yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 1/9

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今朝も昨日に続いて3時起きの裕坊……

 

冬休み中は…………毎日夜更かしをして3時に就寝……………ベッドに横にならずに、コタツでぬくぬくしているうちに、そのまま寝てしまった日も数知れず……………

 

 

それが………………………

 

3日間連続で、朝3時起き……………………

やっとのことで、体が慣れてきました……

 

 

昨日も暗いうちから出発して……

 

50人乗りの機体を担当していた時から、ほぼ5年ぶりに訪れていた、インディアナ州エバンズビルを早いうちに出発して……

 

まずはアトランタを経由し……

 

空港内でコーヒーを買ったりした後……

 

やってきていたのはミシガン州のフリント。


数年ほど前に、水道水に鉛が入るという事故で日本人の間でもすっかり有名になってしまった、デトロイトから約70キロほど北に上がった工業の町、フリント……

世の中に蔓延る問題のうち、8割はお金が解決するとはよく言われますが………ここフリントで起きた、汚染水問題などはその典型………

 

財源が入らなくなり、経費削減の目的からそれ以前まで購入していたデトロイトからの水の購入をやめ、政府が規定する水質安全基準を満たす水を供給できないことを知っていたにもかかわらず、フリントの浄水場が供給する水へと水源へと変えてしまったことが原因となって起こった事故……

 

20世紀初頭に現在もジェネラルモータースが産声を上げた、ミシガン州のほぼ中央に位置するフリント。

最盛期にはジェネラルモータースに勤める労働者は80,000人を超え、町は活気に溢れていたそうです。

 

ところが……………

 

1935年に工場に勤める労働者の労働環境の改善を求めて、全米自動車労働組合が立ち上げられて、フリントは大きな変貌を遂げることになってしまいました……

1936年の年末には、ジェネラルモータースの工場における労働環境改善を求めて、労働者たちはフリントにおいて大規模なストライキを敢行……ストライキはほぼ2ヶ月にも及び、2月半ばまで続いたそうです…

 

その後労働者たちは、環境改善を勝ち取りはしたものの………………

 

ジェネラルモータースは人件費の大幅削減を画策して、フリントの工場における大リストラを敢行……最大で80,000人を誇った工場労働者の多くは仕事を失うことになり、2010年にはフリント地域における工場労働者の数は8,000人を下回ることになりました……

それ以来、フリントの町は荒廃し、現在では全米でも最も危険な都市の上位に常に名を連ねる都市の代表になってしまうことに………

 

最近でも、ジェネラルモータースによる新たな労働力削減が発表されたばかり………

合計で14,500名の削減を予定しているそうです……裕坊の友人の中にも影響を受けそうな人が何人かいて…………

 

せっかくデトロイトも最近になって活気付き始めていたのになー………………

なんとか今回のリストラの影響を受けないことを、心から祈るばかりです……………

 

フリントからまたアトランタへと戻ってきて……

 

そのあとやってきたのは、サウスカロライナ州のコロンビア……

 

今年は全米中で、気温がいつもの冬よりも上がっているようで………

 

到着時の外の気温………………………摂氏20度………………

暖かい………………………

 

まだ薄日が残る中をホテルに到着して………

今朝も3時起き…………

 

これからニューヨークはラガーディア空港へ向けて、ホテルを出発です。

 

裕坊