yuichibow’s blog

ジェット旅客機の操縦席から外を眺めるお仕事をする人の日記

裕坊パイロット日記 2/5

アメリカの国内線中心の小型機専門航空会社に勤める、裕坊といいます。こんにちは。

本来であれば、ほぼ1週間に渡って休日をいただくことになるスケジュールが入っておりました。ところが昨日になって同僚の機長のうちの1人が、連邦法で定められた拘束時間の規定を超えることに……

 

予定していた便が運航できなくなってお呼びがかかり、夕方になって宿泊滞在が絡む2日間のフライトに、急遽出かけてまいりました。

昨日木曜日は、夕方の出勤。

 

5時過ぎに家を出たのですが、まだ雪は降っておらず…

高速道路も普通に走ることができて、5時半ごろには駐車場にも到着。

 

2月4日の全米での旅客航空機利用者は、全米で合計78万人(ちなみに昨年同週、同曜日は、216万人の利用者)。

コロナ禍以前ですと、デトロイト空港で夕方以降に搭乗手続きをするのは、ヨーロッパ方面へと向かう国際線搭乗客が中心でした。昨日の夕方以降の国際線運航実績は、アムステルダム行き1便と、エールフランス運航便によるパリ行きの合計2便だけ……搭乗手続きカウンターもひっそりとしておりました。

 

2月1日(月)より、ミシガン州でのレストラン店内飲食は、条件付きで解禁…

こちらはデトロイト空港内の、Bコンコース中央にあるレストラン、チリーズ。店内にテーブルも並ぶようになっています。

 

担当するのは、定刻9時15分発の、ニューヨーク州サラキュース行き。

 

ところが、 実は7時を過ぎたあたりから、雪が降り始め……

 

あっという間に視程がほぼゼロにまで落ちる、豪雪……

昨日の便で同乗になった客室乗務員は、視程がほぼゼロに落ちる中、前方を行く車の尾灯を頼りに出勤してきたそうです…

 

地上での作業が全て中断になって、その間にみるみる雪が飛行機の上にも積もっておりました…

 

わずか1時間の間に降った雪の量、おそらく15センチほど。 やっと飛行機に乗り込んだのは、定刻15分前…

 

ボーディングブリッジからの簡易橋渡しにまで、しっかりと雪が積もっておりました…

 

前が見えん……

 

飛行機はガラスが3重構造になっていて、中央の層には電熱線があるので、なんとかそれで雪を溶かすことは可能…

15分ほどしたところで、やっと視界も開けるようになりました…

 

ミシガンの除雪隊が出動して、誘導路の雪をきれいに掃いてくれたところで、出発。

 

こんな時は、まずは離陸前の除氷の作業から。

 

元々主翼は、空気の流れが乱されないことが前提でデザインされているので、

ちょっとしたことで、空気の流れは乱されてしまい、空中へ浮き上がるために必要な揚力は大幅に減ってしまいます。

 

それは雪や氷、果ては霜などでも例外ではないので、

降雪時などは、機体全体の除雪、除氷の作業を済ませて、機体を完全にきれいにした上で離陸することが絶対条件…

 

除氷作業では、こんなトラックが飛行機の周りをグルリと周りながら、グリコールが中心成分となった除氷液をかけて、氷などを溶かしてくれます。

こちらはカナダで除氷する時の作業の様子。液体の使用量を最小限に抑え、本当に必要とする量だけを使用して除氷するのがカナダ流…

 

こちらはアメリカでの除氷作業の様子……

豪快にバシャバシャと液体を振り撒くのが、アメリカ流……

 

 

いかにもアメリカらしい………

 

 

デトロイトでこの時期に出発する際は、除氷作業がお目にかかれるチャンス大です……

降雪中に作業場へと行きますと、屋根からの音で作業の様子が分かります。ちゃんと作業をしてくれていることが分かって、安心できます………………

 

雪から氷から霜から、かかってこいやぁ〜〜、なんでも溶かしたるでぇ〜〜、と気合が入っているのが、よく分かります……

 

ちなみに、除氷液は目的によって色分けがされていて、

オレンジ色の液体はタイプ 1 と呼ばれ、純粋に氷や雪を取り除くのに使われます。

 

緑色の液体は、防氷用。降雪などが続く時のために、除氷作業後に降り積もる雪を包み込んで、離陸時に風圧で落としてしまうのが目的。

こちらはタイプ 4 と呼ばれます。

 

緑色の液体が、主翼の上にかかっているのはそのため。

降雪が続く時は、これで主翼や尾翼などを保護した状態で離陸。ただ昨日は降雪が激しく、本来であれば離陸ができない降り方でした……

 

それでもなんとか離陸に漕ぎ着け、1時間遅れでサラキュース到着。

 

32名の乗客の皆さんに感謝されながら、ホテルへと向かいました…

 

昨日の離陸時の気象状況は、激しい降雪。航空気象情報では、+SNと記載されます。これが空港情報などで発表されると、少なくとも我が社での規定上では離陸ができなくなるのですが、

ある一定の条件を満たせば離陸できるという記載もあり、それを入社して15年目にして初めて使うことに……

 

その条件とは自ら目視をして主翼の状態を確かめ、離陸可能な状態と判断出来たならば、目視から5分以内に離陸する、というもの。

離陸前の主翼の状態確認を指し、連邦航空法上ではPretakeoff Contamination Checkと記載されています。

 

