yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 4/19

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマン裕坊です。

5日間のフライトに出かけていた裕坊、2時半過ぎには今日の担当の3本のフライトを終え、愛妻ちゃんと息子くんが帰宅するタイミングで我が家へと帰ってきました。今日はお天気もまずまず。デトロイトは着陸時の横風が少々強めではあったものの、定時運航には影響なし。いろいろとあった5日間のフライトを何とか完了。早めの夕飯も済ませてしまって、今はその疲れを癒します。

最初の3日間はスケジュールが大幅に乱れ、宿泊滞在の時間が短くなってしまったりなど、バタバタと動き回る羽目になりましたが、それでも無事事故を起こすことなく愛妻ちゃんの元へと帰ってこれることを、航空業界に勤める者として、心から感謝をしなくてはいけません。

つい一昨日起きたサウスウエスト航空のエンジン破損事故、大変残念なことに非常口座席に座っていた女性が1人お亡くなりになりましたが、担当していた女性機長は片肺になってしまった飛行機をフィラデルフィア空港へと緊急着陸。冷静な判断とエンジン破損後の対処に対して、心から拍手を送りたいと思います。まだ事故の原因はについては調査中ですので、ハッキリしたことが分かるようになるのはこれからですが、どうやら金属疲労が疑われているようです。

今月の初めには、フロリダ州で訓練機が墜落して、乗っていた2人の方が亡くなるという事故も起きています。事業用パイロットのフライト試験中に起きたこの事故、初期事故調査発表で金属疲労が原因である可能性が高いと既に発表されています。この訓練機、左側の主翼が離陸直後に落下するという驚くような事が起きてしまい、尊い2つの命が失われることになりました。

どんなに操縦技術が優れていようとも、飛行機が整備された状態でなければパイロットは空を飛ぶことは出来ません。整備士がキチンと飛行機を点検・整備をしてくれてこそ、裕坊たちもお客さんを乗せて飛行機を飛ばす事ができるのです。

旅客機の場合、レッドアイなどの一部の例外を除くと飛行機が空を飛ぶのは一般の人たちが起きている時間帯。通常の整備点検は飛行機が普段は飛ぶことがない夜を通して行われます。最終便として飛んできた飛行機を専用の牽引車で引っ張って格納庫へと押し込み夜通し点検作業を行い、不備が見つかると故障部品を交換したりして、少しでも安全に飛べるよう懸命の作業が続きます。

朝一で裕坊が眠い目をこすりながら空港へショーアップすると、ボーディングブリッジで整備士たちがお出迎え。安全に飛べることを確認した上で整備記録に署名をして、その整備記録を裕坊に手渡してくれます。整備が終わった機体に整備士たちがフライトクルーをボーディングブリッジで朝一番にお出迎え。搭乗が終わって飛行機がゲートを離れるまで、ずっと飛行機の横で待機。飛行機の使用頻度がとても高いリージョナル航空会社の中でもトップクラスの信頼性を誇る我がエンデバー航空の整備士たちには頭が上がりません。今晩も最終便の到着とともに、彼らの点検整備作業が始まります。その整備士たちの頑張りに、心から感謝、感謝です。

私事なのですが、実はフロリダの事故機に乗っていた連邦航空局の試験官には、裕坊がフライトスクールにいた当時、本当にお世話になりました。ニュージーランドで取得していたライセンスのアメリカ連邦航空局のライセンスへの切り替え、事業用単発機、事業用双発機の試験では、その試験官が裕坊のフライトテストを担当。

ペルー出身でアメリカにおける外国人の苦労も理解しているその試験官、裕坊の慣れないアメリカ生活を応援してくれていたよき理解者でもありました。裕坊のログブックには今もその試験官の署名が3つしっかりと刻まれています。今回の事故で亡くなられた方々には、心からご冥福をお祈りいたします。

 

裕坊