yuichibow’s blog

リージョナルジェット機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/12

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。
実は昨日と一昨日と今一つ顔色がよくなかった副操縦士、インフルエンザでダウンです。気圧が常に変動する機内での仕事で風邪系の病気はパイロットには命取り。最悪の場合鼓膜がやられてしまいます。皆さんも風邪を引いているときは、なるべく飛行機による移動は避けてくださいね。そんな訳で、今日は新しい副操縦士を迎えてのフライトです。
昨日のフライト1本目はニューオリンズからニューヨークまで。ニューヨーク地方に大雨の予報が出ていて憂鬱な気持ちを抑えながらホテルを出発した裕坊。大雨を降らせていたのはニューヨークだけではありませんでした。出発地のニューオリンズも同じく大雨。外は暗い夜空を照らし出す稲妻が怒声とともに光り輝きます。しかもニューオリンズに大雨を降らせたのは外だけではなかった…………………
大きく口を開けるように開けっ放しにしたまま停泊している我がCRJ–900型機くん、開いたままの搭乗口から降ってくる雨水を美味しそうに飲んでいます。雨の勢いがよく、入り込む雨の量もどうやらハンパない。早くボーディングブリッジつけてくれないかなぁ、そんな思いで飛行機をゲートから見ていました。そしていざ操縦席に着いてみると………洪水…
実はこのCRJ−900、50人乗りの機体を伸ばして76人乗りに作り変えているので、尻餅を防ぐ工夫のためにお尻が少し高くなっているのです。CRJ–900型機くんが美味しそうに飲んだお水は、重量の法則に逆らうことなく一滴残らず操縦席へと集まってきていて、プールパーティーを開いてました。使い古しの毛布で何とかごまかす裕坊たち…こんなところで嫌な予感が当たるとは………
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一旦上空へと出ると雲の上を突き抜けてやっと青い空が拝める、という期待はこういうときこそ裏切られます。水分をたっぷり含んだ空気がかなり高い高度までとどまることもあり、昨日はまさにそれを象徴する日。35,000フィート、およそ高度海抜1万メートル、それでも雲を突き抜けることは永遠になく、ずっと着陸するまで雲の中。やっとのことで雲を抜けたの、着陸15秒前…………

実を言うと昨日の1本目の目的地、ニューヨークのラガーディア空港の滑走路はあまり長くないので、昨日のような日は敢えて意図して硬めの着陸をします。滑走路表面が濡れていると、なかなか飛行機は止まってくれませんから。ところが……

ゲートに到着して、操縦席のドア開けた瞬間に客室乗務員の罵声。「どっちよ、さっき着陸したの?お尻の穴が弾けそうになったわ」滑走路短いし、濡れてて飛行機止まらねーし、しかも追い風着陸だし…とは言えない、臆病者の裕坊。副操縦士、苦笑い。心なしか飛行機を降りる乗客たちの視線も冷たい…今日リベンジの機会をください。

今日はテネシー州ナッシュビルを出発して、ハーバード大学で知られるボストンを経由、ニューヨーク・ケネディまで跳び、そのあと2時間待機で最後がアメリカの首都、ワシントンDC。最初の担当便は昨日と同じ6時40分の出発です。さーリベンジだ。

 

つづく

裕坊