yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 12/7

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

こちらがミネアポリスセントポール国際空港の南西端にある、我がエンデバー航空会社本社でございます。かつてノースウエスト航空、整備部門もこの建物を使っておりました。空港敷地内にあり、一部はデルタ航空、航空機整備部門と建物を共有。

 

今朝も内容が充実している宿泊先のホテルの朝食をいただいて、

ヨーグルトとミックスベリーの組み合わせは昨日と同じ……

 

まだ夜が完全には明けないうちから、ホテルの送迎シャトルに乗り込んで……

 

今朝は7時15分から授業……

今日のホットトピックは、クルーリソースマネジメント(Crew resource management)と呼ばれる意思疎通能力、コミュニケーション力の向上、そして決断力の向上を目的とした講義。現在アメリカの航空会社では年一度の座学に盛り込まれることが義務付けられています。

 

1970年代、1980年代といえば、コックピットの中はまだ機長が絶対的な権限を持っていた時代………

 

しかし、その絶対権限を持つ機長の決断が時として大きな事故の引き金となってきました。

 

そこから航空会社も連邦航空局も原因を究明するうちに、パイロットが原因とされる事故を減らすための解決策を見出すようになったのです。そこで生み出されたのが、現在毎年の座学研修で課されるクルーリソースマネジメントでした。

 

現在では航空機内のコックピットだけではなく、様々な応用が効かされて、医療チーム内や救急現場など、様々な場面、局面において応用されるようになっています。

普段の生活でも応用できるコミュニケーション術がたくさん盛り込まれていますので、いずれご紹介させていただきます。

 

2時間のその講義が終わって………

 

いよいよ試験………

 

設問は100問で、試験時間は2時間30分………

 

 

 

 

結果は……………………

 

 

100問中96問正解で、何とか関門突破…………

 


 

座学が全て終わって、まだ雪が残るミネアポリスの寒空の下を………

 

ミネアポリス空港内の従業員駐車場から空港へと向かうシャトルバスの乗り場まで歩いて…………………………(気温マイナス10度)…………………………

 

3日間ずっとこもっていた本社ビルを後にします。

 

何の変哲もないプレハブのような建物ですが、中は暖房が効いていてぬくぬく………

 

バスは従業員駐車場の中を順番に回って、次々にフライトクルーを拾い上げていきます。

 

途中大きな整備庫も車窓から見えてきます。実はこの裏側にあるのが、我がエンデバー航空会社の本社ビル。隣り合わせになっていて、空港の誘導路側にあるのが、デルタ航空の航空機整備部門になっています。

 

ミネアポリス空港到着………

 

こちらがターミナル内…

 

メインのフードコートは今改装の真っ最中。

 

ただ一部では既に輪郭が出来上がっていて、スターバックスはオープン間近のようです…………

 

他にもここミネアポリス空港には、アメリカで人気のファーストフードのお店が次々に開店……こちらは中華料理のファーストフード。お昼時はいつも行列……

 

さらにハンバーガーのチェーン店に……

 

チキンバーガーで有名なお店も開店の準備を進めています。

 

お客さんとともにリラックスのひととき…………

 

デトロイト空港到着。

 

我が家には夕方クリスマスツリーが光りだす頃に帰宅しました。

 

金曜日は愛妻ちゃんも息子くんも夕方まで忙しくしていて、我が家には誰もいませんでしたが………………

 

我が家には帰ってこれてやれやれ………

 

明日からまた電話番。フライトが入るのをひたすら待つ日が続きます。

 

裕坊