yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 5/30続編

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

昨日、というより日付上では同じ日、これが未だにピンと来ない……………………飛行機への搭乗、本当にギリギリの滑り込みセーフ。以前もちょっと触れたことがありますが、あくまで福利厚生による飛行機への搭乗は無料であるがゆえ、『席が空いてたらまぁ乗せてやってもええで』なので、いつでも乗れるわけではありません。裕坊自身、何度も飛行機に乗れず、次の便を待ったり次の日まで待たされたり、最悪3日間ずっと乗れなかったなんてことも………………………

名古屋からデトロイトへの直行便の使用機材はエアバスA330−200。洋上を飛ぶ国際線機材としては、ほんの少し小さめの部類に入ります。CRJの場合、小さい版の飛行機、50人乗りの200型機は重量制限がかなりきつめ。燃料を多めに搭載するときなどは、大抵3人ほどの乗客の皆さんにごめんなさいをいう場面が出てきます。エアバスでもそういうことがあるのかも知れません……

こちらが50人乗りのCRJ−200型機

裕坊が普段乗っている900型機がこちら

裕坊が現在担当する900型機は200型機に比べるとその辺りが劇的に改善され、飛行時間が3時間を超えるフライトにならない限り、重量制限にために空席を残したまま飛ばなければならないということ場面に遭遇することはなくなりました。

今日もそれに近い事情があったのでしょう。20席の空席があったにもかかわらず、裕坊を含めて8名いたスタンバイには座席指定がなかなか発行されず、ほとんど諦め掛けていたところで、やっとギリギリ座席指定発行。搭乗券を受け取り、ボーディングブリッジへと急ぎます。やれやれ、これでやっと帰れると思っていたら、今日は一つオチがついていました。

ボーディングブリッジへの入り口で待っていたのがグレーの制服に身を包んだ保安官。「あのー、最終保安検査にご協力いただけませんか」何でこのタイミング………………………

「カバンの全てのファスナーをお開けいただけますか。あと電子機器類は全てカバーをお取りになった上で、こちらに置いていただきますようお願いしております。」

言われるがままにタブレットなどを取り出し、普段は滅多に外すことがないカバーを無理やり外そうとして、これ壊れるんちゃうか……………………………………なんや、こんなに簡単に外れるんや………………

「あの、こちらデジタルカメラですよね。こちらもカバー外していただけますでしょうか」……………………………もーえーやん……………

今度は別の保安官が現れ、「両手を差し出していただけますか」裕坊の両手をリトマス紙のようなものでフキフキ。「そのお洋服の袖を少し上げていただけますか、今度はズボンの裾も同じようにお願いします」言われるがままに裾を上げ、その度に係員が同じように紙を使って拭き取りをしていきます。搭乗口、こんなことやっているうちに閉まったりしねーよなー……………………

飛び乗るように座席に収まり、あとは出発待ち。後ろから4人がついてきました。一様に汗を拭いています。あとで確認すると、8人いたスタンバイのうち乗れたのは5人…………………………大変気の毒なことに、残りの3人は今日の便には乗れず、しかも名古屋からデトロイトへの直行便は木曜日は運休。乗れたことに大いに感謝です。

ここ1週間は過密なスケジュールをこなしていましたので、飛行機の中ではもうクタクタ。離陸後まもなくして夕食。そのあとは到着の直前に配られる朝食の前までほとんど完全に熟睡。裕坊は普段あまり映画やテレビを見ない人なので、このときばかりといつも「映画のお勉強」をするのですが、今日は一つも項目を果たせず、ほとんど寝て過ごしてしまいました。「映画のお勉強」次に日本へ帰国する際の課題です。

定時の4時にデトロイトへ到着。我が家で愛妻ちゃんと息子くんのお迎えを受けての帰宅となりました。3日間のお休みを経て、日曜日よりフライトへと復帰です。

 

裕坊