yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊 3/15

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

昨日は予定通り3時ごろには3つのフライトを終えて4時過ぎには自宅へと帰っていた裕坊。普段なら飛行ログブックに4日間分のフライトの記録をつけて、そのあとはゆっくり。昨日はゆっくりするヒマもなく、踵を返すように散髪屋のクーポン抱えて伸びに伸びた髪を切りに、散髪屋へと走りました。愛妻ちゃんの乗っているトヨタ製のミニバン、ここ最近の雪で融雪剤がこびりついています。洗車が出来るように、更に給油もできるように愛妻ちゃんのワゴンで出かけます。帰りは髪を革製のシートに撒き散らさないように、タオルをターバンのように頭に巻いて運転。傍目に見ると中東商人のように見えてしまいます。それにしても何て愛妻思いの夫なんだろう…………

本来の予定では今日と明日とがお休み。それをたまたま担当機長が決まっていない5日間のフライトが、我がリージョナル航空の社内のウェブサイトに上がってきてしまいました。ちょっと迷ってしまったものの、結局本来担当するはずだった4日間のフライトをそちらへと交換。土曜日早朝の出勤が、金曜日のお昼の出勤になることに。ただお陰で早朝早起きの刑から解放されることになりました。お休みは1日減ることになるものの、朝早くても6時までゆっくりと寝ることができます。お休み1日返上してでも、そちらに担当便を変更するだけの価値があります。ただ休日が減る分、こなしておきたい予定は済ませておかないといけません。

裕坊が乗っているセダンくん、もう数週間前から「はよエンジンオイル、交換しろや」と警告しています。エンジンをかけるたびに、黄色いランプでそろそろオイル交換した方がええんちゃうか、と忠告してきます。ただそれを無視して走り出すと、セダンくんも諦めの境地に入ってしまうのか、忠告をやめてしまいます。気付いたらエンジンオイルの警告灯も消えてしまっています。ただ裕坊、製薬会社でのセールスをやっていた当時、お得意様の車のエンジンが焼き付いてしまったのを目の当たりにしたことがあるので、忠告はやはり無視は出来ません。そのときは、エンジンオイルが完全にカラになってました。今日は忠告に従って、整備工場へと向かいます。

今日1日のうちに洗濯を済ませて、乾燥機に移し替えて、制服をアイロンがけして、荷造りして……………………休みが終わるのは本当にあっという間です。

昨日も早起きだった裕坊。最初のフライトはピッツバーグからニューヨークのケネディ空港行きでした。6時過ぎの出発で東へ向かうとこんな景色が見えることもあります。

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新月に近い月が東の空から上がり、それに続いて太陽が昇ってきています。月と太陽の競走のような天体ショーが拝めることもあるのです。iPadを使っての写真なので、暗さに弱く、画質が今ひとつ鮮明でないのがちょっと残念ですが、雲の上に出てくる月や太陽を正面に見ることができるのは、コックピットならでは。ただドアで施錠されて密室状態となっている副操縦士とロマンチックなムードに陥ることは絶対にありません。未来永劫ありません。

この景色を堪能しながらケネディ空港へと到着した後は、ほとんど間髪をおかずにノースカロライナ州のシャーロットへと向けて出発。ここは元々US エアウェイズの大きなハブ空港として機能していたのですが、そのUS エアウェイズは最近になってアメリカン航空と合併。元々ノースカロライナ州最大の商業都市ということもあって、ここ最近は飛行機の出入りが以前とは比べものにならないくらいに増えています。昨日も着陸後、ゲートのある駐機エリアへと入っていくと、軽く30機以上の出発便が大人しく乗客を乗せたまま自分たちの順番待ちをしていました。

デルタ航空系が使用するターミナルは1番北側に位置するAコンコース。その更に北には新しいターミナルが立ち上がっていて、その輪郭はほとんど完成しています。今は内装の工事の真っ最中。駐機エリアの行き来がかなりややこしい空港なので、ここを出入りするときはどうしても気を使ってしまいます。ここのお目当てはフードコート。規模の大きさがハンパないです。お店の数だけで軽く10以上。バーベキューにお寿司、ピザ、サンドイッチ、もう何でも揃ってます。結局お寿司にありついてしまった裕坊。でも食べたの5切れだけと、勝手に自分に言い聞かせて納得しています。落とさないといけない体重は、一向に減りません。

洗濯機がガラガラと音を立てながら、裕坊の着替え類を洗ってくれています。乾燥機に移し替えて40分ほどしたら、すぐオイル交換へと出発です。

ところで昨日、車椅子の天才科学者と呼ばれたスティーブン・ホーキング氏が亡くなりました。ベストセラーにもなったスティーブン・ホーキング、宇宙を語る、裕坊も何気なく立ち寄った本屋で購入して、何度も読み返していたのを思い出しました。一時帰国のときは、本棚を探してみようと思います。裕坊にとっても共感できる発言や興味を惹かれる発見をしていた天才物理学者、本当に惜しい人を亡くしてしまいました。もっともっと彼の新しい発見を見てみたかったです。合掌

 

裕坊