yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 6/8

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日ビックリするような金額の医療費請求書を受け取って、やっぱりチャンスがあるときは仕事せなあかんわ、の思いを強くした裕坊。今日と明日と休日を返上してのフライトへと出かけます。今日担当するのはウィスコンシン州の州都マディソン往復便。んで、空港までやってきてみると、ほぼ1時間の遅れ…………………他は定時運行なのに、なんで裕坊のフライトだけ???…………………………

ちなみに裕坊担当の5450便、黄色で囲っています。出発ゲートはA15…………………………となっていますよね。間違いなくA15………………………のはず………………………

家に帰る頃にはお腹も空くかも知れんなー、となぜか変な予感がして、こんなもん買ってみました。何の変哲もないコーンサラダ。でも味付けがよく食は進みます。結果的にこれ買っといて正解……………………………

定時出発1時45分のところ、新しい出発時刻は2時35分。50分遅れの発表。んで飛行機が2時過ぎに入ってきます。急いでクルー交代。パイロット2人、客室乗務員2人が交代して急いで出発の準備を始めます。副操縦士のブライアンくんは新人ですが、客室乗務員は2人ともこの道10年以上の超ベテラン。遅延時の扱いも慣れたもの。5分とかからず非常用設備の点検を済ませ、ファーストクラス用の乗客の皆さんをお迎えするのにコーヒーまで沸かしてしまう手際のよさ。やっぱすげ〜な〜〜。

乗客をゲートでお迎えしていたゲート係員、血相を変えて飛行機へと姿を現します。

「システムの画面が急に変わって、乗客の数の確認ができんのやけど」

んなもん、単純に通路歩いて数えてったらえーがな、何でそんなこと聞くの?…………………………………あ、ホンマや…………………………

ボードをよく見ると、この飛行機、ピッツバーグ行き5101便…………………いつの間に変わってんの?

デルタのモバイルアプリを開けてみます。そこで出てきたのが1番上の画面。んでよく見ると裕坊たちの出発ゲート、いつの間にかB19へと変更になっていました。

運航課の担当者に慌てて電話を入れます。

裕坊:もう搭乗も終わって、既に出発の準備は全部整ってんだけど、この飛行機で何とかマディソンまで行けないかなー?

運航課:ゴメンな。夜間整備の関係があって、既にだいぶ前に機材変更は入ってたんだよ。もう既に乗客の荷物は新しいゲートに止まってる飛行機の中に積まれてるから、そこまで行ってな………………………………

ウソやろ〜〜〜???しかも新しいゲートB19…………………………めちゃ遠いやん……………………

乗客の皆さまにはお詫びを言った上で、次のゲートへと全員で民族大移動。車椅子での移動が必要なお客様も3人いらっしゃるので、車椅子担当者の到着も待たないといけません。既に他の乗客の皆さまが降りられたあと、客室乗務員とともに車椅子が到着するのを待ちます。

車椅子の乗客の皆さまを送り出し、裕坊たちも自らの荷物をまとめて、まずは空港内を走るトラムに飛び乗り、

一つ目の停留所で降りて、B,Cコンコースへと繋がる地下トンネルへと副操縦士のブライアンくんとともにエスカレーターで降りていきます。

んで、こちらがデトロイト名物のB,Cコンコース行きへ繋がるトンネル。音楽とともに色彩が色とりどりに変わっていくのが売り。

急いでトンネルを駆け上がり、

ゲート階まで来て、

さらに1番奥にあるゲートB19まで。やっとのことで到着しました。

さっきまで乗っていた飛行機の登録番号N923XJ。んで運航課が要望して来た飛行機はN915XJ。間違いがないかどうかを確認します。うん、間違いない……………

結果的に今日は2時間40分遅れて出発。往復便を担当して5時前にはデトロイトに戻ってくるはずが、結局帰ってきたの7時半。

本当なら家族揃って学年度末の週末を祝って、ステーキでも焼こうかと思っていたのに、それはまた明日に延期じゃ…………息子くんよ、ガマンしてね……………

明日は朝8時20分発のフライトを担当。逆算すると遅くても朝6時半には我が家を出発。そうすると遅くても5時には起きなあかん。んで時計を見ると、もう10時半や〜〜ん……

急いでシャワーに入ってきます。

 

裕坊