ただ操縦室内からですとその確認はできませんから、パイロットが客席内から直接目視をしなくてはいけません。

 

それでもいきなり制服を着たパイロットが客席へ歩いていくと、お客さんは何事かと驚いてしまいますから、 ちゃんと機内アナウンスを入れた上で、

 

副操縦士のカイルくんが、客席へと歩き、

非常用口座席のある列から、主翼を目視確認。ただ実際にはドアは開けてはおりません…

 

まだ今なら大丈夫、のお墨付き…

ほぼ間髪を置かずの、離陸となりました。

 

 

 

 

 

週末から、しばらくの間はお休み。次回の出勤は、今のところ、火曜日を予定しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月4日(木) 担当を終了した便

デルタ4630便(EDV 4630)デトロイト(DTW)−  サラキュース(SYR

2月5日(金) 担当を終了した便

デルタ4747便(EDV 4747)サラキュース(SYR)−  デトロイト(DTW)

 

裕坊パイロット日記 2/3

アメリカの地域航空会社所属の操縦士、裕坊といいます。こんにちは。

月曜日に雪がチラつく中、日帰りのフライトをこなし、火曜日も続けて日帰りのフライトに出かけてまいりました。

 

ほぼ先月の末までクリスマス用リースが飾られていた、デトロイト空港ターミナル内……

やっと日常が戻ってきました。

 

既に2月に入って、我が社の空港内事務所は、バレンタインデー仕様。

 

お正月が終わってやっと落ち着いてきたくらいに思っていたら、

もう2月なんや………

 

火曜日のフライトは、デトロイトからテネシー州メンフィスへの往復便。

往路は客席に乗っての移動でした。

 

最近乗務することが多くなった、70名仕様のCRJ−900型機。

デルタ航空管轄のCRJ−900型機ですと、通常の機体は76席なのですが、そのうちエコノミークラスから座席が6席減って、酸素ボンベや消化器専用の収納棚が新たに設置されたり、化粧室がやや広くなったりしています。

 

ちなみに、こちらが76席仕様……

写真だけじゃ、違いが分からん……

 

ちなみにこれはコロナウィルス感染の前に撮っているので、ファーストクラスには毛布や枕などが置かれています。その毛布と枕のサービスは、国内線は現在休止中……

 

70席仕様には客席にも若干の改良が加えられていて、蛍光色だけではなく、様々な色のライトなども設置されるようになりました。

しかし、なぜ70席仕様をわざわざ敢えて作る必要があったのか、というと……

 

実は親会社のデルタ航空と、デルタ航空パイロットの組合の間で締結されている、契約内容に影響されていて…

三菱航空機が手がけているスペースジェット(2021年2月現在は中断)の開発のエピソードでも話題になったことがありましたが、パイロット組合との契約の間にはスコープクローズ(Scope Clause)というのがあり、そこにリージョナルジェット機に関する細かな規定があります。

 

ちなみに一部をご紹介すると、契約委託先、もしくは子会社の保有する機体の最大座席数は76席、最大離陸重量は86,000ポンド(およそ39トン)。

三菱航空機社がスペースジェット開発中に、やや小型サイズの機体の開発を並行して急遽始めなければならなくなったのは、このスコープクローズの最大離陸重量の範囲内に収めるためでした。

 

そのスコープクローズの中には、76名仕様のリージョナルジェット機の機体数にも制限が加えられていて、デルタ航空の場合は153機。これは既に上限に達しています。

70名仕様の機体の上限は102機。まだ70名仕様の機体ですと若干の余裕があるので、最新の機体が70名仕様になった、というのがカラクリでした。

 

さらには、デルタ航本体の合計便数に対して運航できるリージョナルジェット機の運航便数の割合にも制限があり、今のままだと76席仕様の機体が制限を超えてしまうので、

76名仕様の機体のうち27機を、重整備の際に70名仕様へ改造することが決まりました。

 

平常時であればデルタ航空本体の機材が使用される路線に、需要の減少とともにリージョナルジェット機を多く投入するための、苦肉の策…

 

それでもまだ機体数がスコープクローズの規定を上回ることになってしまっているため、 10機は、短期的に駐機場に置かれることに…

当面の間10機は、通常は重整備が行われるカンザス州サリーナ空港(空港コード:KSLN)に駐機されることになりました。

 

空旅客需要減で、今になって脚光を浴びているのが、この50名仕様の元祖CRJシリーズ。

 

70名仕様、76名仕様が投入できなくなった路線を網羅するために、 アリゾナ州にある大型駐機用空港、キングマン空港(KIGM)から、

 

10機にお呼びがかかって、路線へ再投入されることも合わせて決まっています。

 

デルタ航空からは、2023年度には50名仕様のリージョナルジェット機は、全機退役になることが発表されていますので、

あくまで一時的な措置ではありますが……現在10機ともサリーナ空港で再整備が行われていて、早ければ2月中旬にも再投入されることになります。

 

 

メンフィス到着……世界最大の貨物航空会社フェデックス・エクスプレスの本家お膝元…

旅客航空会社の需要回復率は、アメリカ国内に限って見てみると、コロナウィルス拡大前と比較して、およそ4割ほど…いまだに各航空会社とも、旅客部門での赤字は続いています。

