yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/21

皆さんこんにちは、航空会社サラリーマン、裕坊です。

先週は腹痛に始まり、腹痛と腰痛に終わった1週間。やっと体も飛べる状態にまで回復して、病み上がりからの復帰1日目は、担当便はたった2つだというのに、フライトが遅れに遅れて、フライトが終わったのが午前3時を過ぎるという、超過酷な内容…………

 

昨日土曜日はそこから一転、とても穏やかな1日でした。担当したのは、ミネアポリスからウィスコンシン州の小さな町、アップルトンまで。普段はとてものどかで小さな町なのですが、この時期、特に7月の中旬から下旬にかけては、空席が全くない満席になることがほとんど。ウィスコンシン州はどの町も規模が小さくて、のどかな町ばかりなのですが、

 

実は昨日の目的地、ウィスコンシン州アップルトンから車で南へ約20分行くと、

 

ミシガン湖と繋がるウィニベーゴ湖があり、 その湖のほとりに、もう一つののどかな町。オシュコシュ。

 

実はここは航空関係者にはとても縁が深く、毎年7月下旬、1週間にかけて、航空ショーが開催されます。

ということで、この時期はアップルトン行きのフライトは、どれも満席……

 

オシュコシュの航空ショー、最初の開催は1953年で、今年で66年目。世界でも最大規模の航空ショーらしく、昨年の訪問者は、60万人超えを記録したそうです。

 

自ら飛行機を操縦して、全米から訪れる人も多く、駐機場もいっぱい。

 

普段はなかなかお目にかかれない、軍用機や…

 

第2次大戦時の軍用機なども、間近に見ることができます。

こちらはゼロ戦のライバル機だったコルセア。よくこのプラモデルを作っては、ゼロ戦に“撃墜されて”おりました。

 

イギリス軍が、当時の技術を結集したスピットファイヤ。

細長い胴体が特徴で、裕坊は小学校の頃、よくこのプラモデルも作っておりました。

 

そしてゼロ戦の長年のライバルだったグラマン

日本軍が誇るゼロ戦も、何度か動態保存されている機体が、オシュコシュに展示されたことがあったそうです。

 

こちらは旅客機の先駆け的存在となったDC−3。現在では旅客機では見ることがなくなった後輪型の機体。

巡航時にはほとんど水平になる機体は、後輪型ですと地上にいるときに、かなり機首が上を向くのが特徴。

 

クロバット用の航空機を、間近で見ることできるのも航空ショーならでは。

 

そのアクロバット機による曲芸飛行に、

 

総仕上げは、やはりこちら。

ブルーエンジェルスによる、圧巻の航空ショー。迫力あるアクロバティックフライトを披露してくれます。

 

本当なら車で裕坊が滞在していたアップルトンからですと20分ほどですので、設営の様子などを観察することも可能だったのですが、

一昨日があまりにも過酷だったので、今日はホテルでゆっくりを決め込みました…

 

2019年は、明日月曜日(7月22日)から1週間、7月28日までの開催だそうです。

 

 

裕坊は夕方遅くにショーアップ。2便を担当して、東海岸を目指します。