yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊 2/20

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

今朝もまた3時台の早起きでチョコクロワッサンにかぶりつく裕坊。取りあえずこれを片手にコーヒーカップを手にすると、何とか朝を迎えられます。本当は朝は大の苦手なのですが、眠い目をこすりながらも、空港の出発ゲートに着く頃には、しっかり起きているフリはしておかないといけません。しっかし何で毎朝こんなに早いの???

昨日はニューヨークを経由して、フロリダ州のジャクソンビルという街までやってきました。午前中にはフライトも終わり、お昼前にはホテルに到着。送迎シャトルに乗る瞬間が至極のひとときです。部屋に入り、着替えを済ませて椅子に座るときには、一瞬何もかも忘れます。頭の中がカラッポになります。そして気を取り直して外を眺めます。こんな感じの景色が目に入ります。

f:id:Yuichibow:20180221083020j:image

昨日はミシガンの氷点下の寒さを忘れさせてくれる暖かさ。到着したときに20度近くまでになっていた気温は28度にまで上がりました。朝は霧が深く出ていたフロリダの街には、昼下がりには雲も切れて晴れ間が広がり、南国の日差しが降り注ぎます。ハワイを思い起こさせる心地いい風も通り過ぎていきます。2月の真っ只中であることを完全に忘れてしまいます。普段は宿泊滞在先でサナギになってしまう裕坊も、昨日はTシャツへと着替えてモールを散策しました。

f:id:Yuichibow:20180221083119j:image

アメリカの航空会社のフライトクルーのスケジュールは、何千とあるフライトをコンピューターがランダムに組み合わせて作成されたひとかたまりのフライト(これを業界用語でトリップと呼びます)を各クルーに充てがうことで決まります。国内線が中心のリージョナルはほとんどが4日間の構成。3日間や5日間のパターン、日帰りが入ることもあります。スケジュールの組み方によって、長時間フロリダで過ごせることもたまにあるのです………たまにです……………航空会社クルーであるが故のご褒美の一つ。滞在先での過ごし方は、クルーによって本当に様々。

ジムに健康グッズにと体を動かすことに目がないアメリカ人は、到着するなりすぐに着替えをしてTシャツ姿にスニーカーで何処かへ姿を消してしまいます。ジョギングに精を出す者もいます。広いモールをグルグルとひたすら歩く者もいます。中には映画館へ行ってバケツ大のポップコーンを抱えたまま、映画を見るフリをして寝ている者もいます。お買い物にすっかりハマって、次の朝にはカバンが一つ増える者もいます。

お昼過ぎに外へと出た裕坊は、昨日はパラソルの下にあるベンチで1人南国気分を味わいます。スペイン語が周りを飛び交い、さらに南国気分を引き立たせます。そこで裕坊が食べるのはファーストフード中華の鶏肉。周りの景色と見事なほどミスマッチです。油の濃い中華を食べ過ぎて胃がもたれて、大後悔。南国気分がすっかり吹き飛びます。

広いモール内を散策しますが、あるのは「裕坊のお金欲しい、裕坊のお金欲しい」の金食いワニだらけ。憩いの場がなく並ぶのはお店ばかり。元々一人で過ごしていると、すぐ絵姿女房の兵六の気分に陥りますから、1時間も歩けば十分です。少し汗ばんだところで、部屋へと逆戻りです。

今日はニューヨークへと舞い戻り、ボストンを経由してノースカロライナ州のローリーが宿泊滞在地。暑い南国の気温へとまた舞い戻ります。

 

つづく

裕坊