 

それに対して需要が伸びているのが、貨物部門。

フェデックス・エクスプレスの主力機は写真にもある、MD−10、MD−11型機。 ちなみに3名乗務の旅客機だったダグラスDC−10型機からの改造型MD−10型機は、2名運航型。フェデックス社は現在16機保有していますが、全機2022年度末には、退役することが決まっているそうです。

 

昨日は裕坊たちは、夕方5時ごろデトロイトへ向かって折り返し。珍しくその時間帯に、メンフィス国際空港の3本の並行滑走路から、次々に貨物便が離陸しておりました……

 

メンフィスからの昼行便は、今までですとニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスなどの大都市に限定されていたのですが……

フェデックス航空の貨物機の出発ラッシュは、深夜だったはず……こんなん、今まで見たことない……

 

友人が数名フェデックス航空に勤めておりますので、挨拶がてらメッセージを送ってみると……

 

 

 

「ワクチン輸送や」……

 

 

 

納得………

 

 

ちなみに、フェデックス航空は、航空会社部門でもグローバル展開を進めている企業で、米系の貨物航空会社にしては珍しく、乗務員の海外拠点空港まであるのですが、

 

そのうち、香港を拠点としているパイロットたちは、全員一時的に帰米しており、サンフランシスコへと戻ってきているそうです。

どうやら乗務員といえども、到着後の2週間の自主隔離を義務付けられていて、それに対する措置なのだとか……

 

ちなみに、一時は300ドル越えを達成したフェデックス社の株価は、現在240ドル台……

需要は伸びているものの、どうやら個人向けの輸送が伸びても、なかなか利益に反映しにくいらしい、と友人は漏らしておりました……

 

商売は難しいです…

 

 

 

 

次の出勤まで、しばらくお休みをいただくことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 2/1

アメリカの小型旅客機の航空会社の操縦士、裕坊といいます。こんにちは。

2月に入りました。ちなみに、今年の節分はいつもの年のように2月3日ではなく、2月2日だそうです。124年ぶりのことなのだとか…

 

例年に比べるとかなり過ごしやすい冬を迎えているミシガン州。昨日日曜日も、夜中からほんのちょっと雪が降りはしたものの…

結局は数センチ程度でした…

 

ミシガン州は、冬の間に一度は必ず一晩で10から15センチほど、多い時ですと1日で30センチほどが降ったりすることもあるのですが、今年は “今のところ“ 比較的過ごしやすい冬になっています。

電気式の雪かき機も我が家にはあるのですが、未だに本格的な出番はなく……昨日も使ったのは、シャベルでした。

 

10分もあれば、ほとんどきれいに雪も片付いて、

 

仕上げは、この融氷材…

 

小さな緑色の粒を地面に撒いて、残った雪や氷を溶かします。

 

今日はお昼の出勤……昨日雪かきしたところは、ほとんど完全に溶けておりました…

本来であれば休日だったのですが、機長が任命されていないフライトがあったので、その便の運航を自ら申し出ての出勤です。

 

デトロイト地方は、今日も日中雪がパラつくお天気。

それでも高速道路を走っていても、ほとんど影響がない程度の降り方…

 

そんな裕坊の月曜日の行き先は、ニューヨーク州の西部にあるアルマイラでした。

トム・ソーヤの冒険』の著者であるマーク・トウェインがこよなく愛した、丘の見える町アルマイラは、今日は一面銀世界。

 

デトロイトからアルマイラへは、20分ほど遅れて到着していたこともあり、

急いで外部点検を済ませて、少しでも早く折り返したいところですが、

 

足元注意……

 

地表面のコンクリートには、地上の係員の方達がしっかりと融雪剤などを撒いてくれていたおかげで、

ほとんど雪が溶けていたので、やれやれでした。

 

まだ雪がチラいておりましたので、離陸前には機体にかかっている雪の除雪、除氷作業。こんなトラックが飛行機の周りをウロウロしているのが見える時は、離陸前の除氷作業をしてくれている証であることが多いです。

地方の空港での折り返し便であれば、雪が積もったとしても量はそんなに大したことがないので、10分もあれば作業は終わり……出発が大幅に遅れることはまずないです。

 

デトロイト到着は、ほぼ定刻。

 

除氷作業にやや時間がかかりはしたものの、

あっという間の1日でした。

 

 

ただその頃、東海岸側、フィラデルフィアからニューヨーク、ボストンにかけてがかなりの大雪になっていたようで、

東海岸方面へと出発する予定だった便が、軒並み欠航になっておりました。 どうやら昨日雪を降らせた低気圧が、東海岸側へと差し掛かっていたらしいです。

 

東海岸側の都市では、どこも30センチほどの積雪の予報…

ニューヨーク地方にもやってくる冬の風物詩の1つではあるのですが…

 

雪だるまを作って、記念写真に収まることなら可能……

 

ニューヨークを走る地下鉄のうち、地上を走る部分はほぼ全線とも運休だったらしいです。

 

空港も雪が降るペースが早いと、除雪作業が追いつかなかったりするので、航空便の欠航は賢明な選択かも知れません。

 

そもそも空港まで着いたとしても、そのあとの足が確保できなくなってしまいます…

 

