雪剤がしっかりと撒かれておりましたので、

本日土曜日は、お昼頃お出かけして洗車……

 

こんな機械の中に入って、左側の車輪がレールの上に乗せられると、

 

コロのようなものに押されながら、車が前へと進みます…

 

洗剤がかかって、ゴムブラシでゴシゴシ……

しっかりと汚れを落とした後は、

 

リンスをかけて…

 

風を吹き付けて、水滴を飛ばして完了……

お値段は1番安いのだと、7ドル前後と、リーズナルブル。但し、この時期は車体の下にこびり付いた融雪剤や塩を除去しておくのが主目的ですので、ワンランクアップグレードして、今回は10ドル…

 

洗車が終わる頃には、鏡で自分の車の様子も観察できます…

 

実は昨日金曜日はお給料日でしたので、

ちょっと調子に乗って、外食へとお出かけ…

 

先週は息子くんが参加していた、アジア人の集まりがあった会場のミシガン大学の本家本元、アナーバー。

 

講堂のある通りには、映画館もあります。

 

ここに来ると、どうしてもやってきてしまうのが、スラーピングタートル(Slurping Turtle)というアジア系レストラン。

ラーメンやお寿司など、日本食が中心の本格派。

 

日本人のシェフの方が、味の管理をされていらっしゃいますので、味は折り紙付き。

裕坊がいつもいただくのは、決まってエビたっぷりの塩ラーメン。絶対の自信を持ってオススメします。

 

そしてチャーシューを、肉まん用の生地に包んだ、ポークベリーバオ。

野菜と一緒に包んで、少しマスタードをつけると、めちゃウマ…

 

お寿司のネタも、かなり新鮮。甘エビは、エビの頭が天ぷらになっていて、丸ごと食べられます。

エビの風味がたっぷり堪能できるので、こちらもオススメ。

 

せっかくここまでやってきましたので、カフェにも寄ったりして、

 

土曜日の晩とあって、かなり賑わっておりました。

 

抹茶ラッテがめちゃ美味しいらしいですが……

裕坊が頼んだのは、普通のコーヒー。今日の締めとなりました…

 

明日も本当であれば、休日だったのですが、2日間のフライトへと夕方からまた出発…… 体が動くうちは、頑張ります……

 

この日曜日の11月17日から21日にかけては、現在世界最大級になりつつある、ドバイ航空ショーも開催。

最近は2年に一度開催されている、このドバイ航空ショー。

 

過去には、開催の地元の航空会社でもあるエミレーツ航空が、総二階建ての世界最大の旅客機エアバス380型機を50機も発注して、話題をかっさらいました。

この時はボーイング777型機の最新版B777Xの150機の確定発注を含めて、発注総額なんと990億ドル、日本円にしてなんとおよそ10兆9,000億円という、桁外れの発注で、世界の度肝を抜くことに………

 

本来であれば、日本メーカーによる最新鋭旅客機であるスペースジェットこと、三菱航空機製の新型リージョナルジェット機も、ここで売り込みをかけたいところでしたが、またしても納期が延期。

昨日は、尾翼部品を担当するはずだった東レとの供給提携を解消とのニュースを聞いて、またか、と思ってしまいましたが、どうやらこれは素材変更により、三菱が自社にて作成することになっただけだと聞いて、ちょっと胸を撫で下ろしました……ただ、まだまだ順風満帆とはいかないようですね。

 

三菱航空機社の幹部による今後の見通しは、的を得ています。リージョナルジェット機部門には今後大きな隙間ができて、その時大きなチャンスがやってくる。それはまさにその通り。まずは顧客の期待に応えられる機体の完成を、お願いします。