yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/6

皆さんこんにちは、航空会社フラリーマンです。

ミシガンは快晴です。昨夜降っていた雪がウソのように太陽がサンサンと輝いています。裕坊は今日から研修週間を終えて、今日からフライトへ復帰。ミネアポリスの研修で身につけた知識と経験を生かす時です。気合いが入りますね。

今日は遅い出勤で、未だにコタツでぬくぬくとぬくもっています。そんな中、愛妻と息子くんは今日も元気よく出かけて行きました。息子くんは中学生、愛妻は幼稚園で先生のお仕事。幼稚園の先生になりたいという愛妻の小さい頃からの夢が、ここアメリカで叶うのですから、人生は分かりません。

幼稚園の先生は体力を使います。裕坊も小さな子どもは好きなので1日のベビーシッターはこなしますが、幼稚園の先生となると毎日です。しかも20人。まさに体力勝負。裕坊は実際に幼稚園での仕事の現場を見たことはありませんが、大変さは想像できます。家に帰る頃にはヘトヘトになります。家に帰るなりコタツに潜って数時間うたた寝をしても、責める気にはなれません。

ときどき裕坊が家事を買って出ます。洗濯機を回し、乾燥機を回します。食洗機を回します。包丁を握っては、肉料理を作ることもたまにあります。たまにです。で、ときどきやらかします。シルク生地のお洋服を乾燥機に放り込んだことがあります。食洗機非対応の大切なお土産のマグカップを食洗機に入れて、取っ手を壊したこともあります。愛妻殿、ごめんなさい。

家事は永遠に途切れることがありません。それでも奥様方はそこから逃げることができません。一つ終わっては、すぐ次がやってきます。そしてまたすぐ次がやってきます。朝のごはんにお弁当、夕食そして食器洗い、洗濯、乾燥、仕分けしてたたんでしまってハイすぐお掃除。サボろうものなら、家事はたまっていく一方です。家事は直接の金銭は産みませんが、家の中を支えるとても重要なお仕事です。

昨夜は裕坊、白ご飯をセットし、洗い物を済ませました。昨日は何も壊さず済みました。それでもあくまでもお手伝いです。一旦裕坊が家を開けると、愛妻が結局全てをこなさなくてはいけません。毎日全力投球の愛妻には、今日も感謝感謝です。

カバンの準備が整い、行く支度ができました。以前は着替えを入れたカバンともう一つマニュアルなどが入ったカバンも持ち運んでいました。6つの紙のマニュアルがギッシリ入り、しかも無線交信用のヘッドセットをそれに入れてましたから、そのカバンだけで20キロ。着替え用のカバンを入れると50キロくらい。それを空港ターミナルで引きずって歩いてましたから、いい運動でした。ジムなどに行かなくても、充分汗をかいていました。

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現在はタブレットにそれらの情報が詰まっています。我が社でも昨年5月にタブレットが航空局によって認められ、紙のマニュアルを入れたカバンを持ち歩くことはなくなりました。タブレットへの移行の際、多くのクルーはマニュアルを入れたカバンを捨てました。中には爆竹などで吹き飛ばすツワモノもいました。ただ10年に渡って仕事を支えてくれた大切な道具。裕坊には捨てることはできません。今も大切に保存しています。道具も大切な仲間の一つです。

1時に我が家を出発。今日は1本のフライトを担当。向かうはアイオワ州の州都、Des Moines(ディモインと発音します)です。

 

つづく

裕坊