それでも同じニューヨークでも、マンハッタンとかであればすぐに除雪車がやってきて、道を走行可能な状態へとすぐ整備してくれます。

平常時であれば観光客などで行き交う人も多く、注目度が高いということもあるのでしょう。マンハッタンならすぐ除雪にも来てくれるのです。

 

ブルックリンなども、注目のお店が並んでいたりするので、除雪は比較的早め……

その同じニューヨーク地域において、除雪がいつも遅くなるのが……

 

クイーンズ……

 

裕坊は会社の都合で、強制的に2年半ほどニューヨークのケネディ空港に拠点を置いていた時期があり、

クイーンズのちょうど中央に宿舎を借りていた時期があったのですが……

 

どういうわけか、ここだけはすぐには除雪に来てくれないのです……

2016年には気象観測史上、数本の指に入る降雪があったニューヨーク。裕坊の記憶に間違いがなければ、1メートル50センチほどの降雪量だったはず。

 

道路と車の見分けすらつかないほどの雪が降って、除雪は困難を極めました…

 

裕坊もシャベルを手に取って手伝うこと、3日間。

周りの方達と、「クイーンズっていつも忘れられるよね〜」と冗談を言いながらの作業……

 

道らしき道ができるまでは、まともに食材すら買いに行けない3日間……

 

ニューヨークからデトロイトへの帰宅の便にも乗れるはずもなく、休日を結局ニューヨークにて過ごすハメになり、ほぼ2週間帰宅できずにニューヨークに留まっておりました。

ただ、そのことを愛妻ちゃんに話すと……

 

 

「そんなことあったかな〜〜?もう覚えとらんわぁ〜〜」……………

 

 

いっそのこと、“家出“ して、また仕事入れてやる………

ということで、明日火曜日も日帰りのフライトへと出勤です。

 

 

2月1日(月)からは、ミシガン州のレストランでも、店内飲食が一部制限付きで許可されることになり、

 

デトロイト空港のマクナマラ・ターミナルにあるAコンコースのほぼ中央の日本食レストランでも、今日から店内での飲食が再開…

 

ただしばらくは収容定員の25%に限っての営業再開ですので、

レストランのうちの半分は閉鎖になったままでしたが……なんか、これって違う気がする……

 

 

 

 

明日もお昼頃の出勤です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月1日(月) 担当を既に終了した便

デルタ4988便(EDV 4988)デトロイト(DTW)−  アルマイラ(ELM)

デルタ4960便(EDV 4960)アルマイラ(ELM)−  デトロイト(DTW)

2月2日(火)  担当予定便

客席にて、デトロイトからメンフィスまで移動

デルタ4926便(EDV 4926)メンフィス(MEM)−  デトロイト(DTW)

裕坊パイロット日記 1/30

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗る、裕坊といいます。こんにちは。

土曜日は1日の出勤で日帰り。12時ごろに空港に出勤して、夜8時ごろにデトロイトに帰ってくるスケジュールをこなしました。

 

今日のお題目は『チャーター便』。アメリカで定期航空会社がチャーター便を運航する時は、座席数が多い利点をして、各種スポーツチームをお届けする確率が圧倒的に高いです。

聞くとデルタ航空では、各種スポーツ関係をかなり網羅しているらしく、メジャーリーグNBAプロバスケットボールチームをお迎えして移動することも、日常茶飯事なのだとか……

 

今日土曜日は、まずお昼頃にデトロイト空港へ出勤して、Cコンコースを北端へと向かいました。

 

出発は、ゲートC27から…

 

チャーター便は、お届けするチームの本拠地の最寄りの空港から、対戦相手の本拠地球技場の最寄りの空港までお届け、といったパターンになることが多いので、

デトロイトのような定期航空会社が拠点としている規模が比較的大きい空港にて、乗客の方をお迎えすることは、あまりないそうです…

 

裕坊が乗るCRJシリーズのリージョナルジェット機は、元々がビジネスジェット機などでよく使われる小型ジェット機の派生型なので、

今日のように、1便目が回送便だったりすると、ボーディングブリッジが据え付けられないことも多いです。

 

なぜかというと…

CRJの搭乗口には、階段が付いているから……ちょっと急な階段を使って、昇り降り…

 

チャーター便には、旅客便を運航するのに必要となる乗務員(パイロットに客室乗務員)に加えて、

ちなみにパイロットは2名、客室乗務員は50座席ごとに1人が乗務しないといけません。座席数が50を超えると、もう1名。

 

裕坊が本日乗務したのは70名仕様のCRJ−900型機。ですので、乗務してくる客室乗務員は2名。ここまでは、通常の旅客便と同じ…

それに加えてデルタ航空管轄内のチャーター機には、もう2名の従業員が同乗してきます。

 

1人は、整備員。

今回のチャーター便で立ち寄った空港は、通常の旅客便でも就航がある空港ばかりでしたが、旅客便の就航がない空港に発着していて予期せぬ故障等が発生したら、ということを想定しているそうです。

 

お客様が乗って来られる時は、整備士は操縦室内にある、ジャンプシートと呼ばれる第3の座席に座って移動…

 

もう1人は、「チャーターコーディネーター」と呼ばれる、会社を代表して顧客をお迎えするお世話係。

飲料水やサンドイッチなどの注文などの手続きも、チャーターコーディネーターが全てを一括して処理します。

 

