yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/28

皆さんこんにちは、ちょっと小休止中のパイロット、裕坊です。

ここ最近、フライトが終わっては1日だけ家で過ごし、また4日間、あるいは5日間と出掛けては1日だけを家で過ごし、このパターンをほぼ2ヶ月間も続けてきていた裕坊。実は今夜遅くから3日間に渡ってのフライトが急に空いて、それをまたも休日返上の形で入れても本当はよかったのですが………

 

さすがに、今回は体が悲鳴を上げました。少しは体の訴えも聞かんといかん……

 

 

ということで、今回は見送り……

今回はちょっと連休の間に、少し体力回復に努めなくては……

 

 

実は、来月のいきなり頭から、6日間連続のフライト。しかも後半は毎日空港に早朝5時台のショーアップで、しかも毎日3本、4本のフライトを担当。しっかり体力温存に努めます…………

 

 

そんな中、デトロイトじゅうを駆け巡った今朝のニュースといえば……

UAW(United Auromobile Workers: 全米自動車労働組合)による、ゼネラル・モーターズを相手取った6週間にも及ぶストライキが一段落したこと。実はUAWによる数あるストライキの中でも、史上6番目に長いものとなり(最長となったのは、1969年から1970年にかけての、年越しストライキとなる136日)、我が家の近所でもさすがに話題になっておりました。いつまで続くんやろな、と……

 

ようやく先日金曜日に話がまとまって、工場も今日月曜日から本格再稼動となったようです……

全米、さらにはカナダを含めて40万名が加入する全米でも屈指の労働組合アメリカ企業の斜陽とともに語られ、労働環境の足かせ的な存在として、いつも槍玉に上げられるUAW。確かに半年にも渡る工場の稼働停止も厭わない姿勢はある意味極端とはいえ、彼らだって生活がかかっていることも事実。

 

企業を潰してしまっては元も子もありませんが、企業側にも各労働者個人の生活水準をある一定の水準に保つ義務はあるはず……

同じ仕事を請け負いながら、給与体系が2層に分けられ、比較的新しい入社の労働者たちはかなり給与水準を抑えられていたらしいのですが、それも今後は解消に向かうとのこと。今後返り討ちとして労働者削減をするようなことだけは、絶対に避けていただきたい。一般労働者の給与水準が安定すれば、経済も地域社会も安泰になるのは、歴史が証明しているのですから。ただアメリカという国は、日本とは比較にならないくらい、人員削減には容赦ないところがありますから、しばらく注視する必要がありそうです。

 

 

ストライキといえば、航空会社のフライトクルーもかつて何社か実施しています。ただアメリカの航空業界の場合、RLA(Railway Labor Act:鉄道労働法)という法律によって、鉄道のみならず、航空業を含む運輸業全般に関わる労働者のストライキが制限されているのです。

 

このように空港や各航空会社の本社前で、プラカードを持って練り歩くことは一向に構わないのですが、

いざストライキとなると、法律的にかなり制限されているのが現実。

 

様々な手続きを経る必要があるので、実際にストライキまで漕ぎ着けるとなると、本当に時間を要するのです。

当然のことながら、この法律は労働側には不利に作用。特にリージョナル航空会社の領域では、なかなか劣悪な労働条件が長らくの間改善されず、副操縦士の初任給はやっとのことで15,000ドル。自らのお給料だけでは、とても食べていけないという不遇の時代が続きました。

 

そのツケを最近になって航空会社も払わされることに。2000年台後半になって、新規にパイロットの免許を取得する人の数が激減。航空会社の採用に必要となる事業用パイロット(Commercial Pilot Cerfiticate)の発行数に至っては、かなりの間停滞することになりました。2009年に端を欲した大不景気も重なって、しばらくパイロットの成り手がおらず、いざパイロットが必要となったここに来て、特にリージョナル航空会社においての不足が顕著。アメリカの航空会社では、外国人向けにビザのサポートなどというのはなかったのですが、リージョナルの航空会社の中には、条件付きながらビザのサポートも行う会社もとうとう出てきてしまいました。

 

 

ただ今後パイロットという職業は、航空機のコンピューターによる自動化の導入に伴い、やがては消えゆく運命にある職業の一つ。これには異論がある方もいるでしょうが、既に鉄道の世界では、完全自動運行は実用化されています。

 

その代表的なものといえば、サンフランシスコにあるBART(Bay Area Rapid Transit)。

サンフランシスコ湾を挟んで、オークランドまでをも結ぶ、最高時速120キロ(営業速度は90キロほど)を誇る高速型地下鉄。各列車に1名の乗務員こそ運転席に座ってはいますが、その乗務員の主な役割とは、アナウンスをしたりドアの開閉をすることくらい。通常の運行は、全てコンピューターによる全自動運行で、列車同士の間隔、加速減速まで全てコンピューターで管理されている未来型の鉄道の代表格。

 

下の写真にある、ニューヨーク、ケネディ空港の各ターミナル間、また地下鉄の駅との接続の役割もこなすエアトレインに至っては、乗務員すら乗務しない『完全自動運行』。

鉄道の世界では、既に全自動は実現化しています。 もちろん航空業界における完全自動化実現には、まだまだ数十年という歳月を要するのも事実。

 

ただプライベートジェットやコーポレートジェット機の世界では、既に単独パイロットによる飛行は、当たり前になってきていて、定期運送便の世界でも、単独運行の実現は我々が想像するほど遠い世界ではないでしょう。寂しい話ではありますが、私の息子が孫を膝に抱える頃には、「昔は旅客機にも操縦席というものがあって、人間が飛行機を操縦していたんだよ」という時代がやってくるかも知れません。

 

パイロットという職業を守り抜くためには、航空業界全体で1つの労働組合なり非営利団体なり作って、パイロットを一組織にまとめ上げ、その団体内で各企業にパイロットを割り振るなど、全体で1つにまとまることが将来的には絶対条件だと裕坊は思うのですが、現実には各企業ごとにパイロットを個別に雇い、特にデルタ航空ユナイテッド航空などの主要企業ともなると、未だに面接で定期運送の経験があるパイロットを振り落としているのが現実。やっている内容は、細かな差こそあれ、全く同じだというのに……

 

数十年後に、これがいずれ自らに対するしっぺ返しにならないことを、切に願うばかりです。

 

 

今日の裕坊は、そんなことを考えながらも、ひたすらのんびりの1日。

すっかり我が家も、秋めいてきました。明日以降は曇り、しかもハロウィン当日はどうやら雨の予報……

 

芝刈りをしばらくしておりませんでしたので、快晴の中を電気式の芝刈り機を出して、しばらく「お散歩」。

 

芝の勢いが戻ってきていましたので、スッキリ……

 

ところが裏庭を見ると、

 

一体芝刈りをしたのか、それとも「落ち葉刈り」をしたのか、

よう分からん……………

 

以前使っていたものと比べて、明らかにパワーアップ。

よく頑張りました。

 

 

あと数日お休みです。