yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 9/1

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日のお昼頃に空港へとショーアップして、6日間のフライトへと出発していた裕坊。4便を担当したのですが、フライトの間の休憩がほとんどない怒涛の4連続のフライトだったとあって、終わった頃にはクタクタ………………頭は朦朧………………目覚ましよりもかなり早く目が覚めてしまって、こんなものをいただいています……………………

長期滞在型のホテルとあって、型はかなり古いのですが、家庭用で使われるコーヒーメーカーに3杯分のコーヒーを沸かして…………………………トイレが今日はヤバいかも知れん…………………………………
今年の北半球の夏は、どこもかしこも熱波や積乱雲、台風にハリケーンと悪天候が暴れまくり……………………台風21号が発生して日本列島に近づいていますね。しかも今年1番強力な台風のようです。

皆さん、事前の準備はしっかりとお願いします。避難もできるだけ早め早めでお願いします。
昨日はボルチモアからワシントンにかけて、大型の積乱雲が発生していたアメリカ大陸…………………

ただ幸いお天気にはほとんど影響を受けることはありませんでした…………………………お天気は大丈夫だったのですが…………………………………飛行機の開閉センサーの一つが故障………………………………

裕坊が現在担当しているCRJ−700型機、900型機は、元々はボンバルディエ社のビジネスジェット機、チャレンジャーの派生型。地上から飛行機に据え付けの階段で乗り降り出来てしまうくらいに小さな飛行機なので、座席の上の荷物棚も小さめ。

大きめの持ち込み荷物は、搭乗の際にピンク色のタグを荷物につけてゲートにてお預かり。それを地上係員が飛行機の主翼の前にある貨物室へと運び入れてくれます。

ロゴの下で、ちょこんと開いているドア。ここに荷物が入るのですが、このドアの開閉センサーが故障。プッシュバックしたあとに、「ドアが開いてしもたで……」の警告…………………………
プッシュバックを終えたばかりの地上係員に応援を呼んで、一度ドアを開けてもらって、もう一度閉めてもらったのですが……………………………警告は消えず…………………………………もっぺんお願い……………………………警告が消えん……………………………
たまたま他に出発する便がなく、プッシュバックしていたのは裕坊が担当する便だけ…………………………これが出発ラッシュの時間帯やったら、他の便にめちゃ迷惑をかけるところやった…………………………

旅客航空機に限らず、たとえ自家用機といえども、飛行機はすべての装備品が稼働していなければフライトはできないことが法律上は前提になっています………けれども人間同様、機械も壊れます…………まして使用頻度、離発着頻度が高いリージョナルジェット機になれば、故障の確率が高くなるのは必至………………………
そんな時に活躍するアイテムがこれ。

この冊子の1番下にも印刷されていますが、これをMinimum Equipment List、通常業界ではMELと呼ばれます。日本語にそのまま直訳するなら、最低限必要な装備品のリスト。実はこれ、故障していても安全な飛行には差し支えがない装備品のリストで、貨物室ドアセンサーもこれに含まれています。

ドアの開閉センサーは、ドアがちゃんと閉められ、ロックもしっかりとかかった状態であれば飛行上の安全には何ら支障はありません。ただし、故障品登録をしておく必要があるのです…………………
これをやってくれるのが各航空会社の本社の整備課と運航管理課。操縦室備え付けのコンピューターからテキストメッセージを入れると、整備課から電話をしてくれ、とのメッセージ。裕坊、自らのiPhoneを取り出し、本社の整備課へと電話………………………大抵、ダルそうな声が聞こえてきます…………………
整備課担当者: まーたやってくれよったな〜
裕坊は自分では触ってないっちゅうに……………………
裕坊:ごめんな、故障品登録のコードは探しておいたから、頼むわ…………………
整備課担当者:今度年次研修でミネアポリスに来た時は、裕坊のおごりで夕食な、豪華ステーキが食べたくてしゃあないねん。
だからなんで、そういう解釈になるの…………………
裕坊:まぁ考えとくわ。
故障品登録のコード、登録番号、それを記載した整備課担当者などの情報をもらって、飛行機に備え付けられた機体ごとの整備記録にそれを記入して、晴れて出発……………30分遅れ…………………

そのあとは4便を怒涛のように立て続けにこなしました………………
まずはアメリカ海軍総本山のある、バージニア州ノーフォークまでやってきて……………

デトロイトへとトンボ帰り…………………

間髪置かずに折り返して、クリーブランドを経由し……………

やって来たのが、ボストンから車で1時間ほどのコネチカット州ハートフォード………

もうクタクタ……………………とてもブログなど上げる気力は残りませんでした…………………

今朝はこれからデッドヘッド。乗客の皆さんとともに客席に座って、ミネアポリスまで。そのあと夏の間のサクランボで有名なミシガン州トラバースシティーへと向かいます。

裕坊