今回お届けすることになったのは、ミシガン州立大学の男子バスケットボールチーム。

 

大学キャンパスは、ミシガン州の州都ランシングに近いところにありますので、まずはそこへと立ち寄って、 今日は通常の旅客ターミナルではなく、小型機などの給油サービスなどを請け負う事務所の前に駐機しました。

この事務所はアメリカではFBO(Fixed Base Operator)と呼ばれ、小型チャーター機の手配や自家用機の給油、点検整備などを請け負ってくれます。ジェット機の離発着が可能な1,500メートル以上の滑走路がある空港であれば、大抵1箇所はこんなサービスを請け負う事務所があり、裕坊たちもバスケットボール選手を、こちらでお迎えすることになりました。

 

大きな整備庫、収納庫に事務所、あとはだだっ広い駐機場があり、ボーディングブリッジなどはありません…

 

目の前に広がるのも、ひたすら駐機場のみ……

 

取り扱いの中心になるのは小型機がほとんどで、こんなプロペラ機であったり、

小型ジェット機だったり……

 

プライベートジェット機や企業お抱えのビジネスジェット機なども、大抵はこんな事務所で給油をしてもらって、定期点検なども委託できます。

 

 今日は予定では夕方5時に出発のはずだったのが、いろいろと事情があったようで、予定より1時間ほど遅れると告げられ……  

せっかくですので、飛行機を降りて、事務所の中へと入ってみました。

 

事務所の中の様子。裕坊がフロリダ州で飛行訓練をしている時も、クロスカントリーと呼ばれる長距離飛行をこなす時には、こんな事務所に立ち寄って給油をお願いしておりました。

 

航空関係以外でも、アメリカの事業所の建物の中は、大抵こんな雰囲気になっています。

 

ゆったりとした待ち合いスペース。

 

スナックやコーヒー、ドリンク類などはすべて無料。

 

コンピューターも完備されていて、ここで飛行計画を航空管制に登録することなども可能になっています。

 

3時間ほど待たされることになり、皆お腹も空いていたので、今日のコーディネーターはわざわざピザを注文してくれました。

ちなみに今日のコーディネーターだったニックという男性、デルタ航空の社員で、普段は旅客ターミナル周辺の無線交信で、航空機整理を行なっているという、ちょっと異色の経緯をお持ちの方でした。

 

バスが姿を見せたのは、5時過ぎ……予定より、ほぼ1時間の遅れでした。

選手たちを乗せたバスは一旦事務所前で選手たちを降ろして、選手たちは搭乗前に簡単な保安検査を事務所にて受けます。そして荷物を駐機場にて受け取り、搭乗…普段から飛行機での移動に慣れているのか、それとも試合のことに集中しているのか、記念撮影などしないあたりはさすがでした…

 

乗ってきたのは、選手13名、監督、コーチ、スタッフなどが17名の合計30名。70席のリージョナルジェット機は、その人数にはちょうどいい座席数ということなのでしょう。

 

行き先は、対戦相手となるオハイオ州立大学のキャンパスの最寄り空港となるオハイオ州コロンバス。

飛行時間はわずか30分ほどと、あっという間……こちらでも到着地はFBOとなり、選手たちをお見送りしました。

 

そしてデトロイトへと帰ってきて、デトロイト空港での到着は通常の旅客ターミナル。

 

ちょっと変わったチャーター便運航の1日でした。

 

 

 

 

しばらくの間、お休みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 1/28

アメリカの小型機専門航空会社に勤める、裕坊と申します。こんにちは。

先日月曜日に4日勤務のフライトを終えて、しばらく休日をいただいています。次回の出勤予定は土曜日。

 

次回の出勤は2日間に渡る予定になっておりました。が、本社の乗務員管理課から予定の変更をアプリ経由で伝えられ、土曜日の1日のみに短縮……

あくまでこれも予定であって、今後これが2日勤務のフライトへと戻る可能性はあります。確実なのは、本来行く予定だった行き先が変わったこと……

 

実は大学スポーツチーム移動用のチャーター便運航予定が入っていて、久しぶりにフロリダまでのフライトが入っていたはずだったのですが……

このロゴは大学のスポーツチーム、フロリダゲイターズのもの。アメリカの総合大学には、スポーツチーム用の愛称やロゴが存在して、大学内のほとんど全てのスポーツチームで共有しています。ゲイターズは、フロリダ州のほぼ中央に位置するゲインズビルという町にある、フロリダ大学のスポーツチームの総称。ここの “恐らく“ バスケットボールチームを、試合のある遠征地までお届けする「はず」でした………

 

それが………

 

 

 

中止……………

 

 

 

大事な試合に負けてしまったのか……

詳しいことはよく分からないです……

 

アメリカの場合、大学スポーツは全米大学体育協会NCAA:National Collegiate Athletic Association)にほとんどが所属していますが、

何しろ大学の数が多い上に、組織もリーグもとにかく複雑……

 

当然のことながら、女子のスポーツチームもNCAAの管轄下。

こちらもとにかく複雑すぎて、よう分からん……

 

 

ですので裕坊にできることといえば、遠征先へ向かうのに乗ってこられた時は「頑張ってね」と声をかけ、試合後にお乗りいただく場合は、試合に勝っていたなら「おめでとう」、負けて帰ってきたなら「残念でした。次回頑張りましょう」と声をかけるくらい…

