皆さんこんにちは、リージョナルジェット機飛び職人、裕坊です。
6日連続のフライトへと先週金曜日から出発して、今日は4日目をこなしたきった裕坊。昨日はジョージア州のオーガスタという、アトランタから東にほぼ250キロ行った町での宿泊滞在。
着いた時は、ハンパない土砂降り……………
しかも、天下のデルタ航空本体の機体での到着だったにもかかわらず………………
ボーディングブリッジ故障中で使えず……………
土砂降りの中を走るように、建物へと向かいながらも、
写真だけは撮ってました………
小さな南国の国際空港に行くとよく見られる、簡易の据え付け階段での乗り降り………
まさか、ここで見られるとは、思わなんだ…………
出口を目指し、シャトル乗り場へと向かいましたが……………
長期滞在型のホテルで、1週間でも1ヶ月でも、快適に泊まれるホテル。
簡易ながらも、電気コンロなどもついていて…
朝は2時起き…………………
ありえん……………………
空港のショーアップが4時55分。フリーウェイを使ってかなりの距離が離れたホテルに泊まっていましたので…………
朝4時20分には、ホテルを出発していました………
アトランタ行き、5190便、定刻出発5時40分………
リージョナルジェット機の階段を使っての、乗客の皆様のお出迎えと相成りました……
アトランタ到着は、6時50分ごろ………
外はまだ真っ暗……
今日はワシントン・ダレス空港には、結果的にはほぼ定時に到着したのですが、朝一便をこなした後に、ちょっとしたハプニング………
実は航空管制とのやり取りで重要な装置が、一つ故障…………
もちろん、航空管制官とのやり取りをするためのヘッドセットは、パイロットにはマストアイテム。
航空管制官からの指示を受け取り、パイロットはその指示を復唱して、指示通り旋回をしたり、上昇下降をしたり、などなど………
そしてこの航空管制官に、各航空機の位置情報を通信するアイテムが、こちら…………
なんか、見た目にはよく分からない機械………………
実はこれ、トランスポンダーと呼ばれる、航空管制用の各航空機の位置と高度を特定できる航空機識別装置。
原理は至って簡単。地上に張り巡らされたアンテナから、航空管制が質問用のシグナルを上空に向けて発信し、それを各航空機が受信すると、(質問用のシグナルは、1,030メガヘルツで発信されます)
航空機から応答信号が返信されて、その応答信号を受信した航空管制のアンテナが、各航空機の位置や高度を把握する仕組み。
0から7までの8つのうちの一つの数字が、全部で4桁並んでいて、各航空機にその数字が航空管制から割り当てられ、航空管制側で各航空機の位置情報と高度情報とを特定することができるのです。
各航空機から受信した応答用信号を受信した航空管制側では、こんな情報がレーダースクリーンに表示され、
航空機の位置や高度が一目で分かる仕組み。この情報を元に、航空管制は各航空機を、それぞれ目的地や滑走路へと誘導ができるようになるのです。
トランスポンダーに使用されるシグナルは、質問用のシグナルを発する機械相手であれば、航空管制に対する応答だけでなく、各航空機から発信される質問用のシグナルにも反応することができるので、
航空機同士でも、お互いの位置情報、高度情報を交換することも可能。
これをTCAS(Traffic Collision Avoidance System:空中衝突防止装置)と呼び、
航空機の計器画面に、近隣の航空機の位置情報などが表示されて、衝突防止に実際に使用されています。裕坊の乗るCRJシリーズでも、この装置は標準装備。
この機械が今朝は故障…………世界で一番離着陸数の多いアトランタ空港が、トランスポンダーが故障した機体を、やすやすと受け入れてくれるはずもなく………
別の機体を手配するのに、1時間遅れ…………
それでも今日の担当便、3便はこなしきりました…………
幸い、アトランタからワシントン・ダレスまでは客席で………
フライトの間じゅう、ほぼ熟睡………
着地の際の衝撃で、目が覚めました………
地下までエスカレーターで降り、
そこからは地下鉄に乗って、メインターミナルへと向かいます…。
やっとシャトル乗り場まで……
ここは同じワシントンに位置するワシントン・レーガン空港と比べても、敷地はおよそ10倍………
ダウンタウンと繋がる地下鉄も建設が進んでいますが、恐らく地下鉄の駅までも10倍ほど歩かされます……
明日は6日間連続するフライトの5日目。あと2日です。