yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/14

皆さんこんにちは、『ちょっと疲れた』パイロット、裕坊です。

台風15号一過の千葉県に、またも大雨が降りそうな予報が出ていますね。台風一過で屋根などがダメージを受けていると、ダブルパンチになってしまいますが、できる限りの応急処置をしながら、何とか乗り切っていただきたいです。被災された方の日常が、1日でも早く戻りますように…

 

 

裕坊は水曜日から始まっていた4日間のフライトを、3夜連続で連邦航空法に定められた最低休息時間10時間を過ごし……しかも2日目の滞在は、混雑が激しいニューヨーク・ラガーディア空港。

 

当日は夜が遅くなり、既に宿泊先のホテルの送迎シャトルサービスが深夜になって終了していて、一般の乗客の皆さんに混じって「ウーバー(スマホアプリで予約する、新しい輸送サービス)」を利用……

 

そのウーバー、最近になって自動運転車によるサービスを目論んで、試験車を導入しているらしいのですが、

自動運転車において先を行くグーグルと、どうやら揉めているらしいです……グーグルもタクシーに置き換わる輸送サービスへの参入を、恐らく狙っているに違いない……

 

ただ最近では混雑が激しいニューヨークでも、タクシー待ちのこんな列を見ることが、本当になくなってしまいました。

大幅にタクシー乗り場も縮小しているせいか、タクシー乗り場すら見つからない始末…

 

先日到着便が一斉に集まった深夜11時ごろには、ホテルや自宅に向かう到着客でかなり混雑していましたが、各自ウーバーで予約を入れていたせいか、大きな混乱とかはなく、裕坊も予約したウーバーを待ったのは、30分ほど。

 

以前なら列に並んでタクシー待ち……

しかもあの混雑ぶりからすると、軽く1時間待ち…

 

 

時代は、変わりました……

 

 

変わったといえば、身体障害者の方が受けられるサービスにも、かなり幅が広がっています。 特に進化が著しいのが、車椅子による空港内、機内でのサービス。

 

空港内での移動、或いは乗り継ぎ便がある場合のゲート間の移動、到着後も空港にお迎えのご家族の元にまでお届けしたり、予約が入ったタクシー乗り場までお届けしたり…

地方の小さな規模の空港ですと、各航空会社の空港職員が直接車椅子を押して、移動のお手伝いになりますが、

 

デトロイト空港やアトランタ空港などの、主要基幹空港ですと、

航空会社との提携先の、カスタマーサービス専門の会社が、一手に車椅子のサービスなどを引き受けていて、乗客の皆さまの移動をお手伝い。

 

機内での座席への移動が困難な場合でも、最近では機内通路用の車椅子もありますから、係員がそれを使って機内までご案内。

通常の車椅子から、幅が狭い機内の通路の移動が可能な、専用の車椅子へと乗り換え…

 

車椅子から落ちないように、両肩からベルトをしっかりと締めた上で、機内へと入ります。

通路の幅がとても狭いプロペラ機やリージョナルジェット機でも、機内の移動が可能。

 

また空港によっては、ボーディングブリッジがなく、地上から階段を利用して乗り降りしないといけない空港がありますが、こんな時には、

タラップに据え付けのエスカレーターを利用したり、

 

車椅子専用の「リフト」と呼ばれる機械で、車椅子の乗客を地上から搭乗口まで運んだり、

手動式もありますし、モーターによってエレベーターを上下させる機能がついたものなど、見た目も手段も様々…

 

通常は、車椅子の利用が必要な場合は、航空券発券の際に、車椅子利用のサービスを申し込みますが、

ターミナル内の移動が長く、徒歩による移動が辛い場合などには、ゲートの係員に直接お願いすれば、気軽に車椅子の利用も可能。

 

 

時代が変わったといえば…

 

 

これを抜きに、今の生活を語ることはできなくなりました……スマホタブレットなどの、電子機器…

 

以前は紙による媒体が主体だったマニュアル類。紙に印刷されたマニュアル類がコックピットから姿を消し、

今は全てタブレットに情報が収められるようになり、

 

セスナなどのコックピットにも、タブレットが普通に持ち込まれる時代…

タブレットが世の中に流通し始めた当時は、電子機器のコックピットへの持ち込みに頑なに否定的だった連邦航空局も、時代の趨勢にさすがに逆らうことができなくなり、僅か数年の間に各空港の情報が収められたマニュアルは、全てタブレット版に置き換え…

 

現在、アメリカ国内を拠点とする定期運送航空会社は、機内でのマニュアルの使用は、全てタブレットに置き換えられました…

 

 

ちなみに、この流れは客室乗務員の業務にまで及んでいます。

本社のコンピューターと直接やり取りも出来ますから、各便の出発前に、機内清掃、飲料水から機内食の要望も直接送信できますし、各自のスケジュールの確認、出発便の出発ゲート、遅延の情報まで、必要な情報がスマホ一つで全て確認できるようになりました。

 

大抵の会社では、会社からスマホ、もしくはタブレットが支給され、既にダウンロードされているアプリを使い、マニュアルとしても使用できる仕組みになっているようです。

 

それまでは、フライトクルーのお供として、いつも携帯していた紙の媒体によるマニュアル類…

 

パイロットは、その分厚いマニュアル類を、大抵5冊、6冊ほどフライトケースに詰め込んでおりました…

いい運動にはなっておりましたが…

 

中には、その重いカバンを持ち上げるのに、肩を脱臼するような場面に遭遇することも…………

 

 

この違いは、やはり大きいです……

そのタブレット1枚に、ヘッドセット1個だけを持ち込むカバンは軽くなったものの……

 

さすがに10時間の宿泊滞在が、3夜続くと、かなり堪えます。今日は帰ってくるなり、ベッドの上に横になると、30分ほど起き上がれず……

航空会社のパイロットとして勤めること13年になりますが、さすがにこんなことは初めて……

 

裕坊自身が、歳をとったせいももちろんありますが…………

 

 

日曜日と月曜日は久々に2日間のお休み…休日返上でのフライトも考えましたが、さすがに今回はちょっとお休みを取りたいと思います……