 

 

ただスポーツ観戦自体は嫌いではなく、むしろ1人だけで過ごしている時などは、通常の年ですと野球観戦などにもよく出かけております。昨年は大リーグは、シーズン開幕が大幅に遅れた上に、通常の公式戦は全試合とも無観客……

しばらく数ヶ月は、外出制限まで出ていましたので、当然のことながら野球観戦など、できるはずもなく……

 

カナダに本拠を置くトロント・ブルージェイズなどは、カナダ政府からメジャーリーグの公式戦開催そのものを拒否される始末…

苦肉の策として採用されたのが、傘下のマイナーリーグの本拠地球場を使用する案。

 

トロントから国境を超えてすぐ南にある、傘下3Aチームの本拠地、ニューヨーク州バッファローのセーレン・フィールドを突貫工事で改造して、試合を敢行しておりました。

2020年は大リーグにとっても、何から何までが異例の一年でした……

 

ここに来てやや落ち着きを見せつつあるものの、いまだにコロナ感染が続くアメリカ。そんな中で発表されたのが、

マー君」こと、田中将大投手の楽天入団。これにはビックリでした。報道にも上がってきてたとはいえ、ホントやったんや……これで今シーズンのローテーションは、6人のうち、4人は則本、涌井、岸、そしてマー君で構成……4人ともエースやし………これは脅威やなぁ〜〜……

 

ただマー君といえば、右肘の靭帯部分断裂がまだ治ってなかったはず……大リーグの中4日のローテーションで、右肘が悲鳴を上げていないことを祈るばかりです。

 

一昨年のシーズンには、チームを3位に率いた平石監督(現・ソフトバンク一軍打撃コーチ)を解任してまで放出し、散々な叩かれ方をした石井一久GM兼監督。見事な手腕で、マー君楽天復帰に漕ぎ着けました。

普段から飄々とした表情が特徴の、元速球派投手。闘志が前面に表れないなど、現役当時からずっとイジられ続けていましたが、この方こう見えてなかなかの策士です。今年のプロ野球パ・リーグ、これは絶対注目やわ…

 

ちなみにプロ野球でいうと、年を明けてから急遽決まった、桑田真澄氏の巨人投手コーチ就任も衝撃でした。

桑田氏といえば、球界きっての理論派。現役時代には、巨人の原辰徳監督とはいろいろとあったようですが、それを乗り越えての現場復帰となりました。原さんも本気なんやな……野球シーズンが始まったら、今年は寝起きの時間が間違いなく忙しくなります…

 

 

火曜日からいただいている連休。初日にはしばらくぶりに雪が積もって、久しぶりの雪かき…

 

翌日にはすっかりと晴れて、

 

今日木曜日は、朝からどんより曇り空…

 

そんな中、いろいろと用事をこなしました。

1週間に一度は必ずお世話になる、日本食材店へと立ち寄り、

 

今度はこちらのお店でもお買い物…

またも若干の入店制限……今日は気温が久しぶりに氷点下10度近くにまで下がり、外で待っている間、風が身に染みる1日でした…

 

そして前からチェックしていながら立ち寄れなかった、こちらのハンバーガー屋さん、バーガーファイ。

 

最近人気が急上昇中なのか、空港内でも見かけることができるようになりました。

ノースカロライナ州のローリー空港第2ターミナルにも、お目見えしています。

 

店内の様子。ミシガン州では、2月1日以降は店内飲食も条件付きでできるようになりますが、1月28日現在は持ち帰りのみ…

 

そのため、テーブルや椅子などは、片隅に置かれたままになっています。

 

最近始まったばかりのお店とあって、アプリやウェブサイトからオンラインで先に注文しておくことができます。

出来上がりまでには、注文から約15分ほど。

 

店内では、まだ食べられないので、車まで持ち帰って、

 

断然オススメなのが、和牛ビーフを使ったハンバーガー、CEO。

車に持ち帰って、アツアツのうちに食べるのがオススメ。和牛のジューシーさに、特製の照り焼きソースとの相性がバツグン。ノースビルのトレイダージョーズから北側の2軒先にあります。

 

 

 

 

日帰り出勤まで、もう1日お休みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 1/26

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

先週の金曜日から始まっていた4日勤務のフライト、昨日月曜日に終えて帰宅しました。今日火曜日からは、4日間のお休みをいただいています。

 

今年は比較的暖冬で、雪も少ないミシガン州(でもこんなこと書くと、次の週に1メートルの雪が降ったりするので、こっそりひそひそ声で……)

しばらくぶりに夜中から雪が降っていたデトロイト地方、お昼頃にはすっかり銀世界となっておりました。

 

アメリカにおけるコロナウィルスの感染拡大は、一部を除くとやや落ち着き始め(とは言っても、ミシガン州においては1月下旬で1日約2,000名、カリフォルニア州に至っては1日の平均およそ20,000名…)

ミシガン州の各学校でも、対面式の通常授業を再開する所が増えてきました。 そのため、課外活動のミーティングなどもオンラインではなく、教室に集まってのミーティング……

 

