yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/15

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

ここほぼ1週間に渡って穏やかなお天気が続いた東側のアメリカ。昨日はほとんど雲のない1日を過ごして、普段はサナギになってしまう裕坊が珍しくお散歩。

優雅で穏やかな気分で朝を迎えます。朝焼けの景色も悪くない…………………………………

今日はノースカロライナ州の州都、ローリーからまずはニューヨークのケネディ空港へと向かいます。今日もお天気はそこそこいいはず。取りあえずここはこんなお天気だし、東海岸からそう遠くないし…………………………

天気ちゃんとチェックしてないけど……………………すると出発前数分になったところで、搭乗を終えたゲート係員が血相を変えて、コックピットまでやってきました。

「ニューヨークのケネディ行き、離陸停止になったって聞いたんだけど…………………」

ウソやろ〜〜………………………………………………ホンマやんか〜〜〜〜…………………………………

いつの間にか大きなうろこ雲が、よりにもよってニューヨーク地方のやや南に発生していて、ケネディ空港へと南西から入る針路を完全に塞ぐ形になってしまっていました。これってひょっとして……………………

取りあえず搭乗口は閉めて、滑走路へと向かってみます。操縦席備え付けのコンピューターで、まずは本社の運航管理課へテキストメッセージ……

裕坊:噂によると、ケネディ行きちょっと遅れてるらしいねぇー……

運航管理課:いや、南西からの空路が完全に積乱雲で覆われてしまって、動きが完全に止まってるよ。管制から次の情報更新があるの、1時間後だって………………………………

そんなぁ〜〜……………………………………………

恐る恐る航空管制にコンタクトを取って事情を聞いてみます………

裕坊:あのー、ケネディ行きが止まったって、ただの噂だよねー………

航空管制官:お〜、情報早いね〜、ケネディ空港の南西からの到着ルートが完全に積乱雲の下になっちゃって、離陸も着陸も今完全にできない状態になってるから、次の情報更新までにたっぷり1時間はかかるよ。そこでちょっと待っててね…………………………………………

ローリー空港自体はあまり大きくないので、辛抱する事1時間半。それでも何とか1時間半遅れながらもケネディ空港まではやってきました…………

でもまだ2本もフライト残っとるし……………………

次に向かうは南北戦争の舞台にもなったバージニア州リッチモンド。待ちくたびれたお客さんを乗せて、取りあえずプッシュバックはしました。取りあえずプッシュバックは………………………………………

普段はプッシュバックすると同時に、主エンジンを立ち上げます。けれでも今日はそれすらせず。駐機場のスペースが限られてて、エンジンをすぐには立ち上げないことは度々ありますが、遅延が理由でエンジンを立ち上げなかったことって、あったっけ?

プッシュバックから約40分後………………………………

これ本当にプッシュバックから40分経ってます。操縦席から見えていた飛行機、実は一機たりとも動いていません……………………………このままじゃ、時間切れやん………………………………

そのあと駐機場内にいた目の前の飛行機がやっと動き出したものの………………………


この写真に写っている旅客機、全て離陸待ちです…………………………航空管制が使えるスペース、通過地点が極端に限られ、各便とも軒並み離陸までに1時間から2時間待たされていました。その中には成田行きの全日空便、日航便の姿も。

アメリカには出発から3時間以内に離陸ができないと、アメリカの運輸省、日本でいうところの国土交通省によってかなりの罰金が科される仕組みになっていますので、3時間以内に離陸できる見込みがないときは、大抵各社の運航管理課から強制的にゲートへと戻るように指示が出ます。

ヤバいなー、と覚悟したところで、一本に絞っていた離陸滑走路を2本使うことで、何とか出発から3時間内には離陸にこぎ着けることができて、やれやれ…………………………

ちなみに今日は誘導路をこんな風に通って、

オレンジ色の線に沿って、何とか出発からおよそ2時間20分を経過して離陸。こちらがその時間を示す、操縦席備え付けのコンピューター。グリニッジ標準時で、出発したのが15時46分。アメリカ東部時間で11時46分。離陸したのが同じアメリカ東部時間で午後2時8分………………………………

ちなみに、ケネディ空港からリッチモンドまでの離陸から着陸までの飛行時間はたったの51分でした。ほぼその3倍を地上で延々と過ごしとったんや……………………………………

乗客の皆様、お疲れ様でございました……………………………………

既にリッチモンドに到着する頃にはお天気は回復に向かい出していたニューヨーク地方、復路便は離陸前の待機を課せられることなくすぐに離陸して、1時間10分ほどの飛行時間で到着。お天道様、初めからこんな天気にしてくれればよかったのに〜………………………………

急ぎ足で降りていく乗客の皆様をお見送りした後、裕坊と今回の4日間のフライトで一緒になっているシカゴ出身のシェインくんもともに急ぎ足でホテルへと向かいます。

到着の第4ターミナルから第2ターミナルへと移動。スケジュールが変更になって明日の朝はラガーディア空港からテキサス州のヒューストンまで。宿泊もラガーディア空港に近くなるので、本社の乗務員配置の係員がタクシーを呼んでくれています。

まだ予約の振り替えで並んでいるチェックインカウンターを駆け抜けて、

 

やっとタクシーに乗った……………………

 

でもここはニューヨーク。当然のように渋滞…………………………

 

やっと少し流れ出して、

 

メッツの本拠地も横目で見ながら

 

ホテルまで到着………………………………

 

はぁ〜、長かった…………………………

 

明日はまた3時起き。1本目は操縦をしなくていいので、客席に座って爆睡や…………でも3時起き………………………………

もう寝なあかんや〜〜ん…………………。おやすみなさい……………………………………………

 

裕坊