yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 7/2

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

こちらは我が家の裏に巣を作ったロビンくん、ヒナの孵化が近いのか、カメラを構えても今日は悠然と座っていました。さすがに母は強しやなー………………

今日はサッカーワールドカップロシア杯、決勝トーナメント第1戦

日本代表、残念……………ただ日本の持つものは全て出し切ったのではないか、と思います。柴崎選手、乾選手、原口選手、かなり切れ味がありましたね。本当にいい夢を見させてくれました。最後のベルギーの圧力、あれはさすがでした。恐れ入りました…………

ワールドカップ本戦を目の前にしての監督交代劇に始まり、日本代表がどこまでやれるのかかなり不安でしたが、西野監督、よく日本代表を研究観察していましたね。選手起用が神がかっていました。先日のグループリーグ第3戦で主力を温存して6人スタメン交代してたのも、そういうことを念頭に置いてたんやね。策士ぶり、お見それいたしました。皆さん、胸を張って日本へお帰りください。

 

今日は1カ月に一度会っているファイナンシャルプランナーとの面会の日。7日連続で空港を行き来していて、ゆっくりしたい日ではありましたが、頑張って重い腰を上げて行ってまいりました。

オフィスがあるのはサウスフィールドという、金色の壁で出来たオフィスビル街の西端に位置するビルの中。裕坊の家からおよそ車で30分。金色に輝く壁のビルが5つもそびえ立つそのビル群、サウスフィールドタウンセンターと呼ばれ、各企業のミシガンの支社が名を連ねます。そのすぐ北を走る高速道路からもすごく目立つその様は、まさに大迫力。

初めてこのオフィスを目指すとき、あのビル群の中から探し切れるんやろか、と不安な面持ちで行ってみると、案内図にそのビル群がある高速道路の出口の一つ手前の出口を降りてくれ、と書いてあります。着いてみると、なんや裕坊の行くところって5階建てのビルなんや……………………もちろんそれでもエレベーター付きで、立派ではありますが…………………

今日は愛妻ちゃんがいない中でのお話でしたので、聞いたお話は全て参考程度…………今日は持ち財産をいかに増やしていくかがお話の中心…………

株や

国債社債などの債券、

或いは金などの一定価値を有する商品群、英語ではコモディティーと呼ばれます。

それぞれの強み、弱みなどを事細かく説明し、持ち財産を増やしていくにはどうすればいいか、などの説明を受けました…………確かに言いたいことは分かる…………………けど裕坊はこの話になるといつもこの素朴な疑問で頭がいっぱいになります。

今の貨幣制度って、本当に人の世の中への貢献度を反映したものなんやろか?………………

例えば上の写真にある10ドル札。どこへ行っても10ドル札………1ドルでもなければ100ドルでもなく、1セントでもありません。お店でこれを差し出せば、どこのお店でも10ドル分のお買い物ができます。例えどんな形でその10ドル札を手にしようとも……………………それが例えいい手段であれ悪い手段であれ、10ドル札の価値はどこへ行っても変わらないのです。お店の人にどんな風にして10ドル札を手にしたかを聞かれることは、今の貨幣制度が続く限り未来永劫ないでしょう………………

汗水垂らしてお仕事を頑張って得た10ドル札も10ドル札。日雇いのお仕事で得た報酬の10ドル札も10ドル札。道ばたに落ちていた10ドル札を拾った10ドル札も10ドル札。地下鉄の乗っていて、他人のジーンズのポケットからくすねた10ドル札も10ドル札。1ドルを貸して9ドル分の利子を得て手にした10ドル札も10ドル札……………

極端な話をしてしまうと、手元に持っているのが1セントでも利子を1000倍つけたらあっという間に10ドルに…………その10ドル札もお店では立派な10ドル札…………

その昔、国際為替も固定相場制の時代がありました。

ところが日本の輸出が拡大し、実態の経済に見合わないということで1973年からドルと日本円は変動為替相場制で取り引きされるようになりました。

今の貨幣制度は1973年以前の国際為替相場制と同じく、紙幣は全て固定の価値を有します。10ドル札は変わらず10ドル札の価値を有し、1,000円札は1,000円分の価値を有するという、今現在の基準では当たり前に行われているこの貨幣制度。これを抜本的に見直す時期が来ているのではないか、と思うのは裕坊だけなのでしょうか。

10ドル分に見合う貢献をした人に対して10ドル分の価値が与えられ、さらなる世の中への貢献をしてそれが周囲に認められればその人の持つ10ドル札が11ドル分、12ドル分、貢献度が大きければ20ドル分の価値を持つという可変式の価値を持つ貨幣制度を生み出す時期に来ているのではないか、そしてそれこそが今の世の中にある問題の多くを、特に貧困問題においては解決策の一つになるのではないのか、と裕坊は真剣に考えてしまうのです。長くなってしまうので、このお話は今日はこの辺で。

 

明日からまた4日間のフライトへと出発です。

 

裕坊