16歳になる我が息子くん、その気になれば自らハンドルを握って、学校まで運転することも法律上は可能……15歳からであればミシガン州では運転免許も取得可能なのですが、我が息子くんは勉強の方に忙しく、今日も裕坊が送り迎え。

 

今日、火曜日の3時からのミーティングに合わせて、学校までは裕坊が送り届けました。 一旦家まで帰ってきたら…

雪かきだけは、せんといかん……

 

急に空がざわつき始めて、ふと空を見上げると…

夥しい数の黒山の人集りならぬ、『茶山の鳥集り』……小鳥達がかなりの数、我が家の木を目掛けて集まっておりました。

 

来ていたのは、アメリカンロビンくんの群れ。

お腹がオレンジ色で、頭はやや灰色がかった黒、目の周りに大きな白い縁があるので、見分けがすぐつきます。

 

昨年の春には、我が家の軒下の巣から、3羽が元気に巣立っていきました。

 

こちらが、アメリカンロビンの卵。鮮やかな青なのが、大きな特徴。

 

卵から孵ったばかりの頃から、食欲はすごく旺盛…

 

成長がすごく早いので、 1週間もすると、巣もすぐに手狭になってしまいます…

 

3羽が巣で孵ったうち、2羽の巣立ちをちゃんと見ることができたのは、幸いでした。

アメリカンロビンは、巣立ったばかりの頃は、育った巣の近くで2週間ほどを過ごしているそうです。

 

実際に明らかに「ウチの子」と分かるヨチヨチ雛を、何度か見かけることがありました。

これはきっと何かの縁であり、出会いに違いない…

 

これだけたくさんのロビンが来てるってことは、ひょっとして『ロビンの恩返し』なのかな〜〜?

餅と小判は、どっさり持ってきたかぁ〜〜??

 

 

ところで、今日は課外活動のジャズバンドの初めてのミーティングで学校まで行っていた息子くん。ピアノを担当することになりました。ミーティングがどれほどの長さになるのか、全く聞かされないまま学校まで届けていたのですが……

 

 

裕坊たちが帰宅してから20分後……

息子くん:「もう、終わった〜〜」

 

ここで待っとれば済む話やった………

 

結局さっき来たばかりの道を引き返して、

 

息子くんをお迎え……

雪かきの手伝いさせれば、よかった………

 

 

用事は、楽譜を取りにいくことだけだったそうな………オンラインで十分済みそうな話ではありますが、とりあえず息子くんにとっては初めてのミーティング参加。きっといい出会いがあったに違いない……

 

 

いい出会いといえば、先日の4日勤務での出来事…

2日目と3日目は、アトランタを起点とするフライトが続いていたのですが、

 

飛行機を降りて、夕食を買いに急いでいると、

 

あろうことか、

日本人同僚が3人、同じ場所で出会う偶然に重なりました。

 

我がエンデバー航空(デルタ航空の子会社の、地域航空会社です)の全社員はおよそ5,000名。パイロットが1,920名在籍していて、客室乗務員もほぼ同数。そのうち、日本人パイロットが裕坊を含めて3名で、客室乗務員も同じく3名の日本人が在籍。

 

会社との連絡方法がタブレットスマホに置き換えられて、乗務員が集う事務所を経由することもほとんどなくなり、

同じ会社の同僚といえども、同乗する乗務員以外とはなかなか会うことがなく、ともすれば1年以上すれ違うことすらないこともザラ……

 

そこへ3人の日本人が集う機会に恵まれるという偶然……この会社に入社して14年半にして、初めて日本人3人が集う出会いに恵まれました。

記念撮影……

 

 

この中で裕坊が一番年上であることには、疑いようもありません………

 

 

その後は、山間に囲まれた小さな町、バージニア州のロアノークで宿泊して、

 

アパラチアン山脈の山間にあるため、アメリカの東側にある都市としては珍しく、空港も山に囲まれています。

 

3日目の宿泊滞在だったのは、ペンシルベニア州のアランタウン。

ビリージョエルの歌の題名にまでなったダウンタウンは、『ラストベルト(Rust Belt)』という、産業が衰退して斜陽を見ている街の代名詞ともなりました。

 

昨日月曜日は、夜8時ごろにデトロイト到着。

 

既に国際線の出発便が全て終了して、閉店になった免税店の横を通り、

 

ちょっと閑散としたターミナルを家路に着いておりました。

 

 

出会いがあれば、別れがあるのも人生。つい先日、知り合いの方がお亡くなりになりました。乳がん……46歳の若さでした……本当に無念です……

 

 

 

 

 

もう3日間のお休みをいただいて、土曜日に出勤予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕坊パイロット日記 1/23

アメリカの地域航空会社で、小型旅客機に乗っている、裕坊といいます。こんにちは。

2日間のお休みをいただいて、金曜日から4日勤務のフライトへと出勤。今日土曜日は2日目となりました。

 

全担当便のうち最初の担当になったのは、裕坊が拠点としているデトロイトからのオハイオ州シンシナティ(空港の所在地自体は、ケンタッキー州になります)行き。

コロナ禍前は、飛行機の折り返しは1時間未満もザラだったのですが、コロナ禍の中では各飛行機の使用頻度が大幅に減って、到着後に飛行機が地上で数時間停泊することもしばしば……今日はウィスコンシン州のマディソンからやってきていた飛行機、3時間ほどの停泊でした。

 

