yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/5

皆さんこんにちは、「少し寒くなってきて、風邪対策に余念がない⁇」裕坊です。

ここ2ヶ月ほど、ちょっと過密気味にスケジュールを入れて、フライトをこなしている裕坊。今日金曜日は3日目。

 

先週、先々週は長時間の宿泊滞在が入って、アーカンソー州リトルロックや、

 

テネシー州メンフィスのダウンタウンなどを訪れる時間がありましたが、

今週は毎晩長くてもせいぜい12時間の宿泊滞在。それでいて、担当便は4日間合計で12便。小型機で飛行時間が1時間前後ばかりのフライトだと、担当便数は多くなり、離着陸の回数もどうしても増えてきてしまいます。これもリージョナルジェット機を扱う担当者の宿命……

 

この仕事をしていると、次の月のスケジュールの入札の準備をしたり、年次研修や定期飛行訓練などの準備もしたり、と常に先を見据えていないといけないので、気づいてみると数ヶ月があっという間に過ぎていた、なんてことは当たり前…

 

ハワイに行っていたのって、まだ2ヶ月ほど前の話なのに、すっかり遠くかなたに過ぎ去ってしまった……

 

昨日木曜日は、一旦サウスカロライナ州チャールストンをお昼過ぎに出発して、デトロイトを経由したあと、2便を挟んでミネアポリスに到着。外の気温、9度でした。とうとう摂氏で一桁台……

今週の4日間のお供をしてくれている、アラディンくん(本名です)、制服のジャケットを持ってきておらず、半袖シャツ姿…風が結構強くて、体感温度はほぼ0度…

 

さすがに、凍えておりました……

 

ついにこの季節が見えるところまでやってきてしまった……

 

この季節になると、アメリカではあちこちで、インフルエンザ予防接種を受けられるようになります。

保険代が異常なまでに高いアメリカでも、インフルエンザの予防接種は、保険がほぼ全額カバーされることがほとんど。ドラッグストアなど、クリニックなどで予防接種を受けると、どうやらほとんど問題なし。 ただアメリカの場合、スーパーなどですら予防接種が受けられる仕組み……

 

あまりにもあちこちで気軽に受けられるシステムになっているのはいいのですが、一部の場所によっては保険が効かない場合があるので、要注意……

 

実は薬剤師として、日本のスーパーに勤務していたこともある裕坊。本来であれば、インフルエンザ予防接種を進める立場にありながら、ここ数年は予防接種を受けておらず……

 

それでいて、いざ予防接種を受けるとこんな顔になってしまう裕坊は、かなりの小心者……

先日、腹痛を起こした時に、血液検査を受ける時も、注射針が腕を刺した時には、ひたすら目を瞑っておりました……

 

 

弱いわ……

 

 

既に皆さんもよくご存知のように、インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因。そのインフルエンザウイルスの最大の特徴は、何といっても増殖力が半端なく強いこと。一つの細胞からなんと約1000個の細胞が作り出され、体内侵入後から約24時間後には1万個ものウイルスが発生。

ヒトの体には、ウイルスの増殖を抑える免疫機能がありますが、インフルエンザの増殖のスピードは、免疫機能をはるかに上回ることがほとんどで、たった一つの細胞が侵入しただけで、インフルエンザを発症してしまうのです。

 

普通の風邪も、大抵はウイルスが原因で起こりますが、最大の違いは、インフルエンザのウイルスには突起状のタンパク質が伸びていること。

一度、動物に感染すると、ウイルスは体内で変異が進んで、別の形にと変わってしまいます。そのため、一度感染して免疫がついても、またも別の型のウイルスに感染して、再度発症をしてしまうことに。インフルエンザが厄介なのは、そのため……

 

免疫力を予防接種によってつけるのはもちろんのこと、感染による肺炎などの合併症の防止するためにも、やはり予防接種は受けておいた方がいいようですね。

 

その予防接種による免疫が現れ始めるのは、予防接種後約2週間経ってから。

一般的には2回受けておいた方が、抵抗力は強くなる傾向にあるようです。これはインフルエンザの予防接種で使われるワクチンは「不活化ワクチン」と呼ばれていて、通常効果が1ヶ月程度で消滅してしまうため。

 

ところが効果が消滅する前に、2回目のワクチンを接種すると、免疫の増幅効果が作用して、さらに高い免疫力がつき、その結果数ヶ月間の予防接種の効果が持続するのだとか…

 

ただ大人の場合、インフルエンザをこれまでに数回は羅患していて、既に基礎免疫ができていることから、1回の接種で充分だと考えられるようになってきていて、最近では大人は1回接種が主流にはなってきたようです。

インフルエンザの予防接種の効果は、接種後だいたい5ヶ月だそうです。流行の時期はある年の冬に早い段階で流行すると、翌年の流行は遅くなる傾向があるらしく、昨年の冬の流行が比較的早かったことから、今年の冬は、昨年よりも流行が少し遅くなる、と予想されておりますので、受けるのは11月上旬から中旬にかけてがベスト、ということになるでしょう。

 

裕坊も、今年は真面目に、予防接種に行こうと考えています。ただ考えたからと言って、必ずしも実行に移すとは限らないのが、裕坊の悪いクセ……今年こそは、頑張って改善…………の努力をします…………

 

 

明日はミネアポリスまで、客席に座っての移動。そのあと2便を担当して、デトロイトまで帰宅の日です。