yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊 3/8

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

ほっぺたの落ちそうな愛妻ちゃんの手作り料理に舌鼓を打って、いつも通り8時前にはお見送り。嵐が過ぎ去って…………………もとい、急に賑やかだったのが静かになって、久しぶりの3日間の休日に寛ぐ裕坊。3連休を取れるのは久しぶりとあって、気分的にもゆっくり。

ただ休日1日目の裕坊は使い物になりません。再充電するまではピクリとも動きません。今日は夕方には友だちに紹介してもらったファイナンシャルプランナーに初めて会います。資料を印刷しておかないといけませんが、まずは再充電。コタツに足を潜らせます。暖かさが全身に伝わってくる、至福の瞬間。ぬくぬく.………

ほんのちょっと雪がチラついた昨日のデトロイト。でも数センチの雪ではビクともしないデトロイト。天気予報に雪マークが出ただけで、デトロイトの除雪隊は出動待機。何台ものトラックが連なって除雪するその姿は圧巻。ショーにしてしまえばお金が十分取れます。まさに壮観。

フライトはまずまず順調。1本目の出発地のインディアナポリスで除氷作業、デトロイトには10分ほど遅れて到着。折り返しのピッツバーグ行き、トイレに駆け込んで急いで戻って来る頃には搭乗も終わって、お客さんは皆座ってシートベルトも締めています。数分遅れて出発。ピッツバーグへはほぼ定刻の到着。次のデトロイト行きまで2時間待ち。

少しゆったりする時間ができて、フードコートで中華料理を食べます。すごい量をついでくれます。お腹も一杯になります。これならあと3本のフライトも問題なくこなせそう。心の準備をして飛行機に戻ろうとした瞬間、電話。。スマホの画面にこう書いてあります….....…乗員配置課...............

英語でクルースケジューリングと呼びます。詰まるところスケジュール変更の知らせ。交渉をしても大抵の場合拒否はできません。大概この電話が入ると、それがパイロットであれ客室乗務員であれ、顔が皆一瞬こわばります。本来のスケジュールから変更になり、どこへ行かされるのか、緊張感が走ります。電話が聞こえないふりをして無視した方がいいのか、それとも電話に出なければいけないのか…パートナーと時間を過ごしている時などは、顔を見合わせます。お互いの顔が青くなります。

頭をよぎるのは、予定の時間に帰れるかどうか。裕坊は所属先のデトロイトの近郊に住んでいますから、帰りのフライトに乗る必要はありません。デトロイトに戻りさえすれば車を運転して帰れます。ただこの業界は半分ほどが所属先からかなり離れたところから飛行機を使って通うコミュート組。その多くは州外から通います。遅くとも最終便に乗れるかどうかはクルーにとって死活問題。

例えばインディアナポリスから通っているとします。インディアナポリス行きのデトロイトからの最終便は8時40分。8時までに戻れれば安全。それ以上遅くなると、フライトが終わってデトロイトで足止めを食う可能性も出てきます。そんな訳で乗員配置課からの着メロは、大抵皆ベートーベンの運命などにします。着メロが鳴った瞬間のあの緊張の一瞬。裕坊も恐る恐る電話を取ります。旋律が走ります。まさに緊張の一瞬。その結果たるや………………………

ピッツバーグからデトロイト行きがクルー交代。裕坊と副操縦士がそのフライトから外され、あとからやって来た飛行機をデトロイトまで回送。シカゴ往復の担当を外されて、予定より早く家に帰れることになりました。安堵感に包まれます。大きく深呼吸。ふ〜〜〜………………

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この飛行機でデトロイトに向かうはずが、

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こっちの飛行機に乗り換えて、お客さんナシでデトロイトまで……

おかげで予定より2時間ほど家に早く帰れました。ゆっくり一緒にご飯もいただきました。愛妻ちゃんと息子くんの顔を2時間早く見ることができました。今日は引退後の生活設計のためにファイナンシャルプランナーに会ってきます。お友だちの紹介です。ビルがいくつも並んだ中にあるようです。辿り着けるかどうか、とても不安です。

 

裕坊