コロナ前と比較すると、平均でおよそ40%ほどの回復率で推移している、アメリカ旅客航空の国内線。

デトロイト空港のターミナル内を走る電車は、未だに運休状態が続いています。

 

空港内のレストランを見ると、半分ほどが再開…

出発ゲートの向かいにあるレストランは正午からの営業で、ちょうど裕坊が出発ゲートに着く頃になってシャッターを開けておりました。1月22日(金)現在は、レストランでの店内飲食は制限されていますが、 来月に入ると、状況は少し変わるようです。

 

ミシガン州のグレッチェン・ウィトマー州知事から、昨日金曜日に新たな州条例による制限の変更に関する発表があり、

レストランへの規制が、若干緩和されるようです。

 

2月1日(月)を皮切りに、レストランでの店内飲食が条件付きで許可されることになりました。幾つかの条件付きで、そのうちのいくつかを挙げてみると、

店内に入れる客数は、消防法で定められた上限のうち、25%以下の収容人員にとどめること。

 

そして各テーブルの間隔を、最低限6フィート(およそ1.8メートル)取ること。

 

 

中にはこんな格好で食事に出掛ける方もいらっしゃったようですが……

それでもテーブルの間隔は取らなければいけません………

 

オランダの首都、アムステルダムでは、ミニチュア版の農業用温室を外に並べて、外食を可能にしていたレストランもあったそうな………

今年は例年に比べて暖かいミシガン州の冬ですが、気温が氷点下10度以下になることも珍しくない冬のミシガン州で、積極的にこれをトライする人はおらんやろな………

 

 

そして営業時間は、夜の10時まで……

これらの条件を踏まえた上で、2月1日から当面3週間、実施するそうです。

 

 

新型ウィルスの発見から1年以上が経過して、コロナウィルスへの治療法や対処法もそれなりに確立し、コロナウィルスに感染していた知人も、かなり具体的なアドバイスを看護師さんからいただいて帰ってきていました。

風邪などの時にもよく言われるように、水分をよく取り、果物などからビタミンCを補給、オススメの食べ物としては卵を1日に2個を目安にいただいて、バナナ、アボカド、アスパラガスなどを積極的に食べる。牛乳などの乳製品はなるべく避けて、あとは豚肉なども避ける。

 

自宅療養する際の注意点としては、背中側の肺の圧迫を避けるため、できれば就寝時はうつ伏せの体勢を取ること。もしうつ伏せがきついようであれば、横向きで寝るように心がける。

背中の肺を圧迫してしまうと、無気肺の原因になるため、仰向けは厳禁…

 

日中ソファに座ってテレビなどを見るときも、決して肺を後ろにしたままもたれかかる体勢は取らない。できれば背中を立てて起こした状態でいるのが理想だそうです。

 

そしてできれば最低でも2時間に一度は起き上がって、

 

15分ほどゆっくりのペースで構わないから、歩くのが理想だそうです。

 

もちろんこんな健康器具があるのであれば、使わない手はありません…

 

その知人は昨年11月末に感染して40度近い高熱がしばらく続き、2週間入院……

高熱が引いたところで、アジスロマイシン250mg(マクロライド系の抗生物質)、デキサメタゾン6mg(ステロイド系抗炎症薬)の2つのお薬を処方してもらって、帰宅していました。

 

現在では症状もほとんど回復して、昨日1ヶ月遅いクリスマスを家族で祝っていたそうです。

 

まだ一日当たりで、新規に陽性と診断される人の数は平均で2,000前後と高い水準にあるミシガン州ですが、

 

グラフの動きを見る限り、落ち着きを見せつつあるようで、レストランなどでも制限付きで店内飲食が2月から再開されることになりました。

 

 

昨日金曜日は、裕坊はまずシンシナティへと立ち寄って、

 

3時間ほど、次の出発便まで空港内で待機。

全米で人気が高いチキンバーガー屋さんは、まだシンシナティでは再開しておりません…

 

次にやってきたのが、ミネアポリス

デトロイト周辺は、この冬は極端に積雪量が少なく、地面もほとんど剥き出しのままになっているのですが、ミネソタ州はずっと雪化粧… ミネアポリス到着時は、

 

ちょうど出発便の谷間になったせいか、ターミナル内はガランとしておりました。

次の出発便まで、またも2時間待ち……

 

次の担当便の出発ゲートには誰もおらず……

 

そしてやってきたのが、テネシー州メンフィス。

かつての面影を辛うじて残すターミナル。新しいターミナルが完成に近づいてきているので、この景色を見られるのもあと僅か……

 

ただ入り口出口周辺はしばらく改装の予定はないので、ホテルの送迎シャトル乗り場の、このクラシックな雰囲気はしばらく拝めそうです。

 

 

 

 

 

2日目は、夕方遅くの出発です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月22日(金) 担当を終了した便

デルタ4788便(EDV 4788)デトロイト(DTW)−  シンシナティ(CVG)

デルタ4940便(EDV 4940)シンシナティ(CVG)−  ミネアポリス(MSP)

デルタ4987便(EDV 4987)ミネアポリス(MSP)−  メンフィス(MEM)

 

1月23日(土) 担当予定便

アトランタまで、客席にて移動

デルタ4872便(EDV 4872)アトランタ(ATL)−  ローノーク(ROA