yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 10/13

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

今回の4日間のフライト、体調が万全とはいかず、未だに声がちょっとかすれたような状態…………でもなんとか4日間を乗り切りました………熱も出ることなく、1番恐れていた鼻詰まりの症状も出ることなく………………でも10月のこの時期に風邪を引いたことなど、一度もなかったのに………寄る年波にはやっぱり勝てないのかな〜……………

風邪を引いているときは、パイロットに限らず、願わくばフライトは避けるのが懸命。どうしても移動が必要なときは、地上の交通機関を選択した方がいいです。怖いのは耳に痛みが来てしまうこと。

旅客機は大抵巡航の時は30,000フィート超え、10,000メートル前後にまで上昇。そこまで高度を上げると周りの空気もかなり薄くなるので、機内はエンジンから取り入れられて圧縮された空気の一部を送り込むことによってある程度の気圧を保ちます。これが俗に言われる与圧システム。

国際線大型機の巡航中は、35,000フィートを超える高度を航行。地上と同じ気圧を保つことができれば理想なのですが、それをしてしまうと飛行機の胴体が外の気圧と機内の気圧の差に耐えられなくなってしまうので、敢えて意図的に機内で保つ空気の量を下げるのです。

これによる耳の違和感、実は山道を登ったり降りたりする車の中に乗っているときに感じるのと全く同じ原理。

鼻の奥から伸びる耳管と呼ばれる細い管が鼓室と呼ばれる中耳の狭い部屋とつながっていて、外気の圧力と耳の中の圧力を調整しているのですね。

ここに風邪などが原因になって耳管に炎症が起こったり膿などがたまったりすると、耳管に空気が通らなくなりますから、気圧の調整ができなくなってしまいます。特に怖いのは下降の時……

下降の際は、外気圧の上昇とともに機内の空気の圧力も少しずつ増えるように飛行機は調整されているのですが、耳管に空気が通らなくなるとそれへの調整ができなくなります。外耳に入ってくる空気の圧力がどんどん増えてくるのに、中耳の鼓室への空気の圧力が上げられませんから、鼓膜は必然的に中へ中へと引っ張られることになり、気圧の変動が早い時にはかなりの痛みを伴います。

健常な人であればあまり意識することなく、唾を飲み込んだりして無意識のうちに耳管を通して圧力調整ができるのですが、少し鼻の通りが悪い時などはのど飴などを用意しておいて、意識的に空気圧の調整の準備をしておくといいです。

意識的にあくびをしてみるのも一つの方法。唾を飲み込むのと同じく、耳管を開く作用があるようです。そういえば日本の国内線では、以前は飛行機が下降を始めるタイミングで、客室乗務員の方が飴を配っていましたね。きっと耳の痛みを未然に防ぐサービスだったのでしょう。

風邪のときはこれが裕坊的には1番怖いのですが、今回は幸い耳や鼻が詰まることがなかったので、何とか乗り切ることができました。ただ風邪のときはやはり慎重にならないといけません………

今日4日目も朝は3時起き……………………コーヒーを部屋の中で沸かして、

まだ外が真っ暗なうちにホテルを出発しました…………

飛行機の中もシンシンと冷えているのも、写真から十分ご想像いただけると思います………………

最初の到着地、アトランタは今日もとてもいいお天気…

ただし飛行機は乗り換えで、しかもコンコースもDからCへと大移動。トンネルの中をくぐります。

アトランタのCコンコースは、リージョナルジェット機が中心のDコンコースよりもレストラン類も遥かに充実。サンドイッチのお店があったり……

ハンバーガーで有名なお店もあったり……

お寿司屋さんなんかもあったり……

ピザ屋っぽい………

でも今日はこんなのを買っていました。アジア風のドレッシング、醤油の風味が効いているので、とても食べやすいです。

Cコンコースはデルタ航空本体のちょっと大きめの機体がたくさん止まっているので、コンコースも少し広め。

そういうターミナルでは、リージョナルジェット機の出発するゲートは、例外なく端の端……………………

飛行機とご対面………

離陸していく出発便がほとんど隣に見える、本当に端の端のゲートから出発します…………

やってきたのはアクロン・カントン空港。50人乗りの機体を担当しているときは、デトロイトから本当にかなりの頻度で来ていました。76人乗りの機体を担当するようになってからは、ここは初めて。

ターミナルにあるゲートの数が2桁にも満たない小さなのどかな空港。ターミナル内の売店もかなり限られていて、

今回ずっと4日間飛んでいた副操縦士のミッチェルくんがサンドイッチを買っていたのに、裕坊はこんなものを買ってお昼がわりに…………

デトロイトでは、またも久しぶりのCコンコースの到着……50人乗りの機体を担当当時は、ほぼ例外なくここを発着……

ゲートとゲートの間を通る通路の周りを大きな窓が囲んで、外の様子がとてもよく観察できるのがここCコンコースのウリ。Cコンコースのすぐ横にはデトロイト空港の中でも最長の滑走路もありますから、大型機の発着も拝むことができます。でも写真撮るの忘れとるし……………………

こんなトンネルを抜けて、メインのAターミナルから地下を通ります。

今日はこれを反対方向へと歩いて、我が家へと向かいました。

 

明日からまた3日間お休み。まずは風邪の完治に努めます……

 

裕坊